演歌・歌謡曲の定番曲
昭和のヒット曲から新曲まで

演歌は「日本のソウルミュージック」と呼ばれることもあるほど、長年にわたって日本人の心を歌ってきた音楽ジャンルです。不思議なもので、年齢を重ねると演歌の歌詞が心に染みるようになります。私の周りでも「普段はロックやポップスを聴いているが、最近は演歌の魅力がわかってきた」「懐かしさが心に染みる」という声を耳にします。また近年は若手や女性の演歌歌手も増えており、「演歌第七世代」と呼ばれる真田ナオキや辰巳ゆうとなどが活躍され演歌の注目度が高まっています。まさに今は演歌を楽しむのに最適なタイミングです。そこで今回は「50代からの演歌」として、USEN Home編集部が演歌の定番曲を7曲セレクトしました。昭和の名曲から注目の新曲まで、これを聴いておけば間違いない7曲をご紹介します。

演歌の有名曲といえば？これを聴けば間違いない7曲

演歌の大御所、石川さゆりの代表曲！
天城越え / 石川さゆり

1986年にリリースされた「天城越え」は「津軽海峡・冬景色」と並んで、石川さゆりの名曲として有名です。2008年にイチロー選手の登場曲として採用されたことも話題になりました。「天城越え」の意味もよく話題になります。天城越えとは、静岡県・天城峠を越える旅路のことで、交通が発達していなかった時代に江戸へ向かう数少ないルートとして有名になりました。この曲では天城越えの険しい旅路に、身勝手な男性を愛してしまった女性のドラマを重ねています。歌詞の内容も壮絶で、他のジャンルではあまり見られない大人の世界観を味わうことができます。演歌ならではの魅力が詰まった名曲として、後世に語り継ぎたい一曲です。

昭和の大スターが残した、日本を代表する一曲
川の流れのように / 美空ひばり

「川の流れのように」は昭和の大スター、美空ひばりが亡くなる5ヶ月前にリリースされた生前最後の曲です。秋元康による歌詞は聴くたびに思わず感動的な気持ちになってしまいます。この曲が発売された1989年は元号が昭和から平成に移り変わるタイミングでした。時代の変化を川の流れに重ねた歌詞が激動の時代にぴったりとマッチし、ミリオンセラーを記録しました。その人気は今も衰えず、多くのアーティストによってカヴァーされています。五木ひろしやさだまさし、AIなどの国内アーティストはもちろん、テレサ・テンやアメリカのロック歌手、スコット・マーフィーなどの海外アーティストによるカヴァーも数多くリリースされています。まさに日本を代表する演歌・歌謡曲と言える一曲ですね。

ミリオンセラーを記録した名カヴァー曲
また君に恋してる / 坂本冬美

演歌歌手の美しい歌声は演歌だけでなく、カヴァーソングでも味わうことができます。2009年にリリースされた坂本冬美「また君に恋してる」は、フォークユニットのビリー・バンバンがリリースした同名曲のカヴァーです。すでに演歌歌手として有名な坂本冬美がフォークソングをカヴァーしたことは話題性抜群で、着物姿ではなくカジュアルファッションに身を包んだ公式MVも注目されました。原曲を踏まえつつ、艶やかに歌い上げることで演歌歌手・坂本冬美としてのカラーを打ち出しています。誰もが共感できる切ない歌詞は幅広い層から支持を集め、坂本冬美にとって初めてのミリオンセラーを記録しました。ベテラン演歌歌手がカヴァーによって新しいファンを獲得した、演歌・歌謡曲の名曲です。

日本のお祭りに欠かせない定番曲
まつり / 北島三郎

演歌はしっとりと歌い上げるもの、というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、みんなで歌って盛り上がれる楽曲も人気です。アップテンポな演歌の名曲といえば北島三郎「まつり」です。北島三郎は「北の漁場」「兄弟仁義」など数々のヒット曲がリリースされてます。その中でも「まつり」は人気・知名度ともにトップクラスの名曲ですね。ライブのステージはもちろん、競馬場や紅白歌合戦など数々の「祭り」を盛り上げてきました。また、歌詞では山の神・海の神に感謝する五穀豊穣の祭りをテーマにしています。昔から日本のお祭りは楽しむだけではなく、自然に感謝する機会でもあると言われています。「まつり」はまさに「日本の心」を歌う演歌の魅力が詰まっていると言えるのではないでしょうか。

演歌の歴史に残る、異例のロングセラー
みちのくひとり旅 / 山本譲二

数多くの演歌・歌謡曲がリリースされた昭和の時代、曲にまつわる様々なエピソードも生まれました。一曲をきっかけに歌手の人生が激変する、まるで映画のようなエピソードの代表例が山本譲二「みちのくひとり旅」です。30歳までヒット曲が無かった山本譲二がリリースした「みちのくひとり旅」は約1年をかけてじわじわと人気を集め、大ヒットを記録。翌年の「日本有線大賞・有線音楽賞」など数々の音楽賞を受賞します。山本譲二は一躍人気スターになり、その後も「花も嵐も」などの曲をヒットさせました。演歌歌手として不動の人気を築いた山本譲二ですが、実は「みちのくひとり旅」が売れなければ歌手を引退するつもりだったそうです。「みちのくひとり旅」は「最後の女」というフレーズの繰り返しが印象的ですが、「最後の女」ならぬ「最後の曲」になっていたのかもしれません。運命の一曲が歌手の人生を動かした、まさに昭和の演歌・歌謡曲が生んだドラマですね。

お酒を飲みながら聴きたい一曲
舟唄 / 八代亜紀

「お酒はぬるめの燗がいい 肴は炙ったイカでいい」という歌い出しは演歌ファン以外でも一度は聴いたことがあるでしょう。八代亜紀の代表曲として知られる「舟唄」です。その人気はリリースから40年以上が経った現在も衰えず、2021年には再レコーディング版が週間USEN HIT演歌/歌謡曲ランキングで1位を記録しました。また2013年にリリースされたジャズライブアルバム「夢の夜～ライヴ・イン・ニューヨーク」ではジャズアレンジバージョンが収録されており、都会的なアレンジで生まれ変わった「舟唄」を楽しむことができます。昭和の居酒屋の情景が目に浮かぶ原曲と、ジャズシンガーとしても評価が高い八代亜紀ならではアレンジ版。異なる魅力が楽しめる2曲を聴き比べてみるのもおすすめです。

2020年代の注目曲
男泣かせの雨が降る / 大川栄策

演歌は昭和のもの、という印象を持っている方も多いかもしれませんが、令和になった今でもたくさんの新曲がリリースされています。最後に紹介する「男泣かせの雨が降る」は2021年にリリースされた話題の一曲です。この曲の歌詞は新人作詞家の登竜門として有名な「日本作詞大賞」の第54回最優秀新人賞を受賞した作品を曲にしたものです。1,676編もの応募の中から選ばれた「男泣かせの雨が降る」は切ない男女の情景を描いており、新人の作品とは思えない王道の演歌に仕上がっています。ベテラン演歌歌手の大川栄策が歌を担当し、力強くも優しい歌声は歌詞の魅力をさらに引き出していますね。新人作詞家とベテラン演歌歌手のタッグから生まれた「男泣かせの雨が降る」は、2020年代の演歌の名曲として早くも人気を集めています。

演歌・歌謡曲を聴くならこのチャンネル！
USEN Homeおすすめ演歌・歌謡曲チャンネル

演歌・歌謡曲は、今回ピックアップした楽曲以外にも細川たかし「矢切の渡し」、島倉千代子「人生いろいろ」、都はるみ「大阪しぐれ」など、演歌・歌謡曲には紹介しきれないほどの名曲がリリースされてます。演歌・歌謡曲の定番曲や懐かしい楽曲を楽しむのにおすすめのサービスが、有線放送の家庭向けサービスUSEN Homeです。お店のBGMでお馴染みの有線放送をご家庭で聴くことができるので、自分で選曲する手間がありません。演歌・歌謡曲も多彩なチャンネルを放送しているほか、USEN Homeでしか聴けないオリジナルのラジオ番組も放送しており、多くのリスナーの方々にご好評をいただいてます。演歌ファン大注目のUSEN Homeから、特におすすめのチャンネルを厳選してご紹介します。

B-03 演歌

B-03 演歌 00071 演歌

日本人の心の歌、それは演歌。このチャンネルでは近年リリースされた楽曲に新曲も織り込んでお送りしています。お父さん、お母さんがちょっと一杯という時のBGMとして、またカラオケの練習用としてもお役立ていただけます。

B-10 演歌名曲選

B-10 演歌名曲選 00072 演歌名曲選

世代を超えて愛される演歌のエヴァーグリーンな名曲をお楽しみください。誰もが知っている大ヒット曲、日本人の心に沁み込んでいる名曲、ヒットチャート急上昇中の最新ヒット曲など、演歌の名曲ばかりを厳選してお届けしているチャンネルです。北島三郎「函館の人」、千昌夫「星影のワルツ」、都はるみ「アンコ椿は恋の花」、五木ひろし「よこはま・たそがれ」、八代亜紀「雨の慕情」、殿さまキングスの「なみだの操」などの名曲を放送しています。

A-41 美空ひばり

A-41 美空ひばり 00042 美空ひばり

昭和の歌謡界を代表する「歌姫」美空ひばり。1946年にデビューしてから1989年に永眠するまでの間に、オリジナル曲514曲を含め、1500曲という膨大な曲をレコーディングし、数え切れないほどのヒット曲を生んできました。そんな不世出の大歌手･美空ひばりの楽曲を、オリジナル曲、カヴァー曲にこだわらずラインナップして放送しています。大ヒットした曲から意外なカヴァー曲まで、美空ひばりの奥深い魅力を味わえます。

C-42 元気はつらつ歌謡曲

C-42 元気はつらつ歌謡曲

00727 アーティスト特集 WEEKLY 演歌／歌謡曲
00728 真田ナオキのUSEN 渋声横丁
00729 山本譲二「ジョージのぶち好きやけー！」
00730 川野夏美「歌色のキャンバス」
00731 山口ひろみ＆辰巳ゆうと「浪花人情劇場」
00732 岩佐美咲・はやぶさの同期deどーよ
00733 演歌男子。+ 純烈のドラマチック歌謡

山本譲二、川野夏美、岩佐美咲&はやぶさ、山口ひろみ&辰巳ゆうと、そして若手男性演歌歌手がお送りする演歌男子。＋純烈に、真田ナオキなど、各パーソナリティが演歌・歌謡曲の魅力をたっぷりとお届けします。番組内では豪華ゲストも出演！また、アーティスト特集WEEKLY、週替わりの新譜情報など、演歌・歌謡曲ファン、カラオケファンにはたまらない内容となっています。

まとめ

演歌は堅苦しいものではなく、世代を超えて楽しめる日本が誇る音楽ジャンルです。家でじっくりと聴く楽しみ方だけでなく、カラオケやスナックで盛り上がるのにもぴったりです。かつては演歌のヒット曲を街のみんなが口ずさんでいた時代がありました。「みんなが知っている、歌える流行歌」が少なくなっている今こそ、演歌の有名曲を知っていて損はありません。USEN Homeは演歌・歌謡曲のチャンネルが充実しているので、懐かしのヒット曲から知られざる名曲、最新の演歌ランキングまで簡単に聴くことができます。おうちでの晩酌、寝る前のリラックスタイムのお供に、USEN Homeで演歌を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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※記事中の情報は2022年6月時点となります。放送される楽曲は日によって異なります。あらかじめご了承ください。
※ご紹介しているチャンネルはサービスにより異なります。