2020年も残りわずかとなりました。改めてあのミレニアム・イヤー、2000年から早くも20年の歳月が流れたと考えると驚きです。数年前は「ミレニアル世代」(2000年以降に成人を迎えた世代)という言葉がもてはやされましたが、もはや2000年に生まれた方が成人を迎えています。時間の経過は本当にあっという間ですね。それではちょうど今から20年前の日本は、どのような時代だったのでしょうか。
2000年はどんな年 20年前を振り返る
2000年はミレニアム・イヤーを祝うお祭り騒ぎの中で幕を開けました。バブル崩壊と共に始まった1990年代を乗り越え、何か新しい時代が始まるのではないかと期待に胸を踊らせていましたね。インターネットが国境を超えるように社会もグローバル化が進み、スポーツでも日本人が国際的な活躍を見せました。「Qちゃん」こと高橋尚子選手が日本女子陸上初の金メダルを獲得し国民栄誉賞を受賞。野球ではイチロー選手が日本人野手として初めてメジャーリーグに進出し、開幕1年目からの大活躍で日本中に勇気を与えました。総じて2000年は技術や文化など、様々な面で新しい変化が起こりつつあった1年だった、と言えるのではないでしょうか。
新しい潮流が生まれていたのは、音楽に関しても同じです。2000年はミレニアムイヤーのお祭り騒ぎと歩みを合わせるように、数々のヒット曲が生まれた印象的な年でもあります。それらは1990年代のヒット曲とは異なるテイストを貪欲に取り込み、私たちを楽しませてくれました。そこで今回はヒット曲イヤーの2000年から20年を記念し、2000年にリリースされた名曲を邦楽・洋楽からご紹介します。
2000年のヒット曲・邦楽編
SEASONS / 浜崎あゆみ
1990年代後半は宇多田ヒカル「automatic」、倉木麻衣 「Love, Day After Tomorrow」などのヒットを受けて「歌姫」ブームが巻き起こりました。その中でも、2000年代のJ-POPを代表する女性アーティストとして取り上げられることも多いのが浜崎あゆみです。大きなサングラスや豹柄アイテムなどのファッションも注目され、2000年代のギャル文化に大きな影響を与えました。そんな浜崎あゆみの代表曲が2000年にリリースした「SEASONS」です。恋人との思い出を振り返る切ないバラードが若い世代の共感を呼び、一躍大ヒット。2000年は「SEASONS」以外にも大ヒット曲「M」を含む計7シングルを発表しており、当時の勢いが感じられます。後に国民的スターとなる浜崎あゆみの初期ヒット作として、20年を経た今こそ聞きたい2000年の名曲です。
サウダージ / ポルノグラフィティ
1999年に「アポロ」をリリースし、大ヒットを記録したポルノグラフィティ。ファーストアルバムを挟みリリースした4枚目のシングルが「サウダージ」です。一度ヒット曲を生み出してもその後が続かないアーティストも多い中で「サウダージ」は「アポロ」を超える大ヒットとなり、ミリオンセラーを記録しました。ポルノグラフィティはこれによって「アポロ」のイメージを払拭し、その後も「アゲハ蝶」「メリッサ」などヒット曲を量産。今なおJ-POPシーンの有名バンドとして歌番組や夏フェスなどでも活躍しています。ポルノグラフィティが飛躍を遂げるきっかけとなった楽曲として、ファンならずとも注目したい名曲です。
LOVE 2000 / hitomi
1990年代後半から2000年代前半にかけて、GLAYやL'Arc〜en〜Cielなどバンドブームが盛り上がり、その人気はJ-POPにも派生していきました。ロックサウンドを取り入れたJ-POPのヒット曲としてご紹介したいのが hitomiの「LOVE 2000」です。エレキギターと乾いたドラムが印象的なイントロから始まり、あの印象的なサビまで一気に聴かせる疾走感が素晴らしいですね。hitomiは小室哲哉がプロデュースした「CANDY GIRL」などいわゆる小室ファミリーとして知られていましたが、ガラリと作風を変えたことで自身最大のヒットを生み出しました。「LOVE 2000」のヒットは、J-POPのトレンドが変わっていく歴史を見ることができますね。また2019年にはセルフカヴァーとして「LOVE 2020」も発表されています。新バージョンでは編曲がアレンジされているだけでなく、歌詞にも細かく変更が加えられています。「いいね!が少なくても」など、2000年には存在していなかったSNSを描写した部分も。本当に大切なものを探したいという楽曲のメッセージは変わりません。2020年を迎えた今、新旧バージョンを聴き比べてみるのも面白いかもしれません。
桜坂 / 福山雅治
2000年代にブームとなったのが桜ソングです。森山直太朗「さくら(独唱)」、ケツメイシ「さくら」、いきものがかり「SAKURA」などの名曲が次々に生まれました。そんな桜ソングの先駆けとも言えるヒット曲が福山雅治の「桜坂」です。バラエティ番組のコーナーに採用されたことも人気に拍車をかけ、大ヒットを記録しました。
柴咲コウや布施明、平原綾香など多くのアーティストによってカヴァーされています。2000年はミレニアムブームの影響もあり、何かと新しい分野に注目が集まった時代でした。桜に別れの情景を重ねた「桜坂」は、いつの時代も変わらない日本人の心情を思い出させてくれるのかもしれません。
TSUNAMI / サザンオールスターズ
「勝手にシンドバッド」「涙のキッス」「いとしのエリー」など数々のヒット曲で知られるサザンオールスターズが、2000年にリリースしたシングルが「TSUNAMI」です。発売日には完売してしまう異例の大ヒットを記録。現時点で約300万枚ものセールスを記録している、まさに2000年を代表するヒット曲です。リリース時点でもキャリア20年以上の有名バンドとして知られていたサザンオールスターズですが、この大ヒットでさらなる人気を獲得。2020年の現在に至るまで「国民的バンド」として第一線で活躍しています。昭和から平成、そして令和も独自のJ-POPを奏でるサザンオールスターズですが「TSUNAMI」は2000年のヒット曲という枠を超え、平成を代表する1曲として語り継いでいきたい名曲です。
2000年のヒット曲・洋楽編
イッツマイライフ / ボン・ジョヴィ
2000年は洋楽でもたくさんのヒット曲が生まれました。日本でも親しまれた楽曲の一つが、ボン・ジョヴィの「It's My Life」です。イントロからサビまでインパクト抜群で、いまだにテレビ番組やCMで耳にすることも多い名曲ですね。曲調は王道のハードロックですが、サビで歌われている「Like Frankie said, ”I did it my way”」とはフランク・シナトラの名曲「My Way」を引用したものと言われています。破天荒なロックバンドを体現しながら先人への敬意を示すことも忘れない、ボン・ジョヴィらしいロックナンバーです。2000年代後半以降、アメリカのポップ・ミュージックはヒップホップなどクラブミュージックが主流となり、王道のロックバンドは段々とヒットチャート上から姿を消していきます。1980年代を彷彿とさせるロックサウンドを楽しめる点も、2000年代のヒット曲を聴きかえす魅力の一つと言えるかもしれません。
(ウップス!...アイ・ディド・イット)アゲイン / ブリトニー・スピアーズ
1980年代ならマイケル・ジャクソンやシンディ・ローパー、1990年代ならスパイス・ガールズやMCハマーなど、各年代でポップ・ミュージックの顔となるアーティストが生まれました。2000年に「Oops!... I Did It Again」を大ヒットさせたブリトニー・スピアーズは、まさに2000年代を代表するポップ・アイコンと言うべき存在です。日本でもいわゆる「海外セレブ」として、若者のファッションにも影響を与えました。そんなブリトニー・スピアーズが2000年に発表した本楽曲は、自由な恋愛を楽しむ女性の心境を歌った、少々コミカルなポップソングです。楽曲の後半では1997年公開の大ヒット映画『タイタニック』をパロディにしていることからも、2000年当時の世相を楽しむことができます。
平成の名曲を楽しむなら、USEN Home
2000年の名曲7選、いかがでしたでしょうか。1年間に名曲がたくさん生まれた、まさに歴史的な年だったことがわかるラインナップとなりました。2000年は他にもまだまだ紹介しきれていない名曲がたくさんリリースされています。そんな懐かしの楽曲を楽しむために最適なサービスが、有線放送の家庭向けサービスUSEN Homeです。ジャンルやシーンに合わせた約500ものチャンネルを放送しており、チューナーのチャンネルを合わせるだけですぐに再生することができます。今回はその中から2000年代ヒット曲関連のチャンネルをご紹介します。
B-34 J-POP 2000’s Hits
00013 J-POP 2000’s Hits
2000年代のJ-POPを楽しむのなら、こちらのチャンネルがおすすめです。「J-POP 2000’s Hits」は、2000年~2009年までのJ-POPヒット曲ばかりを集めた専門チャンネルです。浜崎あゆみや宇多田ヒカルの大ブレイク、CHEMISTRY、ゆず、19など、10年間の音楽シーンを凝縮してお届けします。
B-35 洋楽 2000’s Hits
00020 洋楽 2000’s Hits
こちらは2000年代の洋楽ヒット曲をセレクトした専門チャンネルです。ポップスからロック、ヒップホップまで各シーンに登場したヒットナンバーをジャンルを問わずお届けしています。洋楽のみの選曲になっているので、家事や読書中の作業用BGMにもぴったりです。
20年前のデータを基に、全国のお客様から寄せられるリクエストを集計したUSENオリジナルの週間リクエスト・チャートです。当時の懐かしい経験や思い出を、曲とともに振り返ることができますよ。20年前の洋楽チャートは「D-48 チャートタイムマシン 洋楽」でお楽しみいただけます。
まとめ
2000年は時代の節目として、何か新しいことにチャレンジしてみようと社会全体がどこか高揚していた時代でした。20年が経過した今でも、2000年の名曲たちは変わらずに私たちに勇気や癒しを与えてくれます。今こそ2000年の名曲を聴くことで、あの頃の気持ちを思い出してみるのもいかがでしょうか。USEN Homeなら、懐かしの楽曲も簡単に楽しむことができます。もちろん2000年代以外の年代別チャンネルも充実しています。あなたもぜひ、USEN Homeで懐かしの名曲と再会してみませんか。
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※記事中の情報は2020年10月時点となります。放送される楽曲は日によって異なります。あらかじめご了承ください。
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