インターネット回線の種類や選び方は? 店舗でビジネス利用できるのは?

インターネット回線の種類や選び方は? 店舗でビジネス利用できるのは?

2021年03月01日

IT化が進む現代は、インターネット回線を導入する店舗が増加傾向にあります。ただ、いざインターネット回線を導入しようと思っても、種類が多く戸惑ってしまう人も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では飲食店やサロンなどの店舗にインターネット回線を導入したい人に向けて、回線の種類や選び方について解説します。

目次

  1. 1. インターネット回線は大きく2種類
  2. 2. 固定回線のメリット・デメリット
    1. 固定回線のメリット
    2. 固定回線のデメリット
  3. 3. 無線回線とは
    1. 無線回線のメリット
    2. 無線回線のデメリット
  4. 4. 固定回線のADSLはサービスが終了する
  5. 5. 光回線について
    1. 光回線とは?
    2. 光回線のメリット・デメリット
  6. 6. ポケットWi-Fiについて
    1. ポケットWi-Fiとは?
    2. ポケットWi-Fiのメリット・デメリット
  7. 7. ホームルーターについて
    1. ホームルーターとは?
    2. ホームルーターのメリット・デメリット
  8. 8. インターネット回線を選ぶ時のポイント
    1. 速度
    2. 費用
    3. 用途
  9. 9. 固定回線のインターネット回線開通の流れ
  10. 10. 店舗のためのWifi「USEN AIR」とは
  11. 11. 店舗ビジネスに使えるインターネット回線を選ぼう

インターネット回線は大きく2種類

前提として知っておきたいのが、インターネット回線の種類です。まず、回線には大きく分けて「固定回線」と「無線回線」という2種類があります。それぞれ特徴が大きく異なるため、しっかりと違いを理解したうえで、導入を検討することが大切です。まず、固定回線は一般的に「有線」と呼ばれるものです。回線導入時にケーブルを必要とするタイプで、据え置きとして利用されます。固定回線としては、主に「ADSL」「光回線」などの種類があります。無線回線はケーブルが不要であり、遠隔接続によってインターネット環境をつくれるもののことです。主に「モバイルWiFi」「ホームルーター」などの種類があります。

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固定回線のメリット・デメリット

固定回線にはどのような特徴があるのでしょうか。固定回線のメリットとデメリットについて、それぞれ詳しく見ていきましょう。

固定回線のメリット

固定回線の主なメリットには、以下の4つが挙げられます。1つ目は「通信速度が速い」ことです。固定回線は何といっても、高速な通信ができることがメリットとして挙げられます。直接パソコンなどの端末とケーブルをつなぐことで、高速通信が可能になります。通信速度が遅いと、どうしても気持ちがイライラしてしまうものです。固定回線はこうした不満がたまりにくいインターネット環境をつくれます。

2つ目は「通信状態が安定する」ことです。インターネットの通信環境は非常にデリケートです。場合によっては外部環境の影響を受けて、電波がうまく受信できず、通信がスムーズにいかないこともあるのです。固定回線は直接ケーブルをつなげているため、こうした環境によるさまざまな干渉を受けにくいという特徴があります。周囲の環境の影響を受けにくく、安定かつ高速な通信状態を維持できることが、固定回線の魅力といえるでしょう。

3つ目は「通信量を気にせずに使える」ことが挙げられます。無線回線の場合、契約するものによってはあらかじめ使える通信量が決まっていることがあります。万が一、定められた通信量を超過した場合、速度が落ちたり追加料金がかかってしまう可能性があるため注意が必要です。固定回線は基本的に、通信量の上限が定められていないケースが多い傾向です。したがって、「今月は使いすぎてしまった」「利用を控えなければ」というような、回線の利用量を気にせずに済みます。ストレスなく、存分にインターネットを使えるでしょう。

4つ目は「プロバイダが多く選択肢が豊富」なことです。プロバイダの数が多いぶん、目的に合うものを選べるという利点があります。プロバイダはそれぞれ特徴や特典が大きく異なります。キャンペーンや割引条件などをしっかりとチェックして契約すれば、よりお得にインターネット回線を導入できるでしょう。以上の点を踏まえると、固定回線は「通信速度の速さを重視する」「通信量が多くなることが予想される」場合などにおすすめです。

固定回線のデメリット

固定回線にはメリットがある一方で、デメリットもあります。主なデメリットには、以下の3つが挙げられます。1つ目のデメリットは「工事が必要になる」ことです。固定回線を導入するためには、工事が必要です。そのため、業者に工事の依頼をしたり、そのスケジュールを組んだりする必要がある点がデメリットといえます。また、店舗で工事を行う場合は立ち会いが必要になるなど、何かと手間がかかる点に留意しましょう。

2つ目は「工事の費用や時間がかかる」ことです。固定回線は工事が必要であり、そのための費用がかかります。また、工事をしたからといって、すぐに回線が利用できるとは限りません。開通までにはある程度の時間がかかります。プロバイダによっては、申込みから実際に利用を開始できるまでに数カ月程度かかることもあります。店舗ですぐにインターネットを使いたいという場合は、すぐには利用できない可能性があるため気を付ける必要があるでしょう。

3つ目は「LANケーブルを使わなければならない」ことです。固定回線を導入する場合、使用する端末とルーターをLANケーブルでつなぐことになります。したがって、LANケーブルを購入するための費用がかかります。また、LANケーブルは使用する場所によってはレイアウトが制限されてしまう原因にもなり得ます。配線の都合でどうしても機器の置き場所が限られてしまったり、ケーブルによって見栄えが悪くなる可能性もあるでしょう。さらに、LANケーブルを使う場合、必然的にルーターがつなげられる範囲で端末を使用することになります。あらかじめしっかりと配線の位置を考えておかないと、店舗の景観に影響が出てしまうリスクがあることがデメリットです。

無線回線とは

無線回線とは一体どのようなものなのか、メリット・デメリットについて詳しくチェックしていきましょう。

無線回線のメリット

無線回線のメリットには、大きく分けて以下の4つが挙げられます。1つ目は「工事が不要」というメリットです。固定回線の場合は工事を行う必要が生じますが、無線回線は工事をする必要がありません。申込みをしたあと、速やかに通信を利用できます。固定回線と比べると申込みから導入までスムーズに行えることが大きな魅力といえます。店舗に1日でも早くインターネットを導入したいという場合にも向いているでしょう。また、固定回線を希望しているものの「開通まで時間がかかると困る」という場合は、その期間中だけ無線回線を使うという手もあります。工事を済ませ、固定回線が通るまでは無線回線をレンタルして利用すると便利です。

2つ目は回線工事が不要だから「工事費用がかからない」ことです。無線回線は開通工事が不要ですぐに利用できます。そのため、工事費用がかからず金銭的な負担を減らせます。インターネットの導入にかかる費用をなるべく削減したい場合にもうれしいメリットといえるでしょう。

3つ目は「ものによっては持ち運びが可能」なことです。無線回線といっても、さまざまな種類があります。なかでも、ポケットWi-Fiのような小型で持ち運びができるタイプを選べば、店舗内はもちろん外にも持っていくことができます。ケータリングなど外でもインターネットを使いたい人にもおすすめです。また、工事が不要なため、引っ越しや店舗の移動などが多いケースも利用が向いています。

4つ目は「配線に悩まずに済む」ことです。固定回線はLANケーブルを用いるため、どうしても配線について考える必要が生じます。その点、無線回線はLANケーブルを使う必要がなく、配線に頭を悩ませずに済みます。使う場所を選ばず、自由なレイアウトを実現できることが大きな魅力といえるでしょう。ケーブルが不要なため、すっきりとした空間を演出できます。以上の点を踏まえると、無線回線は「工事の手間や費用をかけたくない」「場所を選ばずにインターネットを使いたい」場合などにおすすめです。

無線回線のデメリット

無線回線のデメリットには、以下の3つが挙げられます。1つ目は「通信速度が固定回線と比べると遅い」ことです。無線回線の速度は改善されつつありますが、通信速度のスピードや安定性を最重視する場合はしっかりと無線回線の種類を選ぶ必要があるでしょう。

2つ目は「環境の影響を受けやすい」ことです。無線回線は電波が遮蔽物に弱いという特徴があります。したがって、遮蔽物や障害物がある場合、電波の受信がうまくいかず、通信が不安定になる可能性があります。特に、電子レンジなどの電磁波を出す機器には注意が必要です。機器の使用中は通信がつながりにくくなることがあります。飲食店で電子レンジを頻繁に使用する場合は、導入の際に気を付ける必要があるでしょう。また、無線回線は電波の混雑にも影響を受けやすい傾向にあります。複数の機器が同時に通信を行った場合、混雑して通信が遅くなる可能性があることを頭に入れておきましょう。回線が不安定になった際に接続先の端末に優先順位がつけられるサービスを選ぶ必要があります。

3つ目は「外で使えないものもある」ことです。無線回線といっても、すべてのものが外に持ち出して使えるというわけではありません。店舗や自宅のなかでだけ使えるタイプもあります。無線回線を導入する際は、しっかりと使用できる範囲を確認しましょう。

固定回線のADSLはサービスが終了する

インターネット回線について調べているときに、目にする機会も多いのが「ADSL」です。ADSLとは、電話回線を通して通信する方式のインターネット回線を指します。電話回線を使うため固定回線でありながら工事をする必要がなく、その利便性の高さから注目されていました。ただし、ADSLは申込みからすぐに使えるというメリットがある反面、速度が遅いというデメリットがあります。通信速度の遅さから利用者が減り、現在は新規申込みの受付を停止しているプロバイダも増えています。数年以内にはサービスを終了する見込みだとされているため、新規で契約を考えている場合は注意しましょう。

光回線について

固定回線のなかでも、主流だとされているものに「光回線」があります。光回線とは一体どのようなものなのか、メリットや特徴について見ていきましょう。

光回線とは?

光回線とは、光ファイバーケーブルを利用するインターネット回線のことです。ADSLがサービス終了の見込みであるため、現在は固定回線といえば光回線が主流になりつつあります。

光回線のメリット・デメリット

光回線にはメリットとデメリットの両方があります。まず、メリットは「速くて安定した通信」です。光回線は外部環境による影響を受けにくく、安定した高速通信が行えるという特徴があります。インターネット回線の速度や安定性を重視する場合は、光回線を選ぶのが無難でしょう。さらに、光回線は「大容量でインターネットを楽しめる」というメリットがあります。データ通信量に上限がないケースが多く、たっぷりとインターネットを利用できますので、通信量を気にせずに済むでしょう。

デメリットは「工事の時間がかかる」ことです。光回線を使うためには、引き込み工事が必要になります。どうしても工事の時間と手間がかかることが難点といえるでしょう。特に、引越しの多い季節などの繁忙期は、開通までに2カ月程度の時間がかかることもあります。光回線の導入を考えている場合は、早めに申込みを済ませるようにしましょう。

ポケットWi-Fiについて

ポケットWi-Fiとはどのようなものなのか、詳しくチェックしていきましょう。

ポケットWi-Fiとは?

ポケットWi-Fiとは小型サイズのルーターで、単体の通信機器です。コンパクトなサイズなので持ち運んで使うことができます。バッグに入れて外出先で活用するなど、利便性の高さが特徴です。

ポケットWi-Fiのメリット・デメリット

ポケットWi-Fiにはどのようなメリット・デメリットがあるのか、具体的に見ていきましょう。まず、メリットは「場所を選ばずに使える」ことです。バッグに入る小型サイズなので、自由に持ち運びができます。使用するシーンを選ばず、店舗や自宅はもちろん、外出先でも気軽にインターネットを楽しめる点が魅力です。さらに、「すぐに使える」こともメリットとして挙げられます。ポケットWi-Fiは開通工事が必要ありません。基本的には申込みをして手元に届いた日から、すぐに使うことができます。面倒な工事の手間を省けることが魅力でしょう。

デメリットは「回線が不安定で通信制限がある」ことです。ポケットWi-Fiの性能は進化しつつありますが、LANケーブルを介さないため使用する環境によって通信が不安定になる可能性が否めません。また、ポケットWi-Fiは通信量に上限が設けられているものもあります。上限がある場合はデータを使いすぎないように、注意する必要があるでしょう。気兼ねなくインターネットを使いたい場合は、通信量が無制限のサービスを選ぶことが無難です。

ホームルーターについて

ホームルーターとはどのようなものなのか、特徴を確認していきましょう。

ホームルーターとは?

ホームルーターとは据え置き型の無線回線のことです。ポケットWi-Fiよりも大きなサイズで、コンセントに挿すだけで利用できます。開通工事が不要なため手間がかかりません。

ホームルーターのメリット・デメリット

ホームルーターのメリットとデメリットには、以下のようなものがあります。まず、メリットは「同時接続できる端末が多い」ことです。ホームルーターは複数の端末を同時接続することが可能です。一台設置すれば、複数台の機器をつなげて快適に活用できるでしょう。その反面、デメリットには「持ち運びができない」「回線速度の安定性に欠ける」といった点が挙げられます。ホームルーターは持ち運んで外出先で使うことはできません。また、無線回線の特性上、どうしても回線速度を安定させることは難しい傾向にあります。

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インターネット回線を選ぶ時のポイント

インターネット回線の種類は多岐にわたり、どのような観点から選べば良いのか悩んでしまうものです。特に、自宅と店舗とでは、インターネット回線を選ぶ際のポイントが異なるため注意が必要です。店舗のPOSレジや電子決済への利用を検討している人はどのようなところに注目すればいいのか、ポイントをチェックしていきましょう。

速度

インターネット回線を選ぶときのポイントとして、まず挙げられるのが「速度」です。速度が遅いと、その分、業務が円滑に進まなくなる恐れがあります。特に、無線回線は混雑や環境の影響を受けやすいため注意が必要です。混雑時の通信速度は安定しているか、また速度制限があるのかなど、しっかりとチェックしたうえで導入を検討しましょう。

費用

インターネット回線を導入する際は「費用」もポイントとなります。たとえば、初期費用が安くても毎月かかる費用が高額だと、のちのち金銭面の負担が大きくなる原因になり得ます。工事などの初期費用はもちろん、ランニングコストまでしっかりと確認しておくことが重要です。また、プロバイダによってキャンペーンの内容は異なります。キャッシュバックや特典など、本当にお得な内容なのかどうか、しっかりと計算しましょう。

用途

何のためにインターネット回線を導入するのかという「用途」を明確にしておくこともポイントです。たとえば、「レジ業務をより円滑にしたい」「大容量でインターネットを使用したい」など、店舗によって導入の目的は異なります。それにともない、求める通信回線の速度や費用も変わってくるため、導入前に目的を明らかにしておく必要があるのです。いくら費用が安くても、通信速度が遅いと結果的に業務に支障が出る原因につながります。この場合は、費用だけではなく通信速度を重視した回線選びを行うことが重要です。きちんと実現したいことを考えたうえで、導入する回線を探すことがおすすめです。

固定回線のインターネット回線開通の流れ

ビジネス利用の場合は「固定回線を導入しよう」と考える人も少なくありません。固定回線を導入する際に悩まないよう、基本的な開通の流れを確認しておきましょう。まずは「契約」のステップからスタートします。インターネット回線を提供する回線事業者と、接続サービスを提供するプロバイダの両方と契約を交わしましょう。次に、回線が通っていない建物の場合は「回線を通す工事」を実施します。申込みから2週間~1カ月程度かかることが多い傾向です。場合によっては、2カ月程度かかることもあります。ギリギリのスケジュールで申込みをした場合、店舗の開店に間に合わない可能性もあるため注意が必要です。できる限り余裕を持って申込みを済ませましょう。

最後に、工事が済みインターネットが開通したら、「端末をつなぐ」ステップに移ります。ルーターおよび端末の接続設定を行い、インターネットにつなげば完了です。

店舗のためのWifi「USEN AIR」とは

店舗運用のためにどのような回線を導入すべきか悩んだ場合は「USEN AIR」を選ぶことも良い方法です。「USEN AIR」は回線工事が不要でコンセントに挿すだけで利用できる、いわば店舗のために考えられたWifiです。POSレジや電子決済といったビジネスユースに対応しており、1台導入すれば店舗のインターネット環境が整います。また、「USEN AIR」は業務機器の運転において通信重要度のランク付けをして、調整できることが特徴です。通信が万が一不安定になった場合に業務機器によって通信重要度に優先順位を付けられるため、安定した店舗運用をサポートしてくれます。さらに、サポート体制も充実しており安心です。24時間365日対応のIoTリモートサポートや電話サポートなど、万が一のトラブル発生時にも安心できます。

店舗ビジネスに使えるインターネット回線を選ぼう

インターネット回線を選ぶときに注目する点はさまざまあるでしょう。しかし、個人使用と同じ観点で回線を探してしまうと、ビジネスシーンには不向きなものを導入してしまう可能性もあります。用途を明確にしたうえで、店舗ビジネスに最適なインターネット回線を選ぶことが大切です。なお、回線選びに悩んだ場合は、店舗のためのwifi「USEN AIR」を検討してみることがおすすめです。快適なインターネット環境を整えられるようにしっかりとポイントを押さえて、納得のいくものを選びましょう。

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