一般的なレジは、ガチャレジとPOSレジの2種類に分けられ、それぞれ機能が異なります。そこで今回は、ガチャレジとPOSレジの違いについてご紹介します。
レジの歴史について
まずは、ガチャレジ、POSレジそれぞれの名称やレジが誕生した歴史について簡単にご紹介します。
「レジ」は、キャッシュレジスターの略称で、日本語では「金銭登録機」と呼ばれています。ガチャレジは、このキャッシュレジスターのことを指します。
一方でPOSレジのPOSはPoint Of Salesの略で、日本語では販売時点での情報管理というニュアンスになります。もともとPOSは、「販売時点でその情報を記録し、集計すること」を指す言葉でした。しかし、近年はそうした記録と集計を行い、それをもとにして在庫などの管理や売上の分析を行う機器やシステムを総称し、POSやPOSレジ、POSシステムと呼ばれています。
レジが最初に発明されたのは、1878年のアメリカです。この頃のレジには、商品金額を表示する機能しかなく、お客さまの支払金額の確認や売上金を着服する不正防止のために用いられていました。1902年に最初の電動レジスターが登場。1919年には支払金額の表示、レシートの発行、取引記録、売上金額の合計などの機能を搭載した、現在のガチャレジに近いものが発明されました。
その後、日本では1977年に 商品識別コードであるJANコードが制定され、POSシステムが登場。これを機に大手コンビニチェーンやスーパーなどを中心に、POSシステムの導入が進みました。今では、ネットワークにつながったレジから販売情報を集約する機能が加わり、POSレジと呼ばれるようになりました。そしてそれらを蓄積・分析することで、店舗や企業の売上改善を図ることが可能になりました。
ガチャレジとPOSレジの機能の違いについて
レジの歴史からみてもガチャレジとPOSレジは大きく異なります。ここでは、具体的にどのような違いがあるのか、もう少し詳しくご紹介します。
集計管理と分析機能
ガチャレジは、商品金額の計算やお客さまへの提示、釣り銭の計算といった、その場での商品取引に必要な機能が揃っています。また、1日分の取引記録や、1ヶ月程度の累計額が確認できるなどの集計機能が備わっています。
これに対してPOSレジは、金額の計算など、商品取引に必要な機能は当然備わっていますが大きく違う点は、マーケティングや販売管理に関わる作業が可能なことです。例えば、データの蓄積・集計機能で集約した情報を、商品や時間帯など様々なカテゴリー別に表示して、売上の動向を確認したり分析の材料にすることも可能です。
クラウドの情報をリアルタイムで確認
POSレジの大きな特徴は、クラウド管理されていることです。そのため、インターネット環境が整っていれば、どこからでもリアルタイムで情報の確認ができます。まさに今売れている商品を確認できるため、それを基にした販売戦略の変更などをスピーディーに行えます。また、複数店舗の情報も一括して確認できるため、多店舗経営もしやすくなります。
一方、ガチャレジは、こういったリアルタイムの管理にはむいていません。
まとめ
キャッシュレジスターの進化で生まれたPOSレジ。これにより、店舗経営上有益なデータの蓄積・収集が格段に容易にかつ迅速になりました。そして、それらのデータを店舗の経営改善・マーケティング戦略の立案などに大きく役立てることができるようになりました。この機会に一度、POSレジの導入を検討してみてはいかがでしょうか。