iPad(タブレット)レジとは? 機能や導入費用から活用できる補助金まで解説

iPad(タブレット)レジとは? 機能や導入費用から活用できる補助金まで解説

2023年07月14日

近年急速に利用店舗が増えている「iPadレジ」。場所を取らず、操作しやすいことから人気を集めています。本記事では、これからiPadレジの導入を検討されている方向けに、機能や導入費用、活用できる補助金制度について解説します。

目次

  1. 1. iPadレジとは?
  2. 2. iPadレジの主な機能
    1. 会計
    2. 売上管理
    3. 予算管理
    4. 商品管理
    5. 在庫管理
    6. 顧客管理
    7. 勤怠管理
    8. アプリ連携
    9. ポイント連携
  3. 3. iPadレジの特徴
    1. 操作しやすい
    2. 端末の汎用性が高い
    3. 拡張性が高い
    4. 持ち運びできる
    5. スペースをとらず見た目がすっきりしている
    6. データを一元管理できる
  4. 4. iPadレジの注意点
    1. 本格導入する前の準備に時間がかかる
    2. システム・通信に不具合が生じる場合がある
    3. 水没・落下などの衝撃に弱い
  5. 5. iPadレジの導入先
  6. 6. iPadレジにかかる費用
  7. 7. iPadレジ導入に活用できる補助金制度4選
    1. IT導入補助金
    2. 業務改善助成金
    3. 小規模事業者持続化補助金
    4. ものづくり補助金
  8. 8. iPadレジに関するよくあるQ&A
  9. 9. iPadレジには便利な機能が多数!初期費用を抑えてPOSシステムを導入しよう

iPadレジとは?

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iPadレジとは、Apple社から発売されているタブレット型端末のiPadにPOSレジアプリをインストールしたものを指します。POSレジアプリのPOSとは、「Point of sale」の略で日本語では「販売時点情報管理システム」という意味です。会計機能のほかに販売情報の集約や集計、売上管理、在庫管理などさまざまな機能を有しています。

データ管理がリアルタイムで行えるため、実業務だけでなく事業戦略立案の業務に活かすのも可能です。iPadレジは設置スペースを取らない点や、初期費用や月額費用が一般的なPOSレジシステムに比べて安い点が小規模店舗でも導入しやすいとして注目を集めています。

iPadレジの特徴について詳しくはこちら

iPadレジの主な機能

iPadレジの主要な9つの機能を解説します。さまざまな機能があるため、自店の業務に活用できるかどうか検討してみてください。

会計

レジの基幹機能といえるのが会計機能です。バーコードを読み取ってデータベースと照合し、売上やお釣り、割引の計算をします。計算は自動でシステムが行うため、人為的なミスを削減できます。また、クレジットカード決済端末との連携でクレジットカード支払いが、プリンタとの連携でレシートの発行が可能です。

売上管理

売上管理機能とは、日々の売上を管理する機能です。日別・週別・月別、品目別、客層別などさまざまな条件で集計・分析ができるため、人気商品や不人気商品といった売上動向の把握に役立ちます。また、リアルタイムで売上の集計を行うため、営業終了後の日報作成業務の効率化が可能です。

売上管理について詳しくはこちら

予算管理

予算管理機能では、あらかじめ目標となる売上の設定行い、目標までの進捗率などを可視化できます。経営管理やモチベーションアップのために売上目標を設定することは非常に重要です。また、過去の実績を元に目標数値の設計をサポートする機能や、目標未達の場合に原因究明する機能を備えているものもあります。

商品管理

商品管理機能とは、商品の登録・削除、価格設定、セール価格の設定などが簡単にできる機能です。商品数が多い店舗でも、iPad上で一元管理できるため更新忘れを防止し、効率的に作業できます。また、軽減税率の対象商品や非課税商品の設定にも対応しているため、テイクアウトサービスを行う飲食店のように商品が混在している場合も対応可能です。

在庫管理

在庫管理機能は、店舗で保有している商品の在庫をリアルタイムで確認できます。適切な在庫管理を行うことで、顧客からの問い合わせに迅速に対応できるだけでなく、欠品や在庫過多のリスク軽減にもつながります。また、美容室やネイルサロンなどサービスを提供するお店では予約可能な枠を商品の在庫として扱い、予約のダブルブッキングを回避できるでしょう。

顧客管理

会員制の飲食店や美容室、ネイルサロンといった顧客に合わせた商品やサービスを提供するお店で活躍するのが顧客管理機能です。顧客の名前や住所などの基本情報、来店日時、購入した商品、利用したサービス、売上金額などを登録できます。登録されたデータを元に、顧客のニーズに合わせたコミュニケーションが取れたり、適切な施策を実施できたりと顧客満足度の向上に役立てることが可能です。

顧客管理について詳しくはこちら

勤怠管理

勤怠管理機能では、従業員の勤怠管理やシフト管理ができます。タイムカードと時給や給与計算の仕組みが連動しており、月末には自動で給与計算が可能です。自動化により、給料計算のミスの防止や給与計算業務の効率化が図れます。タイムレコーダーで記録する紙製のタイムカードを使用する方法と比べて、手間が少なく工数削減につながります。

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アプリ連携

iPadレジでは、さまざまなアプリとの連携が可能です。例えば、コミュニケーションアプリのLINEと連携すると、セール情報の告知や割引クーポンの送付、LINEからの予約受付が可能です。また、会計システムとの連携も可能で、確定申告を書類作成する際のデータ入力を自動化できます。

ポイント連携

楽天ポイントやdポイントなど、各種ポイントサービスとの連携機能があります。売上データから、ポイントの換算や各種ポイントサービスへのポイント付与が可能です。支払い時にポイントサービスが利用できると、顧客満足度の向上につながるでしょう。自社にエンジニアがいなくとも簡単にサービスを始められます。

iPadレジの特徴

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iPadレジの特徴について解説します。iPadレジには従来のPOSレジにはないメリットが多数あるので、ぜひチェックしてみましょう。

操作しやすい

iPadレジは、タッチパネルで直感的に操作するため、スマートフォンの操作に慣れている方であれば簡単に利用できます。機械を触るのが苦手な従業員でも操作しやすいのはiPadレジの特徴といえるでしょう。また、iPadはタッチパネルの反応速度が高く、動作がもたつくことがほとんどないため、混雑するお店でもストレスなく利用可能です。

端末の汎用性が高い

専用端末に比べ、端末の汎用性が高い点もiPadレジの特徴の一つです。iPadレジは、会計処理以外にもさまざまな活用方法があります。集計・分析機能はもちろん、外部システムと連携すると、勤怠管理や顧客管理も可能です。機能の豊富さを考慮すると、専用端末よりも安価に導入できるといえるでしょう。

拡張性が高い

iPadレジはアプリをインストールして使用するため拡張性が高く、新しいサービスとの連携が簡単です。新機能導入の際にはソフトウェアを更新すれば最新のアプリを利用でき、設備の入れ替えにかかるコストがかかりません。必要な機能が増えた際に、手間や費用の発生を最小限に抑えられる点はiPadレジの魅力といえます。

持ち運びできる

iPadレジはコンパクトで軽く、持ち運ぶのにも最適です。本体に約10時間稼働するバッテリーを内蔵しているため、コンセントに挿さなくとも店内で自由に利用できます。例えば、顧客が商品やサービスの提供を受けた後に会計をするようなスタイルのお店では、会計の際に顧客に動いていただく必要はなくスマートな接客が可能です。

スペースをとらず見た目がすっきりしている

iPadレジは従来のレジと比べて非常にコンパクトなため、設置場所の選択肢が広がります。レジカウンターが狭い場合でも、iPadレジなら置きやすいです。見た目もスタイリッシュで、さまざまなインテリアに馴染みやすいでしょう。iPadレジであれば、小規模なお店やデザイン性の高いお店でも設置しやすく、レジ周辺をよりすっきり見せることが可能です。

データを一元管理できる

iPadレジでは、一つの店舗だけではなく複数店舗の経営においても、クラウド上でデータを一元管理し分析できます。複数店舗を並べて比較することで、各店舗の強みや弱み、強化ポイントなどを明確にし、より効果的な事業戦略の立案をサポートします。データを一箇所で管理すると業務効率化が進むことに加えて、経営者や管理職の迅速な意思決定が可能でしょう。

iPadレジの注意点

iPadレジの注意点について解説します。iPadレジには魅力ともいえる特徴だけではなく注意点もあります。注意点を事前に把握しておくことで、導入後の失敗を防げます。

本格導入する前の準備に時間がかかる

iPadレジは、本格導入するまでに準備の時間が必要です。iPad端末の準備はもちろん、店舗のインターネット回線、Wi-Fiなどのネットワーク環境の整備が必須です。インターネット開設は、混雑状況によっては工事に数ヶ月程度要する場合があるため、早めに手続きしましょう。また、導入前に操作手順を確認するテスト期間を設けるのがおすすめです。

USENでは、コンセントに挿すだけで開通できる店舗向けインターネット「USEN AIR UNLIMITED」のご用意がございます。回線工事不要で、最短3営業日で利用が可能なため、インターネット回線の整備に時間がかかりません。詳しい内容は下記よりご覧ください。

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システム・通信に不具合が生じる場合がある

iPadレジでは通信に無線LANを使用するため、有線接続の端末に比べてトラブルが生じやすい傾向にあります。また、アプリの稼働の際に、アプリがフリーズしたり、売上データが正しく記録されなかったりするケースも稀に見られます。最新の端末や高速回線を利用するなど環境を整え、不具合が生じた場合の対策を準備しておくのが重要です。USENレジでは無線によるトラブルを防ぐため、POSやハンディ端末のみ無線で、プリンタには有線接続を利用しています。

水没・落下などの衝撃に弱い

精密機器であるiPadは、水没や落下といった衝撃には非常に弱いです。落下や水没に備え、保護ケースやプロテクターを使用するのがおすすめです。保護ケースやプロテクターは、家電量販店やインターネットで数千円程度で購入できます。また、万が一の故障の際に営業を停止させないためにも、予備の端末を用意しておくと安心です。

iPadレジの導入先

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iPadレジを導入しているのは、飲食店やアパレル、美容室など業界やサービスを問わずさまざまです。店舗数や座席数の少ないお店、チェーン店のような店舗数の多いお店などあらゆる規模のお店で採用されています。

iPadレジが選ばれる背景には、性能の高さや操作性のよさから、会計にかかる時間の短縮や人手不足の解消につなげたいお店の需要があります。そのほか、多様な業種に特化した機能でデータ分析ができるアプリによって、より自社のニーズに合うものを導入しやすい点も選ばれている理由の一つです。

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iPadレジにかかる費用

初期費用 iPad(タブレット端末):68,800円~
レシートプリンタ:30,000円~
バーコードリーダー:5,000円~
キャッシュドロア:8,000円~
POSレジアプリ:100,000円~
月額費用 サービス利用手数料:10,000円~

iPadレジの導入にかかる初期費用は、端末代やレシートプリンタ、バーコードリーダーなどの周辺機器を合わせると210,000円程度です。ターミナル型のPOSレジの初期導入費が50万程度からといわれているため、iPadレジは導入費用を大幅に抑えられることがわかります。月額のサービス利用料は10,000円~です。

USENでは初期費用を分割できるプランもあるため、導入時の費用が気になる事業者の方はぜひこちらの利用をご検討ください。

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iPadレジ導入に活用できる補助金制度4選

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iPadレジ導入に活用できる補助金制度について解説します。条件に当てはまると、初期費用を抑えることが可能です。積極的に活用してみましょう。

IT導入補助金

IT導入補助金は、中小企業・小規模事業者等が自社のITツール導入を行う際の経費の一部を支援する補助金です。経済産業省・中小企業庁が実施しています。費用の対象は、ソフトウェア購入費やハードウェア購入費、最大2年分のクラウド利用費などが含まれ、導入費用の最大3/4が補助されます。補助金額の上限は350万円です。

iPadレジの導入には「デジタル化基盤導入枠(複数社連携IT導入類型)」を利用できます。 USENではIT導入補助金の代行をしております。手続きが不安な方はUSENの申請サポートサービスをぜひご活用ください。

出典:一般社団法人 サービスデザイン推進協議会| IT導入補助金2023

IT導入補助金について詳しくはこちら

業務改善助成金

業務改善助成金は、中小企業や小規模事業者が生産性向上を図るために設備投資等を行い、最低賃金を一定額以上引き上げた場合に、設備投資にかかった費用の一部を支援する助成金です。厚生労働省が実施しています。会計業務や商品管理業務の生産性向上のため、POSレジシステムの導入を行った場合にも適用されます。

助成される金額の上限や助成率は最低賃金の引き上げ額や最低賃金を引き上げる労働者数によって異なるため注意が必要です。詳細は、厚生労働省のホームページをご確認ください。

出典:厚生労働省|業務改善助成金

小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金は、小規模事業者等が販路開拓や生産性向上に取り組む経費の一部を支援する制度で、店舗改装を含むさまざまな用途で利用できる助成金です。全国商工会連合会が実施しています。

iPadレジの導入に関する費用も、申請目的等によっては助成金が利用できる可能性があります。対象となる事業者は、常時使用する従業員数が宿泊業、娯楽業を除く商業・サービス業の場合は5人以下、それ以外の業種の場合は20人以下の法人・個人事業主です。iPadレジ導入は、機械装置等費で申請を行います。

出典:商工会議所地区 小規模事業者持続化補助金事務局|小規模事業者持続化補助金(一般型)

ものづくり補助金

ものづくり補助金は、中小企業や小規模事業者等が革新的サービスの開発や生産プロセスの改善を図るための設備投資等を行う際に利用できる補助金です。中小企業庁及び独立行政法人中小企業基盤整備機構が実施しています。

ものづくり補助金には、用途に合わせていくつかの枠が設けられており、iPadレジ導入は、「一般型」の中の「通常枠」と「デジタル枠」で申請が適応される可能性があります。補助金額は従業員数によって異なり、デジタル枠では100万円~1,250万円です。

出典:全国中小企業団体中央会|ものづくり補助事業公式ホームページ ものづくり補助金総合サイト

iPadレジに関するよくあるQ&A

iPadレジに関するよくある質問をQ&A形式で紹介します。本記事の要点の整理としてぜひご活用ください。

Q. iPadレジとは何ですか?

A. タブレット型端末のiPadにPOSレジアプリをインストールしたものです。

iPadレジとは、iPadにPOSレジアプリをインストールしたものを指します。iPadレジでは、売上管理や在庫管理、予算管理、顧客管理、売上データの分析などさまざまな機能を有しています。操作しやすい、外部アプリとの連携に強いなどの理由から人気を集めています。

Q. iPadレジにかかる費用はいくらですか?

A. 初期費用が210,000円~、月額費用が10,000円~です。

iPadレジの導入費用の目安は、初期費用が210,000円~、月額のサービス利用手数料が10,000円~です。初期費用にはiPadの端末代やバーコードリーダー、プリンタなどの機材とアプリの購入費などが含まれます。初期費用を分割でき、無料で導入できるプランもあるのでぜひチェックしてみてください。

Q. iPadレジはどんなお店で導入されていますか?

A. 飲食店や美容院、小売店、整体院など多種多様なお店で導入されています。

iPadレジは、飲食店をはじめ、美容サロンや小売店、整体院など、小規模店やチェーン店など業種や業界、企業規模の大小にかかわらずさまざまなお店で導入されています。USENでは、それぞれの業種に特化した専用の機能や分析システムを持つアプリを提供しています。業種に応じて必要なシステムを用意しているため、店舗分析に活かせるでしょう。

Q. iPadレジ導入に活用できる補助金は何ですか?

A. IT導入補助金、業務改善助成金、小規模事業者持続化補助金、ものづくり補助金です。

iPadレジ導入には、IT導入補助金、業務改善助成金、小規模事業者持続化補助金、ものづくり補助金など要件や対象の異なる助成金制度があります。自社で活用できるものがないか、制度の詳細を確認してみましょう。

iPadレジには便利な機能が多数!初期費用を抑えてPOSシステムを導入しよう

iPadレジは従来のレジにはない魅力や、さまざまな機能がありますが、導入費用は従来のレジの半分以下とコスト面でも非常に魅力的です。USENでは4つの業界に特化したタブレット型POSレジ「USENレジ」を提供しております。iPadレジの設置・設定からトレーニング、アフターサポートまで充実しております。iPadレジの導入を検討されている方はぜひ下記よりお問い合わせください。

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