防犯対策の重要性が高まる中、屋外防犯カメラの設置を検討している店舗経営者の方も多いでしょう。防犯カメラは犯罪行為の抑止やトラブル時の証拠記録だけでなく、業務効率化やマーケティングにも役立つツールです。
屋外防犯カメラは種類や機能が多岐にわたるため、どれを選ぶべきか迷う方も少なくありません。本記事では、防犯カメラが店舗経営に必要な理由や選び方、具体的なおすすめ製品まで詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
屋外防犯カメラが店舗経営に必要な理由
店舗経営において、防犯カメラは犯罪の抑止だけでなく、業務効率化やトラブル対応など多方面に役立つ重要なツールです。特に屋外用の防犯カメラは、外部からの犯罪リスクに対する備えとして欠かせません。
はじめに、屋外防犯カメラが店舗経営に必要な理由について詳しく見ていきましょう。
犯罪行為の抑止
屋外防犯カメラの最大の役割は、外部からの犯罪行為を抑止することです。店舗は空き巣や強盗、さらには落書きやゴミの不法投棄といった軽犯罪のリスクにも常にさらされており、対策が必須です。
防犯カメラを設置しておくと「監視されている」というプレッシャーを与え、犯罪者に行動を思いとどまらせる効果が期待できます。特に、人目につきにくい建物の裏手や駐車場などは犯罪が発生しやすいスポットです。これらのエリアを常時監視・録画することで、犯罪リスクを低減し、店舗全体の安全性を向上させられます。
さらに、防犯対策がしっかりと行われている店舗は顧客に安心感を与え、信頼性の向上にも繋がります。また、安全な店舗は 従業員の働きやすさに直結し、定着率の向上も期待できるでしょう。
このように、屋外防犯カメラは犯罪抑止だけでなく、店舗運営全体の向上を目指す上で欠かせない存在です。
業務効率化やマーケティングへの活用
防犯カメラは犯罪対策だけでなく、店舗運営の効率化やマーケティングにも大きく貢献します。例えば、AI機能を搭載した防犯カメラによって来店客数や顧客の属性(年齢層・性別)を自動的に把握できれば、より正確な顧客データの収集が可能です。また、来店のピーク時間帯や滞在時間などを可視化することで、店舗運営の改善に役立てられます。
これらのデータは、効果的なマーケティング施策の立案や 従業員配置の最適化を目指す際に有効です。特に、複数店舗を運営している場合は各店舗の来客傾向を把握しやすくなるため、全体の運営効率を高められるでしょう。
このように、防犯カメラは単なるセキュリティツールではなく、経営データを収集し、分析できるマーケティングツールとしても注目されています。
トラブル発生時の記録
防犯カメラは、トラブル発生時の記録としても大いに役立ちます。例えば、店舗の出入口や駐車場での接触事故、顧客同士のトラブル、さらには空き巣や器物破損などの被害が発生した際、記録された映像が重要な証拠となります。
防犯カメラの映像は、警察や保険会社への被害申請の際にも役立ちます。また、 従業員や顧客の双方が関わる問題が起きた場合も、カメラの映像を確認することで状況を正確に把握し、迅速かつ公平な対応が取れるようになるでしょう。
さらに、録画データから過去の状況を詳しく把握できれば、問題解決に役立つだけでなく、同様のトラブルの再発防止策の検討も可能です。防犯カメラの映像データは、店舗の安全と信頼を守るための重要な資産になります。
従業員の意識向上
屋外防犯カメラの設置は、従業員の意識向上に繋がるのもメリットです。「自分の仕事ぶりが監視されている」という意識が芽生えることで、従業員はより責任感を持って業務に取り組むようになるでしょう。
特に、店舗裏口など、顧客や管理者の目に触れにくい場所に防犯カメラを設置すると、従業員の不正行為や怠慢を抑止する効果が期待できます。
このように、屋外防犯カメラは外部からの犯罪防止だけでなく、内部の意識改革にも繋がるツールです。店舗運営の質を高めるためにも、防犯カメラの設置を検討してみましょう。
屋外防犯カメラの種類
屋外防犯カメラには、ワイヤレスカメラと有線カメラの2種類があります。それぞれ異なるメリット・デメリットがあるため、店舗の環境やニーズに合ったものを選びましょう。
ここでは、ワイヤレスカメラと有線カメラの特徴を解説します。
ワイヤレスカメラ
従来の防犯カメラは有線のものが一般的でしたが、近年はワイヤレスの防犯カメラも多く登場しています。ワイヤレスカメラは通信線の配線が不要なため、設置作業をスムーズに進めやすいのが特徴です。配線を気にする必要がなく、建物の外観を損ねにくいため、デザインや雰囲気を重視する店舗には特におすすめです。また、自分で設置できるモデルも多く、コストを抑えたい場合にも適しています。
一方で、電波が不安定な環境では映像が途切れる可能性がある点がデメリットです。加えて、電波妨害や不正アクセスなどのリスクがあるため、十分なセキュリティ対策が求められます。
有線カメラ
ワイヤレスカメラが注目されているものの、有線カメラにもメリットは多く、有線カメラを利用している店舗も多くあります。有線カメラはカメラと録画機器がケーブルで直接接続されているため、通信が途切れる心配がほとんどなく、長時間の監視やデータ保存に向いています。特に、広い駐車場や建物全体を監視する場合、細かい映像までしっかり記録できる有線カメラは頼りになるでしょう。
ただし、有線カメラは設置時に配線作業が必要で、施工が複雑になる可能性があります。建物に穴を開けたり、ケーブルを隠すための工事が必要になったりするケースもあり、自分での設置が難しい場合はプロに依頼しなければなりません。その分、初期コストが高くなるおそれがある点に注意してください。
屋外防犯カメラに求められる機能
屋外防犯カメラには、録画や防水・防塵性能、夜間撮影など、さまざまな機能が求められます。ここでは、防犯対策や運営効率向上のために役立つ機能を紹介するので、防犯カメラ選びの参考にしてください。
録画
防犯カメラの基本的な役割は映像を記録することであり、録画機能は欠かせません。録画機能があれば、犯罪やトラブルが発生した際に状況を確認し、重要な証拠として活用できます。さらに、マイク機能が搭載されたカメラであれば音声も記録でき、映像だけでは把握しきれない詳細な状況の確認が可能です。
録画データの保存方法は、クラウド・レコーダー・SDカードの主に3種類があります。クラウドタイプはインターネット上のサーバーにデータを保存するため、どこからでもアクセスできる利便性が特徴です。レコーダーは大容量のデータ保存が可能ですが、機器の設置スペースを考慮する必要があります。SDカードは直接カメラに挿入して使用するため簡単に設置できますが、容量が限られる点に注意が必要です。用途や設置環境に合わせて、最適な保存方法を選びましょう。
防水・防塵
屋外に設置する防犯カメラは、雨や風、ほこりなどの外部環境に常にさらされるため、防水・防塵性能が重要です。これらの性能は「IP規格」と呼ばれる基準で表され、屋外用では「IP66」や「IP67」のような高い防水・防塵性能を備えた製品がおすすめです。
IP66は、強風や豪雨の環境でも正常に作動する性能を持ち、IP67はさらに水没に耐えられる性能があることを意味します。カメラの設置環境や店舗周辺の気候に応じて、適切な性能を持つカメラを選びましょう。防水・防塵性能がしっかりしていれば、長期間の安定した運用が可能になります。
夜間の撮影機能
不法侵入や器物破損といった犯罪やトラブルは夜間に発生するケースが多いため、暗所でも鮮明な映像を撮影できる夜間の撮影機能も屋外防犯カメラには欠かせません。通常の防犯カメラは暗闇では映像が不鮮明になりがちですが、赤外線を使用するナイトモードを搭載したカメラであれば、暗い環境でも問題なく映像を記録できます。
デイナイト型のカメラは、日中はカラー映像を撮影し、暗くなると自動で赤外線モードに切り替わるのが特徴です。また、ナイトビジョン機能があるカメラなら、夜間でもわずかな光があればカラーでの撮影が可能です。屋外防犯カメラを選ぶ際は、「夜間にどのくらい鮮明な映像を記録したいか」も考慮しましょう。
逆光対応
防犯カメラの設置場所によっては、太陽光や照り返しによる逆光の影響を受けることがあります。逆光対応機能がないカメラでは明るい部分が白飛びしてしまい、状況確認に支障が出るおそれがあるため、注意してください。
ワイド・ダイナミック・レンジ(WDR)機能が搭載されたカメラなら、明るさを自動で調整し、逆光でも鮮明な映像を撮影できます。特に、直射日光が当たる店舗の入口や、日当たりの良い駐車場、窓際など、光の影響を受けやすい場所に設置する場合は、逆光対応の有無も確認しましょう。
動体検知
動体検知機能を備えた防犯カメラは、不審者の動きを検知した際に自動で通知を送るなどの対応が可能です。動体検知があると、 従業員が常時監視しなくても異常が発生した際に迅速に対応できるというメリットがあります。
また、一部のカメラにはスピーカーやマイクが内蔵されており、非常時に警告音を発したり、音声検知で異常音を感知したりすることも可能です。「近隣で空き巣被害があった」など、特に侵入リスクの高さを感じている場合は、動体検知機能があるカメラも検討してみましょう。
マーケティング
防犯カメラは防犯目的だけでなく、マーケティングにも活用できます。例えば、来店者の年齢や性別を識別したり、時間帯ごとの来店者数を集計したりできるカメラなら、店舗運営に役立つデータの取得が可能です。
これらのデータは、プロモーションの計画や人員配置の最適化など、店舗運営のさまざまな用途に活用できるでしょう。防犯カメラを選ぶ際には、マーケティングにも活用できる機能があるかもチェックしてみてください。
フリッカーレス
蛍光灯などの照明のちらつきが映像に記録されると、映像が乱れて見えたり、細部が確認しにくくなったりするおそれがあります。フリッカーレスは照明によるちらつきを補正する機能で、店舗の出入り口や駐車場など照明設備が多い場所でも鮮明な映像の記録が可能です。
映像の品質が低下すると防犯対策や状況確認に支障をきたすため、設置場所に照明が多い場合はフリッカーレス機能の有無も確認しましょう。
自動通報装置との連携
自動通報装置と防犯カメラを連携すれば、不審な動きを検知した際に自動で指定の電話番号に通報できます。店舗や敷地内に多くのカメラを設置しており、人の手による常時監視が難しい状況でも、迅速に対応できるでしょう。
犯罪行為は発覚が遅れるほど被害が拡大するリスクが高まるため、自動通報装置など異変をリアルタイムで通知する機能を採用することで、被害を最小限に抑えやすくなります。
スマートフォンでの映像確認
スマートフォン対応の防犯カメラは、リアルタイムで映像を確認できるほか、カメラの向きを遠隔操作したり、映像をズームイン・ズームアウトしたりすることが可能です。また、不審な動きや異常を検知した際にスマートフォンへ通知できるものもあり、店舗にいない時間や出張中でも、現場の状況を正確に把握できます。
防犯対策だけでなく、店舗の運営状況の把握やトラブル発生時の早期対応にも役立つため、多店舗経営など管理者が店舗外にいることが多い場合には、特に便利です。
屋外防犯カメラを導入する際の注意点
屋外防犯カメラの導入には、いくつか注意すべき点があります。ここでは、店舗に屋外防犯カメラを導入する際にチェックしておきたいポイントについて、詳しく見ていきましょう。
必ず犯罪を防げるわけではない
防犯カメラは犯罪の抑止や記録が主な目的ですが、設置しただけで犯罪やトラブルを完全に防ぐことはできません。例えば、防犯カメラの設置場所に死角があれば、犯人はその死角を利用して犯行に及ぶ可能性があります。また、顔を隠したり、防犯カメラ自体を破壊したりする犯人も存在します。
そのため、「なるべく死角ができないよう設置場所を工夫する」「異常を検知したら即時通知する」といった工夫が必要です。
また、防犯カメラだけに頼るのではなく、防犯灯の設置や従業員への防犯教育、警備会社との連携など、他の防犯対策を併せて実施しましょう。防犯カメラはあくまで店舗の防犯体制を補完する手段であると理解し、入念な防犯対策を検討しなければなりません。
導入や運用にコストがかかる
屋外防犯カメラを導入する際には、初期費用や運用コストがかかります。特に、防水・防塵性能や夜間撮影機能、動体検知といった高度な機能を備えたカメラは、他のモデルよりも価格が高くなる傾向があります。さらに、設置に配線工事が必要な場合は、その工事費用も負担しなければなりません。
加えて、録画データをクラウドに保存するサービスを利用する場合には、毎月の利用料が発生します。長期間にわたって運用する場合、これらのランニングコストが積み重なる点にも注意が必要です。導入前には初期費用だけでなく、月額利用料やメンテナンス費用を含めたトータルコストを確認し、予算に見合ったカメラやサービスを選びましょう。
法律やプライバシーを考慮する
屋外防犯カメラは、従業員や顧客に加えて一般の通行人や周辺住民など、多くの人が映り込む可能性があります。プライバシーに関するトラブルを防ぐために、撮影範囲を適切に設定しましょう。公共の道路や隣接する私有地を無断で撮影しないよう、設置場所やカメラの向きを慎重に検討する必要があります。
さらに、自治体によっては映像データの保存期間や第三者への提供に関するルールが定められている場合がある点にも注意してください。店舗に屋外防犯カメラを設置する前に、地域の条例や規制を事前に確認し、それに違反しない運用を徹底しなければなりません。
撮影中であることを明示する
防犯カメラを設置する際には、「防犯カメラ作動中」「監視中」といったマークや表示を併せて設置し、撮影中であることを明示しましょう。これは、プライバシー保護や法的トラブルを防ぐだけでなく、犯罪抑止効果を高める 上でも重要です。
防犯カメラの存在を明らかにすることで、犯罪者に「この店舗は監視されている」と意識させ、犯行を思いとどまらせる心理的な圧力を与えられます。また、顧客や従業員が防犯カメラの位置を認識しやすくなるため、「無断で撮影されているのではないか」という誤解を避けつつ、安心感を与えることも可能です。
事前に従業員に説明する
防犯カメラを設置する前に、従業員に設置の目的や撮影範囲について説明し、十分な理解を得ておくことも重要です。従業員に「自分たちを監視するためにカメラを設置するのでは」と誤解されると、不信感やストレスによって職場環境に悪影響を及ぼすおそれがあるため、注意してください。
防犯対策やトラブル対応など、カメラの設置目的を具体的に伝え、「従業員を監視するためではない」ことをしっかり説明しましょう。また、休憩スペースや更衣室などが映り込まないよう配慮することも大切です。
従業員の納得を得た上で防犯カメラの導入を進め、店舗全体の安全性向上と従業員の働きやすさを両立させましょう。このような配慮は、店舗の信頼性向上にも繋がります。
録画データの保存期間を確認する
録画データの保存期間は、防犯カメラの導入時に見落とされがちなポイントです。特に、クラウドサービスはデータの保存期間があらかじめ設定されており、一定期間を過ぎると古いデータが自動的に削除されるケースがあります。そのため、保存期間を事前に確認し、必要に応じて設定を変更しなければなりません。
一般的には、録画データは1ヶ月以上保存できる設定が望ましいとされています。保存期間が短過ぎると、トラブル発生時に必要な映像が既に削除されている可能性があるため、注意してください。
ただし、保存期間を長く設定し過ぎると、データの増加によってクラウドサーバーの利用料が高くなる場合があるため、コストとのバランスを考えることも大切です。
屋外防犯カメラの選び方
屋外防犯カメラを選ぶ際は、設置目的や設置環境、コスト、セキュリティ対策などを総合的に検討する必要があります。ここでは、屋外防犯カメラの選定時にチェックしておきたい6つのポイントを紹介するので、ぜひ参考にしてください。
設置目的
防犯カメラを選ぶ際には、はじめに設置目的を明確にしておきましょう。例えば、防犯を重視したいのであれば、夜間撮影や動体検知機能を持つカメラが適しています。一方、駐車場や店舗の状況確認がしたい場合には、広角レンズや高解像度カメラが有効です。また、顧客の年齢や性別などを把握してマーケティングに活用したい場合は、AI機能を備えたカメラを選ぶと良いでしょう。
このように、具体的にどのような機能を必要とするかは、設置目的に応じて変わってきます。防犯カメラの選定を始める前に、目的を明確にした上で必要な機能・性能をリストアップしておくと、効率的に比較検討を進められるでしょう。
設置環境
屋外防犯カメラの場合、設置環境の確認が不可欠です。まず、雨や風、雪などにさらされるため、防水・防塵性能が欠かせません。屋外には、前述した「IP66」や「IP67」以上の防水・防塵性能を備えたカメラが適しています。これらの規格を満たすカメラなら、厳しい気象条件下でも故障リスクを抑えられます。
さらに、設置場所の気温や光も考慮しましょう。例えば、極端に高温になる場所では放熱性能、寒冷地では耐寒性が重要になります。また、日中の逆光や照り返し、照明のちらつきなどによって映像に影響が出る可能性も考慮しなければなりません。
カメラを設置しても、すぐに故障したり不鮮明な映像しか撮影できなかったりすると十分に活用できないため、適切な耐久性や性能を備えたカメラを選ぶことが大切です。
設置方法
防犯カメラの設置方法は、自分で取り付けるか業者に依頼するかの2通りがあります。自分で設置できるカメラは設置費用を抑えられる一方で、屋外用の場合は配線や固定が難しく、設置が不十分だと風雨で落下するリスクがあるため、注意してください。
業者に依頼する場合は、カメラ本体の価格に加えて設置費用が発生するため、総額を事前に確認しておきましょう。屋外防犯カメラに関しては、建物の外壁やポールなどへの設置が必要になる場合も多いため、プロに依頼する方が安心です。
撮影できる範囲
屋外防犯カメラは、撮影したい範囲に応じた機能・性能を持つものを選びましょう。例えば、駐車場や店舗周辺を広く監視したい場合は、広角レンズやパン・チルト機能を備えたカメラが適しています。
また、撮影範囲が広過ぎる場合は、1台のカメラではカバーしきれない可能性があります。その場合、複数台のカメラを組み合わせて死角を減らす方法も検討しなければなりません。
契約形態とコスト
屋外防犯カメラの導入方法は、リース・レンタル・購入の主に3種類があります。それぞれにメリットとデメリットがあるため、店舗の運営状況や予算に合わせて選択しましょう。
リースやレンタルは初期費用を抑えやすいため、短期的な導入や予算を抑えたい場合に適しています。ただし、毎月の利用料が発生し、長期的にはランニングコストが高くなる点に注意が必要です。一方、購入の場合は初期費用が高くなるものの、毎月のコストを抑えられるメリットがあります。
また、いずれの方法でも設置費用が別途かかるケースがあるため、業者に見積もりを依頼して総額を確認しておくことが大切です。また、クラウドサービスを利用する場合は、保存容量に応じた月額料金も考慮しなければなりません。
セキュリティ
ワイヤレス型の防犯カメラやクラウドサービスを利用する場合、セキュリティ対策についても確認しなければなりません。カメラがインターネットに接続されることで、録画データが外部から不正にアクセスされるリスクがあるためです。情報漏えいやプライバシー侵害などの被害に発展しないよう、通信の暗号化などが採用されているカメラやサービスを選びましょう。
店舗用の屋外防犯カメラはUSEN Cameraがおすすめ
店舗用の屋外防犯カメラを探している方には、USEN Cameraがおすすめです。防犯機能だけでなく、来店分析機能やクラウド録画など、店舗経営に役立つさまざまな機能を備えています。
USEN Cameraの特徴を以下で詳しく紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
屋外への設置工事をプロに依頼できる
USEN Cameraでは、設置工事を技術スタッフが担当するため、自分では設置が難しい屋外防犯カメラも最適な場所に設置できます。防犯カメラは位置や画角などを確認して最適な場所に設置しなければ、必要な映像を記録できません。特に屋外の場合、取り付けが不十分では雨風などの影響で落下してしまう可能性もあるため、プロに依頼するほうが安心です。
USEN Cameraではお客様の細かなご要望に応じて最適な場所に屋外防犯カメラの設置が可能で、カメラの提供から設置工事まで1社で対応するため、施工業者を探す手間もかかりません。また、設置後は24時間365日対応の電話窓口が利用でき、運用中に疑問やトラブルが発生しても迅速に対処できる点もメリットです。
店舗に役立つ機能を搭載
USEN Cameraは、防犯だけでなく店舗運営やマーケティングにも活用できる多機能なカメラを取り揃えています。例えば、遠隔操作機能でカメラを上下左右に動かし、外出先や自宅からリアルタイムで映像を確認することが可能です。これにより、店舗にいない時でも防犯状況をしっかり把握できます。
さらに、AIを搭載したモデルでは、店舗に訪れる顧客の男女比率や年代傾向、リピーター比率などの分析に対応しています。そのため、防犯対策を強化したい方にはもちろん、店舗の運営効率化やデータ活用を重視したい場合にもおすすめです。
録画保存方法を選べる
USEN Cameraでは、録画保存方法としてローカル録画型とクラウド録画型の2種類から選べるようになっています。どちらを選ぶか迷った場合には、専門スタッフによる提案を受けることも可能です。
ローカル録画型は、カメラに挿入したSDカードに録画データを保存する方法で、手軽に運用できるのが特徴です。録画データは、タブレットを利用して簡単に確認できます。
クラウド録画型は、映像データをインターネット上のクラウドサーバーに保存する方法です。レコーダーが不要で、スマートフォンやパソコンからいつでも録画データを確認できます。また、データはネット銀行相当の暗号化通信技術で保護されているため、セキュリティ面も安心です。
サポート体制が充実している
USEN Cameraは、初めて防犯カメラを導入する方でも安心して利用できる充実したサポート体制が整っているのも魅力です。
例えば、導入時には専門スタッフが店舗の構造やニーズに合わせて最適なカメラ配置を提案します。提案・設置・運用保守までひとつの窓口で対応するため、やりとりや手続きもシンプルです。
さらに、USEN Cameraは月額料金のみで運用が可能なプランを用意しています。カメラ本体のリース代や保守費用が別途発生しないため、ランニングコストを明確に把握でき、無駄な出費を抑えられるのも大きな魅力です。
USEN Cameraの製品ラインアップ
USEN Cameraは、防犯対策と店舗運営を効率化する多機能カメラを多数ラインアップしています。そのため、それぞれの用途やニーズに応じた製品を選択できるのが大きな魅力です。
ここでは、USEN Cameraの製品ラインアップを紹介するので、ぜひチェックしてみてください。
ローカル/クラウド録画型防犯カメラ(USEN Camera)
USEN Cameraでは、視聴画面上で操作できるPTZ(パン・チルト・ズーム)機能やモーション検知、サウンド検知など、多彩な機能を備えた屋外向け防犯カメラを複数提供しています。夜間や早朝の不在時でも異常を逃さず撮影でき、犯罪行為やトラブルをしっかり記録できます。
また、上記のような防犯カメラとしての基本機能に加え、店舗の様子をリアルタイムで確認できる店内ビューア機能を兼ね備えた多機能カメラも提供しています。離れた場所からでも専用アプリを使って店舗の映像を確認でき、トラブル時にも迅速かつスムーズな対応が可能です。
ローカル/クラウド録画型防犯カメラのセットには、IPカメラ2台と録画機能が標準装備されており、microSDカードによるローカル録画とクラウド録画のどちらかを選択できます。200万画素の高画質で映像を記録できるのも特徴で、会計時の現金の金種まではっきりと確認できます。
来店客分析機能付きAI型(USEN Camera)
来店客分析機能付きAI型は、防犯とマーケティングを両立させたい店舗におすすめです。高画質での映像記録や遠隔操作に対応しながら、AIを活用した来店客属性の分析機能を搭載しており、店舗運営をデータに基づいて最適化できます。
分析用AIカメラ・専用タブレット・防犯カメラ2台がセットになったスタンダードプランでは、来店客の男女比や年代、リピート率が測定できるため、店舗運営の改善が可能です。
さらに、来店客分析とBGMサービスを組み合わせた「来店客分析・AI BGMセットプラン」も提供しています。来店客の分析結果に合わせて店舗BGMを最適化できるため、より顧客層にマッチした店内演出が可能です。
クラウド録画型防犯カメラ(USEN Camera ライト)
USEN Cameraでは、クラウド録画のみの「USEN Camera ライト」というサービスも選択できます。録画期間は7日・15日・31日の3つのプランから選べ、どのプランにも月2回までのかけつけ保守サポートが含まれています。初めてクラウド型防犯カメラを導入する方にもおすすめのサービスです。
USEN Camera ライトでは、SIM内蔵型で防水・防塵対応の屋外向けカメラが選べます。200万画素での撮影が可能で、クラウド型の屋外防犯カメラをお探しの方におすすめです。
映像データはインターネット上で管理するため、パソコンやスマートフォンから「いつでもどこでも」カメラ映像を確認できます。映像を保存するクラウドサービスには高いセキュリティ対策が施されており、安心して運用できるのも魅力です。
その他のおすすめ屋外防犯カメラ11選
屋外防犯カメラはさまざまなメーカーから提供されており、特徴も多種多様です。ここでは、「工事不要で設置が簡単」「ソーラーパネル対応」「高画質」「遠隔確認」の3つのポイントを軸に、それぞれの条件に合ったおすすめのカメラを紹介します。
いずれもUSENで取り扱っていますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
工事不要で簡単設置
ワイヤレスの防犯カメラは配線工事が不要で、簡単に設置できるのがメリットです。「自分で設置したい」「コードで店舗の景観を損ねたくない」といった場合には、次に紹介する2つのカメラをチェックしてみてください。
Eufy Security eufyCam 2C 1-Cam Kit(Anker)
Eufy Security eufyCam 2C 1-Cam Kitは、高性能で使いやすいフルHD映像対応のワイヤレス防犯カメラです。135°の広い視野角を備え、屋外利用に適したIP67防水・防塵仕様で、天候を問わず安心して使用できます。
AIによる動体検知機能を搭載しているのも特徴で、動きを感知すると自動で録画を開始し、スマートフォンに通知します。専用アプリを使えば、検知範囲や通知方法などを自由にカスタマイズ可能です。
400-CAM107(サンワサプライ)
400-CAM107は、電源やネットワーク配線が不要な乾電池式の防犯カメラです。録画データは本体に挿入したmicroSDカードに保存され、直置き・壁付け・ベルト固定の3種類の設置方法に対応しているため、設置場所を選びません。
IP65の防水・防塵仕様で、雨風にさらされる屋外でも安心して使用できます。また、夜間でも最大約12m先まで撮影できる赤外線LEDを搭載しており、昼夜のモード切り替えは内蔵センサーで自動的に行われるため、24時間最適なモードで撮影が可能です。
高画質で広範囲をカバー
犯罪行為やトラブルが発生した際の証拠映像として使うには、状況が鮮明に把握できなければなりません。画質が低いと映像から十分な情報を得られない可能性があるため、注意してください。ここでは、高画質で広範囲をカバーできる3つの防犯カメラを紹介します。
SCL-08DE01(ソリッドカメラ)
SCL-08DE01は、4K画質で鮮明な映像を撮影できる高機能なドーム型防犯カメラです。逆光補正やハイライト補正機能を搭載しており、強い光が差し込む場所でも鮮明な映像を確保できます。
また、光学ズーム機能を使って遠くの対象物を詳細に確認できるのもメリットです。さらに、デジタルズームを併用することで、より細かい部分まで拡大して確認できます。
WV-S8574LUX / WV-S8544LUX(パナソニック)
WV-S8574LUX / WV-S8544LUXは、360°の全周囲を監視可能な高性能防犯カメラで、4台の独立したカメラユニットを搭載しています。それぞれのカメラユニットが独立して方向調整できるため、死角を最小限に抑えられ、広範囲を効率的に監視できるのがメリットです。
一本のLANケーブルで複数台のカメラ映像を管理でき、設置後の画角調整は電動ズーム機能を使用して遠隔で設定できます。90mmと薄型のデザインのため目立たず設置でき、店舗の外観にこだわっている方にもおすすめです。
L-WM-NEO-GSPTZ(レッツコーポレーション)
L-WM-NEO-GSPTZは、高画質フルハイビジョン対応の防犯カメラで、細部まで鮮明に記録できるため、店舗や駐車場の監視に最適です。自動でデイ/ナイトモードを切り替える機能を備えており、夜間の車上荒らしやゴミの不法投棄などの状況もはっきりと映像に残せます。
さらに、AIを搭載しており、人間のみを検知して自動撮影ができるため、不必要な映像を記録せず効率的に運用が可能です。
ソーラーパネル対応で配線不要
カメラ本体にソーラーパネルが備わっていると、ワイヤレスタイプでも充電せずに使い続けられるのがメリットです。ここではソーラーパネル対応の防犯カメラを3つ紹介しますので、ワイヤレスタイプの導入を検討している方はこちらもチェックしてみてください。
Eufy eufyCam S330 2-Cam Kit(Anker)
Eufy eufyCam S330 2-Cam Kitは、設置やメンテナンスの手軽さと高機能を両立したセキュリティカメラです。カメラ本体にソーラーパネルと13400mAhの大容量バッテリーを搭載しており、配線や定期的な充電が不要で、最大365日間の連続使用が可能です。
映像は4Kの高解像度で、8倍デジタルズーム機能を備えているため、離れた場所にいる人物の顔や車のナンバープレートまではっきりと認識できます。また、カラーナイトビジョン機能により、夜間でも鮮明な映像を記録できるのも魅力です。
WTW-1213N(塚本無線)
一般的なソーラーカメラは動体検知による限定的な録画が主流ですが、WTW-1213Nは電源を供給すれば24時間の常時録画にも対応できます。そのため、ニーズや状況に応じて録画方法を選択でき、より確実な監視が可能です。
また、バッテリー容量を選択でき、最大約20ヶ月間の連続動作が可能なため、頻繁なメンテナンスの必要がありません。さらに、IP66相当の防水・防塵性能を備えており、雨風や砂ぼこりの多い屋外環境でも安心して使用できます。
SecuSTATION(新鋭株式会社)
SecuSTATIONは、ソーラー・乾電池・ACアダプターの3つの給電方法を選べるため、配線の難しい場所や電源が確保しづらい場所でも設置可能です。特に、バッテリー内蔵ソーラーパネルを利用する場合、電池交換の手間がかからず、メンテナンスが大幅に軽減されます。
カメラ本体とソーラーパネルは最大2.8メートルのケーブルで接続可能で、日当たりの良い場所にソーラーパネルを設置して効率的に充電できるのもメリットです。また、カメラ本体に液晶モニターが搭載されており、撮影・録画・映像確認を1台で完結できます。
スマートフォンから確認できる
スマートフォンからリアルタイムで映像を確認できると、トラブル発生時に迅速に状況を確認できるほか、倉庫の在庫確認や複数店舗の管理などにも便利です。ここでは、スマートフォンからの映像確認に対応したおすすめの防犯カメラを3つ紹介します。
400-SSA006(サンワダイレクト)
400-SSA006は、外出先からでも映像を確認できる便利なネットワークカメラです。専用アプリを使えば、カメラの映像の確認や録画操作が行えます。複数台のカメラを設置している場合は、アプリ内で全てのカメラ映像を一括表示できるため、広い範囲を効率よく監視できます。
また、角度調整がしやすいスタンドと、簡単に取り付け・取り外しができるマグネット用ベースの2つのアタッチメントが付属しており、設置場所や充電頻度などに応じて使い分けられるのもメリットです。
ALT-6963H(アルタクラッセ)
ALT-6963Hは屋外設置に対応した高機能首振りカメラで、カメラをWi-Fiに接続してスマートフォンから映像を上下左右に操作して全方位を監視できるのが特徴です。広いエリアをカバーしたい場合や、特定の場所を重点的にチェックしたい場合に役立ちます。
カメラにはマイクとスピーカーが内蔵されており、現場の音声をリアルタイムで確認できるだけでなく、スマートフォンから遠隔で現場に指示や警告を与えることも可能です。
SEC-WTF-1080P(ブロードウォッチ)
SEC-WTF-1080Pは、スマートフォンやタブレットで簡単に操作できる防犯カメラです。専用アプリを使用することで、録画の開始・停止、リアルタイム映像の確認、録画データの再生まで手軽に行えます。
録画データはスマートフォンに直接保存するほか、カメラ本体のメモリーカードやクラウドサービスへの保存も可能です。動体検知機能を搭載しており、動きを検知すると自動で録画を開始し、同時にスマートフォンへアラームを送信するため、必要な場面を確実に記録しつつ、迅速に対応が可能です。
防犯カメラのおすすめ設置場所
防犯カメラは、設置する場所によってさまざまな用途に活用できます。ここでは、屋内外を問わず店舗で特におすすめの設置場所を紹介します。それぞれの場所における防犯効果や活用方法を詳しく解説しているので、導入時の参考にしてください。
店舗の出入り口
店舗の出入り口は、防犯カメラの設置場所として最優先といえるポイントです。出入り口は不審者が侵入を試みる場所のひとつであり、相手の顔をはっきりと記録できます。そのため、犯罪の抑止効果が高まるだけでなく、トラブル発生時の迅速な状況把握にも役立ちます。
また、店舗に訪れる顧客全員が通る場所でもあるため、来店した顧客の人数や特性を把握するマーケティングツールとしても活用可能です。例えば、ピークタイムやリピーター率といったデータを取得できれば、店舗運営の改善に繋げられるしょう。
このように、出入り口に防犯カメラを設置することで、防犯と業務効率化の両方に効果を発揮します。
駐車場
駐車場は置き引きや車上荒らしといった犯罪が発生しやすい場所であるため、防犯カメラの設置が求められます。閉店後にもトラブルが発生する可能性があるため、夜間も監視できるよう赤外線カメラやナイトビジョン機能を備えたカメラを選ぶと効果的です。
また、駐車場では接触事故や駐車トラブルが起きることもあり、防犯カメラで映像を記録しておくと、事故発生時の状況確認や責任の明確化に役立ちます。
広い駐車場をカバーしたい場合は、広角レンズやパン・チルト機能を搭載したカメラを使用するのがおすすめです。駐車場の広さや店舗との位置関係などを考慮し、カメラの適切な位置や台数を検討しましょう。
レジ周辺
レジ周辺は現金や貴重品を扱うため、防犯カメラの設置が欠かせません。カメラを設置することで、強盗や窃盗などの犯罪抑止に加え、現金の抜き取りといった内部不正の防止にも役立ちます。例えば、レジ内の金額が合わないといったトラブルが発生した際には、映像を確認することで原因の特定が可能です。
さらに、レジ周辺の防犯カメラは、接客態度や業務のスムーズさを確認するためにも活用できます。映像を活用して従業員の接客を見直すことで、サービス向上にも繋がるでしょう。
レジは店舗運営の中でも特にリスクが集中しやすいエリアです。犯罪抑止だけでなく、日常業務の改善にも役立つよう、適切なカメラの設置を検討してください。
バックオフィス
バックオフィスには金庫や重要書類が保管するケースが多いため、防犯カメラを設置しておくと安心感が得られます。バックオフィスの出入口にカメラを設置すれば、不審者の侵入を防ぐだけでなく、従業員の出入り状況も確認できるため、機密情報の紛失などが発生した際に原因を究明しやすくなります。
バックオフィスに防犯カメラを設置する場合は、更衣スペースや休憩エリアなどが映り込まないように注意しましょう。従業員のプライバシーに対する配慮が欠けていると、トラブルに発展するおそれがあります。
店内
店内に設置された防犯カメラは、防犯対策だけでなく、店舗運営やサービス向上にも役立ちます。例えば、小売店では万引き防止に、飲食店では顧客同士のトラブル対応に活用できます。さらに、カメラの映像で従業員の作業動線を確認すれば、業務効率の改善やスタッフ配置の最適化なども可能です。
広い店内をカバーしたい場合は、複数台のカメラを設置することを検討してください。店内は商品棚や柱、壁などで死角ができやすいため、1台のカメラで対応するのは難しいでしょう。複数台のカメラを設置して死角をなくすことで、万引きやトラブルが発生しても証拠映像を確実に記録でき、問題解決までスムーズに進められます。
トイレの出入り口
トイレの出入り口に防犯カメラを設置することで、さまざまな犯罪行為を未然に防ぐ効果が期待できます。例えば、未会計の商品をトイレに持ち込む万引きの手口は多くの店舗で課題となっていますが、出入り口を監視することで対策が可能です。また、覗きや盗撮といった犯罪行為も発生しやすい場所であるため、防犯カメラの存在自体が抑止力となるでしょう。
ただし、トイレの内部を映さないよう、カメラの設置位置には細心の注意が必要です。防犯カメラが顧客や従業員のプライバシー侵害に繋がらないよう、内部が写り込まない設置位置を選び、必要に応じて撮影範囲を調整してください。
防犯カメラの具体的な活用シーン
防犯カメラは犯罪の抑止や記録のために設置するイメージが強いツールですが、本記事で紹介してきたように、他にもさまざまな活用方法があります。ここでは、防犯カメラを最大限に活用できるよう、具体的な活用シーンについて見ていきましょう。
トラブル発生時の状況確認
防犯カメラの映像は、トラブル発生時の状況確認に欠かせない重要なツールです。顧客同士の口論や店内での事故、商品破損、窃盗、無銭飲食など、店舗の業種や規模に関わらず、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。
こうした場面で録画された映像は、問題解決のための客観的な証拠として役立つだけでなく、トラブルの全体像を把握する手がかりになります。また、映像データをもとに再発防止策を講じれば、同じようなトラブルの発生を未然に防ぐことも可能です。
また、顧客に対して「トラブル時に適切に対応してもらえる」「防犯対策がしっかりしている」といった印象を与えられ、安心して店舗を利用してもらえるでしょう。従業員も安心して働くことができ、人材確保の面でもメリットがあります。
接客品質の向上
店内の映像を記録しておくと、従業員の接客態度やサービス内容を客観的に確認でき、接客品質の向上に大きく貢献します。例えば、顧客から高評価を得ている従業員の接客シーンを映像として残しておけば、他のスタッフへの具体的な教育ツールとして活用できます。
また、管理者やリーダーが定期的に映像をチェックし、スタッフ一人ひとりに改善点を伝えることで、店舗全体の接客スキルの向上に繋がるでしょう。
特に、実際の接客映像を活用した教育では、具体的なシチュエーションをもとに「笑顔をもっと意識する」「顧客との会話のテンポを調整する」「商品説明を分かりやすくする」といったアドバイスを分かりやすく伝えられるのがメリットです。
このような取り組みによって、従業員の成長や顧客満足度の向上、リピート率の増加、店舗全体の評判アップなどが期待できます。
店舗の遠隔監視
遠隔監視機能が搭載されている防犯カメラは、スマートフォンやパソコンを使って店舗の様子をリアルタイムで確認が可能です。店舗の営業時間中に外出していても、顧客やスタッフの動き、店内の状況を常に把握でき、安心感が得られるでしょう。
また、倉庫内に設置したカメラを活用すれば、店舗外からでも在庫の状況を確認できるため、効率的な在庫管理が可能になります。このように、防犯カメラによって離れた場所から店舗の様子を確認できるようになると、運営効率の向上に繋がるのがメリットです。
特に、複数店舗を運営している場合には各店舗の状況を把握しやすくなるため、店舗管理の負担軽減も期待できます。
スタッフの不正防止
防犯カメラは、スタッフによる不正行為の防止にも有効です。ほとんどは真面目なスタッフだったとしても、一部でレジからの現金の抜き取りや商品の横領、いわゆる「バイトテロ」のような不適切な行動などが発生する可能性もゼロではありません。
防犯カメラによってこうした行為の映像を残しておくと、不正の発覚や状況確認がしやすくなります。また、防犯カメラの設置自体が、不正を未然に防ぐ抑止力としての効果があります。
店舗用の防犯カメラについてよくある質問
店舗に防犯カメラを設置したいと考えた時、「どこで買える?」「費用はどのくらいかかる?」など、さまざまな疑問が出てくるでしょう。ここでは、店舗用の防犯カメラについてよくある質問とその回答をまとめました。導入を進める際の参考にしてください。
防犯カメラはどこで買える?
防犯カメラは、家電量販店やネットショップで購入する方法と、防犯カメラ専門の業者に依頼する方法があります。
家電量販店やネットショップでは比較的安価な製品を選べますが、設置や運用については自分で対応するか、別途工事業者を手配しなければなりません。特に、屋外用防犯カメラは配線工事や耐久性のある機器が求められるため、個人では対応が難しいケースが多い点に注意してください。
防犯カメラ専門業者を利用すると、機器の選定から設置、運用まで一括でサポートを受けられるというメリットがあります。特に、マーケティングにも活用できる高性能なカメラを設置したい場合や、屋外環境に適した機種を選びたい場合には、専門業者への依頼がおすすめです。相談の際に設置環境や予算を共有しておくと、機種や設置位置、台数などに関して、最適な提案を受けられます。
録画データの保存期間はどのくらい必要?
防犯カメラの録画データは、一般的に1ヶ月以上の保存期間があると安心です。犯罪やトラブルがすぐに発覚するとは限らないため、保存期間が短いと必要な映像が消去されている可能性があります。
また、長期間の保存が必要な場合は、クラウドサービスや大容量の録画機器を選ぶと良いでしょう。防犯カメラを導入する際は、保存期間についても事前に検討しておくことが大切です。
防犯カメラの設置にかかる費用はどのくらい?
防犯カメラの設置費用は、カメラの機能や台数、工事の内容などによって大きく異なります。屋外用の高性能カメラを導入する場合は、設置費用を含めて10万円以上かかると考えておきましょう。
また、配線工事や設置場所の環境によっては追加費用が発生する可能性もあります。正確な費用を把握するには、個別に見積もりを依頼しなければなりません。
録画データは常に確認すべき?
防犯カメラの映像は、特に大きなトラブルが起きていなければ、週に1回程度の確認が目安です。また、映像の保存期間に合わせて定期的に確認しておくと、重要なデータを見逃さずに済みます。トラブルが発生しやすい時間帯や場所に注意を払いながら確認するなど、効率的な管理方法を検討しましょう。
ダミーカメラでも効果はある?
ダミーカメラは本物の防犯カメラに似せて作られており、一定の犯罪抑止効果が期待できます。しかし、窃盗の常習犯など最新の防犯対策に精通している犯人には見破られる可能性が高く、対策として十分とはいえません。
屋外に設置する場合は、特に注意が必要です。外部からでも防犯カメラの設置状態や外観を詳細に観察でき、ダミーであると見破られるリスクが高いためです。仮に見破られた場合、犯罪行為が記録されないため、抑止効果も記録の役割も果たせなくなります。
より信頼性の高い方法を求めるなら、映像記録が可能な本物の防犯カメラを導入するのがおすすめです。録画機能付きのカメラは犯罪発生時の証拠映像を記録でき、犯罪の抑止効果と実用性の両方を確保できます。
設置に許可は必要?
防犯カメラの設置は、店舗内や敷地内であれば基本的に許可を得る必要はありません。ただし、撮影範囲に公共の道路や隣接する私有地が含まれる場合は注意が必要です。これらが撮影範囲に含まれると、周辺住民や通行人とのトラブルに発展する可能性があります。
また、自治体によっては防犯カメラの設置や映像データの保存・管理に関する条例を定めています。例えば、データの保存期間や第三者提供に関する規定などがあるため、事前に地域のルールを確認しておきましょう。
さらに、プライバシー保護の観点から、カメラの撮影範囲を必要最小限に設定し、「防犯カメラ作動中」などのサインで撮影中であることを明示することも重要です。これにより、周囲への配慮を示し、法的トラブルのリスクを低減できます。
防犯カメラの導入に使える補助金はある?
自治体によっては、防犯カメラの導入を支援する補助金制度を設けている場合があります。補助金を活用すれば初期費用や設置費用の一部を賄えるため、店舗のコスト負担を大幅に軽減できます。防犯対策を強化したいと考える店舗にとって、非常に魅力的な制度です。
補助金制度の有無や具体的な申請方法、条件などは自治体ごとに異なるため、店舗が所在する地域の自治体窓口や防犯協会に問い合わせて詳細を確認しましょう。また、申請期限が設けられている場合があるため、早めに情報収集を行うことも大切です。
屋外防犯カメラを活用して安全な店舗経営を
屋外防犯カメラは、犯罪抑止やトラブル対応に加え、マーケティングや業務効率化にも貢献する頼れる存在です。本記事で紹介した内容を参考に、防犯カメラを有効に活用し、安全な店舗経営を実現しましょう。
店舗用の屋外防犯カメラをお探しの方には、USEN Cameraがおすすめです。カメラの機種や設置場所の提案から設置工事、運用保守まで一貫したサポートを提供しているので、ぜひお気軽にお問い合わせください。