セミセルフレジとは? 導入のメリット・デメリットを徹底解説!

セミセルフレジとは? 導入のメリット・デメリットを徹底解説!

2024年10月28日

セミセルフレジとは、商品の読み取りを店側で行い、会計処理を顧客側で行うレジ形態を指します。スーパーなどの小売店をはじめ、飲食店やサロン、クリニックなどでも導入が進んでいます。この記事では、セミセルフレジ導入のメリット、デメリットについて詳しく解説します。

目次

  1. 1. セミセルフレジとは?
    1. フルセルフレジとの違いは?
  2. 2. セミセルフレジの使い方
  3. 3. 【店舗】セミセルフレジを導入するメリット
    1. 人件費を削減できる
    2. キャッシュレス決済が導入できる
    3. レジの締め作業が簡単になる
    4. 顧客とのコミュニケーションが取れる
  4. 4. 【顧客】セミセルフレジを導入するメリット
    1. レジの待ち時間を短縮できる
    2. 誰でも利用しやすい
    3. 衛生面に配慮できる
  5. 5. 【店舗】セミセルフレジを導入するデメリット
    1. 機器の使い方が分からない利用客へフォローする必要がある
    2. 防犯対策が必要になる
  6. 6. 【顧客】セミセルフレジを導入するデメリット
    1. 機器の利用に慣れていないと時間がかかる
    2. 機器の操作が必要なため手間が増える
  7. 7. 業種別セミセルフレジの活用シーン
    1. スーパー・コンビニ
    2. 飲食店
    3. アパレル
  8. 8. セミセルフレジでよくあるトラブル
    1. セミセルフレジに戸惑うお客様がいる
    2. クレームに発展することがある
    3. 支払い忘れや万引きが起きることがある
    4. 機械が故障する
  9. 9. セミセルフレジのトラブルを防ぐポイント
    1. 従業員への教育を徹底する
    2. お客様のサポートを充実させる
    3. アフターフォローの充実したセミセルフレジを導入する
  10. 10. セミセルフレジを活用して顧客満足を高めよう

セミセルフレジとは?

セミセルフレジとは?導入のメリット・デメリットを徹底解説! イメージ2

セミセルフレジとは、店舗の従業員がバーコードの読み取りを行い、顧客は自動精算機で決済のみを行うレジを指します。バーコードの読み取りに慣れた従業員が商品をスキャンし、精算操作は顧客に任せるため、スムーズな会計が可能です。レジの混雑緩和やレジ業務の効率化、レジ締め作業の短縮など、多くのメリットがあります。

セミセルフレジは特に、スーパーやコンビニなどの小売業で積極的に導入されています。また、回転率を上げたい飲食店や、人員不足を解消して業務効率を上げたい業種が導入しているケースも少なくありません。

フルセルフレジとの違いは?

一般的にセルフレジという場合はフルセルフレジを指し、セミセルフレジとは区別されています。商品のバーコード読み取りから、会計までの全ての操作を顧客が行うのがセルフレジ=フルセルフレジです。セルフレジとセミセルフレジの大きな違いは、バーコードの読み取りを顧客が行うか、従業員が行うかという点にあります。

スーパーやコンビニなどの業態は商品点数が多い傾向にあり、いかに会計時の混雑を緩和できるかという点が重要です。フルセルフレジと比べ、従業員がバーコードスキャンを行った方が回転率が高くなる場合も多く、小売業などではセミセルフレジを導入するケースが増えています。

セミセルフレジの使い方

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セミセルフレジの使い方は以下の通りです。

  • 顧客が商品をレジに置く
  • 従業員がバーコードをスキャンし、顧客に合計金額を提示する
  • 従業員が顧客に自動精算機で精算するように誘導する
  • 顧客が自動精算機で決済を完了させる

店舗や業種によって対応している決済方法、レジの設置台数など運用体制は異なりますが、上記のような流れで運用されるセミセルフレジが一般的です。

バーコードのスキャンのみを従業員が行い、決済は顧客自身が自動精算機で行う点がセミセルフレジの大きな特徴といえます。

【店舗】セミセルフレジを導入するメリット

セミセルフレジは店側、顧客側の双方にとってさまざまなメリットがあります。まず、店舗側が得られるメリットを見ていきましょう。

人件費を削減できる

店舗側にとって大きなメリットは人件費を削減できる点です。

全てを店舗側で行う従来のレジに比べ、レジ作業自体を簡略化できるので、会計業務に割く人員を減らせます。人件費を抑えられればおのずと利益率も高まります。また、浮いた時間や人員を他のポジションに割り当てられるなど、人員不足の解消も見込めるでしょう。

キャッシュレス決済が導入できる

キャッシュレス決済に対応していない店舗は、セミセルフレジを導入することで速やかに対応できるようになります。

セミセルフレジは、クレジットカード、電子マネー、QRコード決済などキャッシュレス決済に対応している機種がほとんどです。キャッシュレスに対応することで、幅広い年代の利用客を獲得できるようになります。新たな顧客層の獲得にも期待できるでしょう。

レジの締め作業が簡単になる

営業中のオペレーションだけでなく、レジ締め業務を効率化できるのもメリットです。

セミセルフレジは自動精算のため、金銭の受け渡しミスなどの人為的エラーを軽減できます。締め作業でレジ誤差が出ることも減り、計算し直したり、原因を究明したりといった余計な作業を行う必要がありません。

顧客とのコミュニケーションが取れる

フルセルフレジに比べて顧客とのコミュニケーションが取れる点もメリットです。

フルセルフレジでは、全て顧客側で会計対応するため、店側とのコミュニケーションがどうしても少なくなってしまいます。セミセルフレジでは、商品のスキャンは店側で行うため、その際にコミュニケーションが可能です。最小限の人数しか配置していないフルセルフレジに比べて、顧客の要望にもすぐに対応できます。

【顧客】セミセルフレジを導入するメリット

セミセルフレジの導入は、店側のメリットと同様に顧客側にとっても多くのメリットがあります。主な顧客側のメリットを見ていきましょう。

レジの待ち時間を短縮できる

顧客にとって最大のメリットは、レジの待ち時間を短縮できる点です。

店舗側は商品のスキャンだけを行うため、順番がすぐに回ってきます。また、決済処理も自動精算機を利用するためスムーズです。自動精算機がレジに対して2台置かれている場合は、さらに待ち時間が短縮されるでしょう。

レジの列ができにくくなるので、混雑しやすい時間帯でも顧客にストレスがかかりません。

誰でも利用しやすい

幅広い世代の顧客が安心して利用できる点もメリットです。

セミセルフレジでは、バーコードのスキャンを従業員に任せられるため、機械の操作に不慣れな人でも利用のハードルが高くありません。フルセルフレジによく見られる、顧客がスキャンに手間取り、レジに列ができてしまうなど混雑の原因も解消できます。

また、従業員が近くにいるため、会計操作が分からない時もすぐに質問可能です。

衛生面に配慮できる

セミセルフレジでは、店側と顧客側の間で直接現金を受け渡すやり取りが必要ないため、衛生面に配慮できます。

衛生意識への関心は確実に高まってきているので、非接触の会計ができる点は顧客にとって好印象です。レジ近くにアルコールなどを設置しておくと、より清潔なイメージを持ってもらえるでしょう。

【店舗】セミセルフレジを導入するデメリット

セミセルフレジにはデメリットもいくつかあり、把握しておく必要があります。まず、店側のデメリットや注意点を見ていきましょう。

機器の使い方が分からない利用客へフォローする必要がある

利用客全員がセミセルフレジを問題なく扱えるわけではないことも理解しておく必要があります。

もし会計方法が分からない顧客がいた場合、利用方法を教えるために従業員が時間を割かなければなりません。フォローをする従業員がいない場合は、レジ担当が対応しなければならないため、回転率がかえって悪くなる可能性があります。

有人レジと比較すると回転率が上がるのは確かですが、もしもの時に備えて以下のような対策をしておきましょう。

【ポイント】
会計のフォロー専用の従業員を配置する、機器の使い方を説明するPOPを設置するなどで対策ができる

防犯対策が必要になる

精算漏れや万引きなど犯罪のリスクにも注意が必要です。

従業員が近くにいるとはいえ、決済時には目が届かないケースも少なくありません。特に気をつけたいのが、未精算のまま退店されてしまう「すり抜け」です。レジ担当は、前の顧客の決済中に次の顧客の対応をしているため、すり抜けの可能性が高まります。

精算機を目の届く位置に配置する、混雑時の人員配置を考えるなど対策しておきましょう。

【ポイント】
精算機の配置場所や人員配置を工夫することで犯罪を未然に防ぐことができる

【顧客】セミセルフレジを導入するデメリット

セミセルフレジが顧客にとってデメリットになるケースもあります。顧客側のデメリットも確認し、対策しておきましょう。

機器の利用に慣れていないと時間がかかる

フルセルフレジほどではないにしても、決済を自分で行う必要があるため、かえって会計に時間がかかってしまう場合があります。

特に高齢者など、機器の利用に慣れていない顧客にとっては、セミセルフレジの利用に抵抗を感じている場合が少なくありません。機器の操作が分からない、従業員に聞かなければならない場合は余計に時間がかかってしまいます。

会計をフォローできる従業員を配置するなどの対策をして、スムーズに会計が行われるようにしましょう。

【ポイント】
会計のフォロー体制を整えておくとトラブルに即座に対応できる

機器の操作が必要なため手間が増える

現金の入金や決済方法の選択などの操作が必要なため、手間だと感じる顧客もいます。

そのため、従来の店舗側が決済まで行う対応と比べると、サービスの質が悪いという印象を与えてしまう可能性もゼロではありません。ただ、慣れてしまえば簡単に操作でき、レジの待ち時間も短くなります。結果としては、顧客にとってもメリットの方が大きいといえるでしょう。

一部の会計のみをセミセルフレジにし、手間だと感じる顧客を有人レジに案内するのも一つの手段です。

【ポイント】
簡単な操作のため、結果として顧客満足度の向上につながる

業種別セミセルフレジの活用シーン

業種別セミセルフレジの活用シーン

セミセルフレジの特徴は、商品のスキャンはスタッフが行い、お客様がセルフで行うのは支払いのみという点です。この特徴を活かして、セミセルフレジは次のような業界で活用が進んでいます。

  • スーパー・コンビニ
  • 飲食店
  • アパレル

それぞれのセミセルフレジの活用シーンについて、以下で詳しく見ていきましょう。

スーパー・コンビニ

スーパーやコンビニは一会計あたりの点数が多いため、スタッフが商品のスキャンを行うセミセルフレジの方が向いています。商品のスキャンをお客様が行うフルセルフレジでは、スキャン操作に慣れていない人が負担に感じたり、混雑の原因になったりする可能性があるためです。

スーパーやコンビニでセミセルフレジを活用すると、レジ担当スタッフは商品のスキャンに集中できるようになり、お金のやりとりが発生する従来のレジよりも短時間で多くの会計が可能になります。また、特にスーパーでは現金決済が多く、セミセルフレジの導入によってレジ締め作業が楽になるのもメリットです。

実際に、スーパーを展開する企業におけるセミセルフレジの設置割合は78.2%にも達し、増加傾向にあります。

セミセルフレジに戸惑うお客様もいるため、セミセルフレジの設置台数が多い店舗ではスタッフ呼び出し機能があるとスムーズにサポートができるでしょう。

参照:一般社団法人 全国スーパーマーケット協会
2023年 スーパーマーケット年次統計調査 報告書

飲食店

飲食店は小売店とは違い、基本的に商品のスキャンは発生しません。飲食店のセミセルフレジは、メニューの選択や伝票のQRコード読み取りなどによって合計金額をレジに表示し、お客様が支払いを行う仕組みです。

食事が終わって退店時に支払いをする後払いのセミセルフレジのほか、ビュッフェなどあらかじめ金額が決まっている店舗では前払いのセミセルフレジを活用しているケースもあります。

また、お弁当などを販売している店舗でテイクアウト用のセミセルフレジを導入すると、お客様が会計をしている間に商品の用意が可能です。このように、飲食店のタイプによってさまざまなセミセルフレジの活用法があります。

アパレル

アパレルの店舗のレジでは、商品のスキャンと会計に加えて、商品を畳んだり包装したりする作業が発生します。セミセルフレジを導入するとお客様が支払いをしている間に商品の包装ができるため、レジ会計の大幅な効率化が可能です。

アパレル店では、会計担当と商品の包装担当の2人体制でレジ対応を進めているケースも見られます。セミセルフレジを導入すれば、スタッフが1人でもスムーズに対応できるでしょう。

セミセルフレジでよくあるトラブル

セミセルフレジでよくあるトラブル

セミセルフレジを導入するなら、発生し得るトラブルについても事前に把握しておきましょう。ここでは、セミセルフレジでよくあるトラブルを4つ紹介します。

セミセルフレジに戸惑うお客様がいる

セミセルフレジの場合、セルフでの対応が必要になるのは支払い作業のみです。フルセルフレジと比べると、操作に迷う点は少ないでしょう。しかし、初めて利用する人や機械の操作が苦手な人にとっては、難しく感じるケースもあります。特に高齢のお客様が多い店舗では、お客様サポートに人手や時間がかかることも珍しくありません。

機械の操作に抵抗がない人でも、クーポンの適用やバーコード決済の利用などには操作に戸惑うこともあるでしょう。操作に戸惑う人が多いほどサポートをするスタッフの負担が増え、レジが混雑する原因にもなります。

このように、セミセルフレジを導入しても思うように業務を効率化できない可能性もあります。

クレームに発展することがある

セミセルフレジに不慣れなお客様が多かったり、レジの設置台数が少なかったりすると、レジの待ち時間が伸びてクレームに発展することがあります。レジが混雑する時間帯にセルフレジの操作に戸惑うお客様がいると、自分の会計が進まず苛立つ人もいるでしょう。また、会計をしているお客様も急かされているようでストレスを感じる可能性があります。

支払い忘れや万引きが起きることがある

セミセルフレジのデメリットとして防犯対策が必要になる点を紹介しましたが、対策をしていても支払い忘れや万引きが起きるリスクはゼロではありません。単純に支払いを忘れて退店してしまい、常連のお客様など後日連絡が取れる相手なら代金の回収は可能でしょう。しかし、初回来店で会員登録などもしておらず連絡が取れないケースもあります。

また、故意に支払わずに退店されてしまった場合も、回収は困難です。このような代金の未回収が発生するたびに店舗の損失が膨らんでしまうため、注意してください。リスクをゼロにはできないものの、できるだけリスクを抑えるための工夫は必要です。

機械が故障する

たくさんの硬貨や紙幣を一度に投入すると、セミセルフレジの機械が詰まってしまうことがあります。詰まったお金を取り除けば直るケースもある一方で、最悪の場合、セミセルフレジの故障によって新しいものを購入しなければならない可能性もあります。

セミセルフレジの本体価格は決して安くないため、できるだけ故障のリスクを下げる工夫が必要です。例えば、一度に大量のお金を入れないよう注意喚起の張り紙を用意するなど、お客様が故障につながる行動をしないよう対策しましょう。

セミセルフレジのトラブルを防ぐポイント

セミセルフレジとは?導入のメリット・デメリットを徹底解説! イメージ4

先ほど紹介したようなセミセルフレジのトラブルを防ぐには、いくつかのポイントがあります。以下でトラブル防止のポイントを3つ紹介するので、セミセルフレジの導入を検討している方はこちらもチェックしておきましょう。

従業員への教育を徹底する

セミセルフレジ導入時には、従業員全員が問題なく扱えるようにしておきましょう。

セミセルフレジの導入によって、従業員のレジ業務は軽減できるものの、オペレーションは大きく変わります。導入後に混乱しないためにも、従業員に対する事前の教育や、マニュアルを整備するなどの対応が必要です。

お客様のサポートを充実させる

セミセルフ方式とはいえ、常に顧客対応できるようにしておくことも必要です。

セミセルフレジでは、会計が分からない利用客を想定した人員配置が欠かせません。会計フォロー専用の従業員を配置するといった対応のほか、会計方法を説明するPOPを設置するなどサポート体制を整えておくことが大切です。

アフターフォローの充実したセミセルフレジを導入する

導入後のアフターフォロー、サポートが充実したサービスを選ぶことも重要です。

セミセルフレジを導入してから、使い方が分からないことや機械のトラブルがあり、レジが一時的に使えない場合もあるかもしれません。そのままにしてしまうと店舗の回転率に影響を及ぼすため、すぐに対応してもらえると安心です。

アフターフォローがしっかりしているか、困った時に迅速に対応してくれるかといった点を踏まえてサービスを選ぶようにしましょう。

USENレジでは、トラブル時のお電話対応はもとより、全国の拠点から直接お伺いするサポートも行っているので、いざという時でも安心してご利用いただけます。

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セミセルフレジを活用して顧客満足を高めよう

セミセルフレジは、店側で商品のスキャンを行い、顧客側で決済処理を行うため、フルセルフ方式と比較して会計がスムーズです。特に商品点数が多いスーパーやコンビニなどレジが混み合いがちな業種では、待ち時間も短縮されるので顧客満足につながります。そのため、幅広い業種で導入が進んでいる状況です。

セミセルフレジは、会計時の混雑緩和や業務の効率化、衛生的で顧客が安心して利用できるなど多くのメリットがあります。USENレジではさらに、飲食店や小売店など業種ごとのご要望に合わせたセミセルフレジシステムもご提案しています。詳しくはこちらからお問い合わせください。

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