POSデータからわかる売上管理と今後の戦略!メリットデメリットを徹底解説

POSデータからわかる売上管理と今後の戦略!メリットデメリットを徹底解説

2024年10月08日

店舗の売上に繋がるマーケティングには、購入されやすい商品の傾向や顧客の購買状況を客観的に分析することが大切です。店舗の売上を客観的に分析するには、POSデータが役立ちます。

効果的なマーケティングを実施するには、POSデータをどのように活用すれば良いか分からないという人も多いのではないでしょうか。

この記事では、POSデータの詳細や活用するメリット・デメリットを紹介します。POSデータを活用した分析方法も紹介していますので、店舗のマーケティング施策に役立つでしょう。

目次

  1. 1. POSデータとは
    1. POSデータから分かること
  2. 2. POSデータを活用するメリット
    1. 売上の予測がつきやすい
    2. コストが改善できる
    3. レジ締め業務が簡単になる
    4. レジ業務の効率化が図れる
    5. 客層や売れ筋商品から戦略が立てられる
    6. 仕入れなどの在庫管理ができる
  3. 3. POSデータのデメリット
    1. ネット環境を整える必要がある
    2. ウイルス感染によるデータ流出が起きる場合も
    3.  導入コストやランニングコストが発生する
    4. 操作方法のスタッフ教育が必要
  4. 4. 代表的なPOSデータの分析手法4つ
    1. 1.ABC分析
    2. 2.RFM分析
    3. 3.損益分析
    4. 4.バスケット分析
  5. 5. USENレジが選ばれる理由
    1. セキュリティ面がしっかりしている
    2. 導入から導入後もサポートが充実している
    3. 様々な業種に特化している
  6. 6. USENレジで売上をサポート

POSデータとは

POSデータとは

POSとは「Point Of Sale」の略で、販売時点情報管理を意味します。POSデータとは、店舗で商品やサービスが売れた時に記録されるデータのことです。POSデータは、店舗に導入されているPOSシステムを通じて取得できます。

POSシステムとは、店舗の売上や販売した商品やサービスの詳細をデータ化して管理するシステムです。POSシステムでレジやバーコードリーダーなどの機器と連携することで、販売情報をリアルタイムに集計できます。

POSデータから得られるのは、販売した商品やサービスに関する以下のような情報です。

  • 名称
  • 値段
  • 個数
  • 売れた日時
  • 売れた店舗

ポイントカードを発行している場合は、以下の情報も得られます。

  • 購入した人の性別
  • 購入した人の年齢層

POSデータから分かること

POSシステムには、販売した商品・サービスや顧客の様々な情報が蓄積されています。POSデータは、店舗の商品の販売状況を反映した情報です。これらのPOSデータを活用することにより、以下のような分析ができます。

  • 商品ごとの一人当たりの平均購入点数
  • 一度の買い物で購入される平均単価
  • 顧客の年齢、性別ごとの商品別の売上傾向
  • 曜日別や時間帯別に売れた商品、サービスの傾向

これらの情報から、店舗で売れている商品・売れていない商品の把握、売上を伸ばすための商品展開、購入履歴別に分けた顧客への販促などのマーケティングが可能です。また、商品ごとの売れ行きが客観的に把握できるため、店舗での在庫管理にも役立ちます。

POSデータを活用するメリット

POSデータを活用するメリット

POSシステムに蓄積された膨大なデータを分析することにより、店舗の売上向上や業務効率化、在庫管理に役立つ施策作りが可能です。

また、人手不足が問題となっている現代では、POSデータを活用することで効率よくマーケティングを行えるため、少ない労働力で生産性の向上も見込めます。ここでは、POSデータを活用するメリットを紹介しますので、ぜひ参考にしてみて下さい。

売上の予測がつきやすい

これまでに蓄積された商品の売上情報を、曜日別や時間帯別に分けて分析できるため、売上予測をつけやすいというメリットがあります。

例えば、水曜日の売上を予測したい場合、過去のデータから曜日ごとに分けた売上傾向を見ると、大まかに予測を立てることが可能です。さらに、顧客が多い時間帯を予測することで、前もって商品を追加したり仕込み量を増やしたりという対応ができます。

顧客のニーズに合わせて商品を追加できるため、販売機会を逃さず売上に繋げられるでしょう。

また、賞味期限が短い食料品を扱う飲食店や小売店では、フードロスの削減にも期待できます。

コストが改善できる

POSデータを活用すると、システムによる精度の高い売上予測ができるため、生産性の向上が見込めます。システムを利用し少ない労働力で生産性を上げられるため、人件費の見直しが可能です。

精度の高い売上予測は、在庫過多による廃棄ロスを防ぎます。商品を廃棄する際もコストがかかるため、廃棄ロスを防ぐことによりコスト削減が可能です。

また、POSデータの分析により、時間帯や曜日、月ごとに分けた混雑具合も予測できます。

例えば、来店客の多い週末を終日5人で対応していたところを、比較的来店客が少ない午前中は3人、多くなる正午以降の時間帯から5人体制のように、混雑時間に合わせたシフト配置により人件費の削減にも繋がります。

POSシステムの導入には一定数のコストがかかりますが、効率的な売上予測や生産性向上により費用対効果が期待できます。

レジ締め業務が簡単になる

レジ締め業務とは、営業時間の終わりに一日の売上を集計し、記録と合っているか確認する業務です。手作業で行うと多くの時間がかかり、金額の数え間違えなどのミスが起こる可能性があります。

現金の数え間違いや売上金額の計算間違い等、実際の金額と合わない場合は、金額が一致するまで作業を終えることができず終業時間が遅くなるなど作業するスタッフへ負担がかかることが課題です。

POSデータを活用することで、商品やサービスが取引された際、リアルタイムでシステムにデータが蓄積されて自動集計されるので、瞬時に取引履歴や売上データを確認することが可能です。営業時間終了後に長い時間をかけて作業する必要がなくなり、従業員の負担を軽減し人的ミスの軽減に繋がります。

レジ業務の効率化が図れる

POSレジでは、商品情報や価格はもちろん、テイクアウトやイートインなどの提供方法ごとの税率などを事前に登録しておくことが可能です。事前に登録された情報があれば、会計スタッフは商品を選択するだけで自動的に合計金額が計算され、レジ業務の効率化が図れます。

入力ミスによりお客様に誤った金額を提示したり、会計の時間を待たせたりということがなくなり、接客における品質改善にも期待できるでしょう。

また、会計処理の記録を確認することで、ミスが起きた時に対応していたスタッフの特定も行えます。

会計処理の記録が残っていることで、再発防止のため対策を講じることもできます。

客層や売れ筋商品から戦略が立てられる

POSレジには、購入された日時や数量、商品などの情報や、購入者の性別や年代などのデータが蓄積されます。このPOSデータを元に、以下のような情報を集計することが可能です。

  • 天気や時間帯ごとに購入されやすい商品
  • 一緒に購入されやすい商品の組み合わせ
  • 年齢や性別ごとの売上商品の傾向

これらの有効な情報を分析することでマーケット戦略に役立てて、売上アップに繋げることが可能です。

例えば「夏の時期は気温34℃を超えるとかき氷の売上が増えるため、在庫を多めに持ち品出しをこまめに行う」「パンと牛乳は一緒に購入される機会が多いため、パン売り場の近くに牛乳を置く冷蔵ケースを設置する」などです。

POSデータを元にした分析で、顧客ニーズに沿った商品提供を行い販売促進に繋がり、売上改善にも役立ちます。

仕入れなどの在庫管理ができる

POSデータを集計することで、商品の売れ行きや在庫数を確認でき、在庫情報をリアルタイムに把握できます。

商品が売れているのに在庫を補充できないと、販売機会を失ってしまうかもしれません。商品の売上動向を確認しながら在庫数に応じて陳列や発注をかけられるため、在庫切れによる欠品を防ぐことも可能です。

中には、在庫数が設定より少なくなった時にアラートで知らせてくれる機能を搭載したPOSシステムもあります。

POSシステムの在庫管理を活用することで、仕入数や販売数などを手作業で計算して在庫データを更新する手間が省けることが魅力です。現場スタッフの負担を減らし業務効率化にも繋がるでしょう。

POSデータのデメリット

POSデータのデメリット

顧客の購買状況や在庫管理に役立つPOSデータですが、システムを導入するにはインターネット環境を整える必要があります。

また、システムにウイルスが侵入すると店舗や企業の売上情報や機密情報が外部に漏れてしまう危険もあります。システム導入に伴う費用や実際に使用するスタッフ教育も必要です。

ここでは、POSシステムやレジを導入することによるデメリットを詳しく見ていきましょう。

ネット環境を整える必要がある

POSレジを利用するには、インターネット環境が必要です。POSデータを有効活用するにはリアルタイムで情報を蓄積する必要があるため、常にオンラインで繋がっていることを確認しておきましょう。

また、オフライン時の動作確認をしておくことも大切です。更には、システムがスムーズに稼働する、通信速度と通信容量が必要です。

ウイルス感染によるデータ流出が起きる場合も

インターネット回線を介してPOSレジにウイルスが侵入し、外部へデータ流出が起きるリスクがあります。外部にデータが流出すると、競合他社に売上情報やマーケティング戦略が漏れ、損害を負うことになるかもしれません。

また、POSシステムには顧客の住所や性別、年齢などの個人情報が保管されている場合もあります。万が一、個人情報が流出すると、企業の信用が失墜し客離れが起きるほか、損害賠償などの法的処置も想定されます。

POSレジを導入する際は、セキュリティ対策を強化しウイルスの侵入を防ぐことが大切です。これからPOSレジを導入する場合は、セキュリティ対策が整ったシステムを選びましょう。

 導入コストやランニングコストが発生する

様々な機能を持つPOSレジは、ランニングコストが発生します。基本的に、システム導入の初期費用とサポートを含む月額費用などのランニングコストが必要です。

ただし、POSシステムの導入により業務の効率化が図れるほか、活用次第で人件費等のコスト削減にも繋がります。

POSシステムの種類によって、価格帯は様々です。店舗が抱える課題解決に必要な機能が揃っていること、将来収益増に繋がるなど、お店と価格に適したPOSシステム選びを行うことをおすすめします。

操作方法のスタッフ教育が必要

新しいPOSレジを導入する際は、実際に使用する現場スタッフに向けて操作の説明やトレーニングを行うなど、スムーズに使えるように教育することが必要です。

POSレジ導入時、スタッフまたはメーカー側で事前に商品情報の登録を行います。その際、誤った情報を登録してしまうと、会計処理や売上分析が正確に行えず登録作業には注意が必要です。

POSシステムは、機能が豊富にあり様々な分析ができるため店舗経営には便利ですが、不要な機能があることで操作ミス等の懸念もあります。POSレジを導入する際は、現場スタッフが使いやすい使用感とインターフェースや利用シーンを想定して選びましょう。

導入後、実際の使い方を研修などでスタッフやオーナーへレクチャーするサポート体制が整っているメーカーを選ぶのもおすすめです。

代表的なPOSデータの分析手法4つ

代表的なPOSデータの分析手法4つ

膨大な量のPOSデータを有効活用するには、効率的な分析が必要です。POSデータの主な分析方法として、以下の4種類があります。

  • ABC分析
  • RFM分析
  • 損益分析
  • バスケット分析

ここでは、それぞれの分析方法を詳しく紹介しますので、自社でPOSデータを分析する際の参考にしてみて下さい。

1.ABC分析

ABC分析とは、売上や在庫商品の価格などを指標に評価する軸と定め、累積構成比の多い順に商品をA、B、Cのグループに分けて管理する方法です。Aはよく売れる商品、Bはどちらともいえない商品、Cはあまり売れていない商品に分類します。

商品をグループで分けることにより、売れ筋商品と売れていない商品の分類が明確にできるでしょう。売れ筋商品の在庫を厚くしたり、売れていない商品の発注を減らしたりしながら、販売商品の構成を最適化できます。

2.RFM分析

RFM分析とは、3つの指標から顧客をランク付けする分析手法です。指標は以下の3つに分けられます。

・Recency:最近の購入日
・Frequency:来店頻度
・Monetary:購入金額のボリューム

これら3つの指標の頭文字をとって「RFM分析」と呼ばれます。それぞれの指標ごとに、さらに「優良」「安定」「休眠」「新規」など3〜5つのランクを設定しグループに分けることが特徴です。

それぞれのグループ顧客に合わせて、最適なマーケティングを実施できるようになります。

3.損益分析

損益分析は、店舗の運営にかかる費用と売上を把握し、どれだけ利益があるかを分析する手法です。人件費や材料原価などの費用や、水道代や電気代などの販売管理費用を入力しておくと、POSレジで売上を集計しながらリアルタイムの利益や損失を確認できます。

現在の店舗運営状況で得られる利益・損失を計上可能です。また、支払い方法別の売上を確認できるため、顧客のニーズに合わせた店舗作りに役立ちます。

4.バスケット分析

バスケット分析とは、買い物かごの中身をレジ会計した時一緒に購入されやすい商品の組み合わせを見つける方法です。

同時に購入されることの多い商品の組み合わせを把握することで、セット販売したり商品同士を近い位置に配置したりして手に取ってもらいやすくなるよう工夫できます。

また、セットで同時に購入することで特典をつけるなど、効果的なキャンペーン企画を打ち出すことも可能です。購買データを分析用に加工することでバスケット分析に役立つでしょう。

USENレジが選ばれる理由

USENレジが選ばれる理由

売上予測や在庫管理など、人件費の削減や売上改善に繋がるPOSレジの導入をお考えであれば、USENレジがおすすめです。USENレジには、飲食店や美容室など業種に特化した使いやすいPOSレジが揃っています。

注文や売上集計、データ分析など店舗運営に役立つ機能が充実していることが特徴です。入金や出金、両替など、ドロアの開閉の際はパスコード対応しており安全に運用できます。ここでは、USENレジが多くの店舗で選ばれる理由をご紹介します。

セキュリティ面がしっかりしている

USENレジでは、現金が収納してあるドロアの解錠にパスコード設定してセキュリティ対策ができます。

現金の出入金や両替、レジをクローズする際の解錠時に設定が可能です。処理済みの伝票を取り消すための赤伝票を発行する際もパスコードの設定ができるため、不正を防げます。

また、注文用のQRコードを設置している店舗では、QRコードの流出により外部から意図しない注文をされるリスクがあるでしょう。心当たりのない注文が入った場合は、注文情報をリセットできるQRコードリフレッシュ機能が備わっているため安心です。

導入から導入後もサポートが充実している

USENレジは、導入時はもちろん導入後のトラブル対応もサポートが充実しています。

必要な機材の手配や配線・設置対応、メニュー登録はもちろん、スタッフへの対面トレーニングまでサポート体制が充実していることが特徴です。POSレジを使ったことがない現場スタッフもトレーニングを受けることで安心して使用できるでしょう。

また、万が一不具合が起きた場合、24時間365日対応する顧客専用のコールセンターや解決できない場合は専門エンジニアの訪問サポートが受けられます。不具合が起きても24時間365日受付してもらえるカスタマーセンターやサポートサイトがあります。全国に拠点を持つ迅速なサポート体制はUSENならではです。

様々な業種に特化している

USENレジは、飲食店や美容室・サロン、小売店、治療院の業種ごとに特化した4種類のPOSレジを揃えています。会計やレジ締め、注文、集計や分析などの基本機能だけでなく業種ごとに必要な機能が備わっているため便利です。

例えば、美容室やサロン、治療院に特化したPOSレジはカルテ作成や予約管理機能、小売店では在庫管理、複数店舗管理、免税販売など、業種ごとに必要な機能に特化しています。必要な機能のプラン変更や不要な機能がない操作性で選ばれています。

USENレジで売上をサポート

USENレジで売上をサポート

POSデータは、店舗で商品が売れた時に記録される情報のことです。商品の値段や名称、個数だけでなく顧客の性別や年代などの情報も蓄積できるため、それらの情報分析を行うことで売上改善のマーケティング戦略に役立ちます。

POSレジを導入すると多くのメリットがありますが、同時にセキュリティや現場スタッフへの教育が必要であることがデメリットです。

POSレジによって機能が異なるため、メリット・デメリットを比較しながら検討してみましょう。

USENレジは、使い方に慣れていない現場スタッフへの訪問トレーニングも対応しているため、この機会にぜひ導入をご検討ください。

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