POSレジの手数料に違いはあるの?費用やキャッシュレス決済の種類ごとに解説

POSレジの手数料に違いはあるの?費用やキャッシュレス決済の種類ごとに解説

2024年11月01日

キャッシュレス決済を目的にPOSレジ導入をされる際、決済手数料がどれだけ必要なのか、選ぶ業者によってどれだけ異なるのか気になっている方も多いのではないでしょうか。

キャッシュレス決済は年々増加しており、幅広い顧客にアプローチするには店舗への導入が欠かせません。

今回の記事では、各社POSレジのサービスごとにキャッシュレス決済の手数料率がどれだけ異なるかを解説しています。また、各社の特徴や利用できる決済手段も紹介しているため、店舗にキャッシュレス導入を考えている方は参考にしてみて下さい。

目次

  1. 1. POSレジ決済のキャッシュレス手数料とは
  2. 2. キャッシュレス決済を導入するメリットはある?
  3. 3. キャッシュレスの種類と特徴
    1. クレジットカード決済
    2. QRコード決済
    3. 電子マネー決済
  4. 4. キャッシュレス決済を導入するデメリット
    1. 初期費用・維持費用がかかる場合がある
    2. ネット環境が必要
    3. 決済手数料以外にも振込手数料などがかかる場合がある
  5. 5. 手数料率・価格で比較!POSレジ5選
    1. 1.USENレジ
    2. 2.Airレジ
    3. 3.Square
    4. 4.スマレジ
    5. 5.STORES
  6. 6. 補助金を使って費用負担を抑えることも可能
  7. 7. 決済手数料率の低さで選ぶならUSEN

POSレジ決済のキャッシュレス手数料とは

キャッシュレス決済を導入する際には、手数料を支払わなければなりません。この手数料は、店舗がクレジットカード会社や他のキャッシュレス決済サービスの提供元に支払う費用です。

手数料の金額は、一般的に売上に対して3~4%程度が必要となります。しかし、この手数料は利用するサービスや契約内容によって異なるため確認が必要です。

例えば、クレジットカード決済、電子マネー決済、QRコード決済など、決済種別ごとに異なる手数料率が設定されています。また、各社独自で実施する割引やキャンペーンが適用されることもあるでしょう。

店舗にキャッシュレス決済を導入する際には、どのサービスが最も適しているか、手数料率の比較検討が重要です。

キャッシュレス決済を導入するメリットはある?

キャッシュレス決済を導入するメリットはある?

経済産業省のデータによると、支払いに対するキャッシュレスの割合は年々増加しており、2023年時点で既に39.3%に達しています。政府は、2025年には4割にすることを目標としている背景があり、キャッシュレス利用のニーズが急速に進んでいることを示している結果です。

キャッシュレス化が進んでいる状況で、キャッシュレス決済を導入することは、お客様の利便性を高めるとともに、ビジネスチャンスを広げることに繋がります。キャッシュレスを利用する人が増加しているため、対応することで多くの顧客を引きつけられるでしょう。

また、現金の管理や取り扱いに伴う手間やリスクを軽減させられるため、効率的な店舗運営が実現します。

出展:経済産業省/2023年のキャッシュレス決済比率を算出しました

キャッシュレスの種類と特徴

キャッシュレスの種類と特徴

キャッシュレスの種類として次の3つが挙げられます。

  • クレジットカード決済
  • QRコード決済
  • 電子マネー決済

それぞれの特徴を解説します。

クレジットカード決済

クレジットカード決済は、顧客のクレジットカードを用いて商品やサービスの代金を支払う方法です。支払い時には、クレジットカード会社が顧客の代金を一時的に立て替え、その後顧客に請求を行います。

クレジットカードの手数料は、業種によっても異なる場合があり注意が必要です。一般的に、小売店では3~5%、飲食店では4~7%が相場とされています。手数料は、店舗がクレジットカード会社に支払うもので、入金時に売上の一部が手数料として差し引かれる仕組みです。

QRコード決済

近年注目を集めているのがスマホを使用したQRコード決済です。この決済方法には、スマホの画面上にQRコードを表示させて店舗がそれを読み取る方法と、店舗で用意したQRコードを顧客がスマホで読み取る方法の2種類があります。

QRコード決済の手数料は、一般的に2~3%が相場です。この手数料は、他のキャッシュレス決済方法と比較しても比較的低い手数料率であり、特に中小規模の店舗にとってはコストパフォーマンスの高い決済方法となるでしょう。

電子マネー決済

電子マネー決済は、各社が提供する電子マネーを利用した支払い方法です。あらかじめ指定された金額をチャージして使用する方法と、クレジットカードと紐付けて後払いする方法があります。

電子マネー決済の手数料は、一般的に3%前後が相場です。手数料は店舗が電子マネーの提供元に支払うもので、売上の一部が差し引かれます。電子マネー決済は迅速かつ便利な支払い方法であり、特に小額の支払いに適しているため小規模な店舗で活用されている決済方法です。

キャッシュレス決済を導入するデメリット

キャッシュレス決済を導入するデメリット

キャッシュレス決済を導入するデメリットとして、次の内容が挙げられます。

  • 初期費用・維持費用が掛かる場合がある
  • ネット環境が必要
  • 決済端末の操作に不慣れで使い方が難しい
  • 決済手数料以外にも振込手数料などが掛かる場合がある

それぞれのポイントをみていきましょう。

初期費用・維持費用がかかる場合がある

キャッシュレス決済を導入する際には、初期費用や維持費用が掛かる場合があります。初期費用としては、QRコードやクレジットカードを読み取るための専用端末が必要です。端末の費用は提供する事業者によって異なり、高額なものから無料のものまで様々な種類があります。

また、サービスによって特定期間は月額利用料が無料になるキャンペーンを行っている場合もあるでしょう。そのため、初期投資を抑えることができても、キャンペーン終了後には通常の費用負担を求められてしまうことも考慮しなければなりません。

さらに、キャッシュレス決済には決済手数料やサービス利用料などの維持費用も発生します。

ネット環境が必要

キャッシュレス決済はインターネット回線を利用して行われるため、回線の設置が必須です。さらに、単に回線を引くだけでなく、安定した良好な通信環境も求められます。

通信環境が不安定な場合や電波が悪い状況では、決済がスムーズに行われないことがあるでしょう。不具合が頻発すると、顧客の信頼を損ねるリスクもあります。

キャッシュレス決済を導入する際には、回線速度と通信容量などを満たした安定した通信環境の確保が重要です。

4-3 決済端末の操作に不慣れで使い方が難しい
キャッシュレス決済を導入すると、現金以外のオペレーションが増え、スタッフは新たな会計処理を覚える必要があります。特に複数のキャッシュレス決済を導入する場合、それぞれに対応した操作マニュアルやスタッフトレーニングが必要となり、教育コストが増大します。

さらに、各決済方法で異なるトラブルが発生することがあり、その対応方法も一様ではありません。そのため、スタッフは各決済方法に応じたトラブルシューティングを学び、適切に対応できるようにする必要があります。

スタッフの教育コストを軽減するためにも、操作性に優れ、複数のキャッシュレス決済を一元管理できるサービスを選ぶことが望ましいです。

決済手数料以外にも振込手数料などがかかる場合がある

売上の入金を受ける際には、金融機関が指定する振込手数料が発生する場合があります。この手数料は、売上が口座に振り込まれるたびに発生するため、頻繁に振り込みを受ける店舗ではコスト負担がかかってしまいます。

振込手数料は、店舗側が負担する場合と、事業者側が負担する場合があります。どちらが負担するかは契約内容によって異なるため、事前にしっかりと確認するようにしましょう。

また、一部のキャッシュレス決済サービスでは、最低振込金額が設定されていることもあるので導入前に確認してみて下さい。

手数料率・価格で比較!POSレジ5選

手数料率・価格で比較!POSレジ5選

POSレジベンダーが提供する5つの決済サービスを、それぞれ手数料率や価格で比較します。

サービス名 クレジットカード手数料率 QRコード手数料率 電子マネー手数料率
USENレジ 2.99%〜 3.0%〜 3.24%
Airレジ 3.24%~ 2.95% 2.95%〜
Square 3.25%〜 3.25% 3.25%〜
スマレジ 2.90%〜 2.00%〜 3.74%
STORES 3.24%〜 3.24% 1.98%~

※2024年10月時点

比較してみると、USENレジが全体的に手数料率が低めなことが分かります。それぞれの事業者の特徴を詳しくみていきましょう。

1.USENレジ

USENレジと連携するUSEN PAYは、充実したサポートと多くの導入実績が魅力です。またUSEN PAYシリーズは、導入を希望する決済手段に応じて、複数のサービスや料金プランが用意されています。

例えば、USEN PAYは複数の決済手段が1つの端末で対応できるマルチ決済端末で、USEN PAY ENTRYは小規模店舗向けのエントリープランです。

USEN PAYシリーズの初期費用と月額費用は、以下となっております。

項目 内容
初期費用 0円〜
月額費用 決済手数料のみ〜

クレジットカード手数料率

USEN PAYシリーズのクレジットカード手数料は次の通りです。

決済方法 手数料率
Visa/Masteracard 2.99%~
ジェーシービー、American Express、Diners、Discoverなど 3.24%~
医療機関で使用する場合 1.9%~

医療機関向けに割安の手数料率のプランがあることが特徴の1つです。USEN PAYシリーズは、USENレジとの連携が可能です。

QRコード手数料率

USEN PAYシリーズのQRコード手数料率は次の通りです。

決済方法 手数料率
Alipay+、WeChat Pay 3.00%~
PayPay
d払い
楽天ペイ
メルペイ
FamiPay
au PAY
Smart Code など
3.24%~

電子マネー手数料率

USEN PAYシリーズの電子マネー手数料は次の通りです。

決済方法 手数料率
交通系電子マネー 3.24%~
交通系電子マネー以外 3.74%~

2.Airレジ

Airレジ連携ができるAirペイは、iPadまたはiPhoneとカードリーダーがあればPOSシステムを活用できるサービスです。月額固定費や振込手数料が無料で、コストを抑えられます。

さらに、キャッシュドロアやレシートプリンタとの組み合わせによるセット販売も行っており、店舗運営に必要な機器が揃います。インターネットでの申し込みが完結するため、手軽に導入できるのも特徴です。

初期費用と維持費用の目安を次に示します。

項目 内容
初期費用 0円〜
月額費用 決済手数料のみ〜

クレジットカード・iD・QUICPay手数料率

Airペイのクレジットカード・iD・QUICPay手数料率は次の通りです。

決済方法 手数料率
Visa
Mastercard
American Express
JCB
Diners Club
Discover
iD
QUICPay
UnionPay
3.24%~

QR決済手数料率

AirペイのQR決済手数料率は次の通りです。

決済方法 手数料率
COIN+ 0.99%~
Alipay+
WeChat Pay
UnionPay(銀聯)QRコード
d払い
PayPay
au PAY
楽天ペイ
J-Coin Pay
Smart Code™
2.95%~

COIN+が利用できることが特徴です。

交通系電子マネー手数料率

Airペイの電子マネー手数料は次の通りです。

決済方法 手数料率
交通系電子マネー 2.95%~

Airペイは交通系電子マネー以外は使用できません。

3.Square

Squareリーダーは、「フリー」「プラス」「プレミアム」の3種類のプランがあり、事業規模に合わせて選択できます。フリープランは無料で始められ、決済手数料のみが掛かるため、小規模事業者に最適です。

プラスやプレミアムプランでは、追加の機能やサービスが提供され、より大規模な事業や特別なニーズに対応できます。どの規模のビジネスでも適切なプランを選択して利用できる柔軟性が特徴です。

初期費用と月額費用の目安を次に示します。

項目 内容
初期費用 4,980円(税込)〜
月額費用 決済手数料のみ〜

クレジットカード手数料率

Squareのクレジットカード手数料は次の通りです。

決済方法 手数料率
Visa
Mastercard
JCB
American Express
Diners Club
Discover
3.25%~

QR決済手数料率

SquareのQR決済手数料率は次の通りです。

決済方法 手数料率
PayPay 3.25%~

現時点ではPayPay以外のQRコード決済には対応していません。

電子マネー手数料率

Squareレジの電子マネー手数料率は次の通りです。

決済方法 手数料率
交通系電子マネー 3.25%~
iD
QUICPay
3.25%~

Squareでは、対面でのキャッシュレス決済は全て手数料率が3.25%で統一されています。

4.スマレジ

スマレジは、キャッシュレス決済を利用するために月額費用が必要なPOSシステムです。月額費用を支払うことで、多機能なPOSシステムとキャッシュレス決済サービスを利用できます。

初期費用と月額費用の目安を次に示します。

項目 内容
初期費用

0円〜

月額費用 決済手数料のみ〜

クレジットカード手数料率

スマレジのクレジットカード手数料率は次の通りです。

決済方法 手数料率
Visa
Mastercard
JCB
American Express
Diners Club
Discover
UnionPay
2.90%〜
※詳細は要問い合わせ

QR決済手数料率

スマレジのQR決済手数料は次の通りです。

決済方法 手数料率
PayPay
d払い
楽天Pay
メルペイ
auPAY
WeChat Pay
ALIPAY
UnionPay QR
Alipay+
2.00%~
※詳細は要問い合わせ

電子マネー手数料率

スマレジの電子マネー手数料率は次の通りです。

決済方法 手数料率
交通系電子マネー
QUICPay
iD
WAON
nanaco
楽天Edy
3.24%~
※詳細は要問い合わせ

5.STORES

STORESは、キャッシュレス決済を利用するために決済端末代が必要なPOSシステムです。

初期コストを抑えつつ、条件を満たすと実質無料で端末を利用できる点が魅力です。これらの条件をクリアすることで、STORESを効率的に導入できます。

初期費用と月額費用の目安を次に示します。

項目 内容
初期費用 0円〜19,800円(税込)
月額費用 決済手数料のみ〜

クレジットカード手数料率

STORESのクレジットカード手数料率は次の通りです。

決済方法 手数料率
Visa
Mastercard
JCB
American Express
Diners Club
Discover
3.24%~

QR決済手数料率

STORESのQR決済手数料率は次の通りです。

決済方法 手数料率
WeChat Pay 3.24%~

STORESは現状、WeChat Payのみしか利用できません。

電子マネー手数料率

STORESレジの電子マネー手数料率は次の通りです。

決済方法 手数料率
交通系電子マネー 1.98%~
iD
QUICPay
3.24%~

交通系電子マネーだけでみると、手数料率の低さは業界最安水準です。

補助金を使って費用負担を抑えることも可能

補助金を使って費用負担を抑えることも可能

補助金は、国が一定の条件を満たした企業に対して事業を支援するために金額を補助する制度です。POSレジの導入に活用できる補助金は次の4つがあります。

  • IT導入補助金
  • 業務改善助成金
  • 小規模事業者持続化補助金
  • ものづくり補助金

それぞれに異なる受給要件があるため、補助金の種類と要件を事前に確認し、適切な準備を行うことが重要です。また、各補助金には申請時期が定められており、計画書や報告書など、申請書類を作成しなければなりません。

補助金を活用することで、POSレジ導入の初期費用や運用コストを大幅に抑えられます。

決済手数料率の低さで選ぶならUSEN

決済手数料率の低さで選ぶならUSEN

今回の記事では、各社が提供するキャッシュレス決済の手数料率の違いを解説しました。キャッシュレス決済を導入する際には、手数料を支払わなければなりません。この手数料は、店舗がクレジットカード会社や他のキャッシュレス決済サービスの提供元に支払う費用です。

決済手数料の料率は、契約する会社によって異なり、それぞれ利用できる決済手段も異なります。個々の手数料率で見ると各種最安値は異なりますが、全体的に手数料率が低いのがUSENレジと連携するUSEN PAYシリーズです。

USENは、365日年中無休の充実したサポート体制と店舗ソリューションに特化したサービスラインナップが特徴です。さらにキャッシュレス決済の手数料も抑えられるため、キャッシュレス決済の導入を考えている方は、USENへご相談ください。

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