顧客のニーズを掴んで集客力アップ! POSレジの活用方法

顧客のニーズを掴んで集客力アップ! POSレジの活用方法

2018年05月10日

飲食店において、新規顧客だけで利益を生むことは難しく、来店客をリピーターに、リピーターを常連客にすることが求められます。POSレジを活用することで、顧客分析や店舗状況の可視化、業務の効率化を図ることが容易になります。まずは集客力を上げるために必要なこと、顧客分析についてご紹介します。

目次

  1. 1. お客さまのニーズを理解することで的確な集客を
  2. 2. お客さまのニーズを知り、顧客満足度の向上に繋げる
    1. 来店客の分析と把握
    2. 具体的な対策
    3. 顧客満足度が集客に繋がる
    4. POSレジの導入で集客に繋がる顧客情報の管理が簡単に
  3. 3. POSレジの活用方法
    1. お店の状況を可視化できる
    2. 連携するシステムでオペレーション力を強化
  4. 4. まとめ

お客さまのニーズを理解することで的確な集客を

集客は、ただお店に来店客を集めることを指すのではなく、常連になりうる固定客の確保を見据えた、メニュー開発やサービス提供が求められます。求められるサービス提供は、3C分析「Customer(顧客)」「Competitor(競合)」「Company(自社)」で市場の関係性をしっかりと見極めて、考える必要があります。

今回は、その中の「Customer(顧客)」の分析により、来店客の把握をPOSレジの導入で、容易にし、集客に繋げる方法についてご紹介します。

お客さまのニーズを知り、顧客満足度の向上に繋げる

顧客のニーズを掴んで集客力アップ!POSレジの活用方法 イメージ2

来店客の分析と把握

まずは、来店客を年代別と性別ごとに、集計することで年齢層と男女比を算出すことができます。更に、どの時間帯、どの曜日にどんなメニューが注文されているのかを重ねることで、さらに細かくお客さまのニーズを掘り下げることができます。

しかし、ここまでの分析を手動で行うとなると、来店客の年代や性別、時間帯、注文したメニューなど、来店時や退店時に細かく伝票に記載し、更にはエクセルなどでデータを集計しグラフ化する作業が伴います。POSレジであれば、注文を受けたタイミングで、どのメニューがいつ頼まれたのか自動でデータが蓄積されます。また、予約システムと連動することで、来店時や退店時だけでなく、予約のタイミングで年齢と性別情報も蓄積することが可能です。蓄積したデータはリアルタイムで自動集計され、分析はいつでもグラフ化された状態で閲覧することが可能になります。

具体的な対策

時間帯別に客層に合わせたメニューやサービスを準備する

一般的な飲食店で集客が見込める日といえば、金曜日・休日・祝日です。平日はランチやディナーを、個人で楽しむ方。休日は、友人や恋人、家族連れのお客さまなど、平日に比べ複数人でお店に訪れる傾向があります。

個人のお客さまのニーズとしては、「一人でもゆっくりくつろげる空間が欲しい」「一人でも複数の料理を楽しみたい」など、様々なニーズが考えられます。また、毎日来ても飽きない工夫として、曜日や週替わりのメニューを用意することも喜ばれるのではないでしょうか。

そして、恋人同士や家族連れの場合、ターゲットを見極め「次も外食するならここがいい!」と思ってもらえることで固定客になりやすいと言えます。

例えば、誕生日や記念日などを申し出たお客さまに対し、オリジナルのケーキの準備や、バースデイソングを流すなど、特別な時間をこのお店で過ごせたという印象をお客さまに残すことが、次の記念日の再来店に繋がります。

また、家族連れの場合、お子様が喜ぶようなセットメニューやポイントを集めるとおもちゃがもらえるなどの工夫が必要となります。小さなお子様の場合、次も来たいとご両親にお願いするようになるなど、ターゲットを決めたサービスの工夫が求められます。

シーズナリティーのあるイベントや料理の提供

飲食店においても、お客さまを飽きさせない工夫は大切です。その方法の一つに、季節に合わせたイベントの企画や季節限定の料理の提供があげられます。

バレンタインデー、クリスマス、新年会や忘年会など、年間を通じて様々なイベントがあります。

例えば、忘新年会シーズンの場合、飲食店では団体のお客さま、コース料理や飲み放題などの需要が高まるのではないでしょうか。来店客の需要に併せて、12月から1月限定のコース料理を提供したり、会社員の団体客がターゲットであれば、お鍋ではなく大皿や小鉢に取り分けられるコース料理にしたりするなど、ターゲットとなる顧客のニーズに応じた工夫が考えられます。また、幹事の料理代金無料や、10名以上でウエルカムドリンク無料など、競合店との差別化となる企画を実施することも大切と言えます。

しかし、イベントの企画となると、料理の考案と仕入れや原価の計算をはじめ、そのイベントの告知など、普段の業務と並行するとなるとオーナー様にはかなりの負担になります。

そこで、簡単にイベントを取り入れる方法のひとつに「天候」があげられます。まずは、天候ごとに来店客のニーズを分析してみましょう。例えば雨の日の客足を確保するための雨の日限定サービスの工夫や、お客さまのお店への印象を意識して、気温によっておしぼりの温度を変えるなど、お店独自のサービス提供ができるのではないでしょうか。

顧客満足度が集客に繋がる

顧客満足度とは

顧客満足度とは、お店側が提供したサービスに対し、お客さまがいかに満足できたかを表す指標です。お店側の提供するサービスと、お客さまのニーズが合致しているかを計ることができ、飲食店においても重要な指標となります。

個人的な趣味や趣向なども含まれてしまうので、お客さま1人1人に合わせるのは困難です。満足いかない時には「お金を払っているのに...」「サービス料金と見合わない」といったような感情が芽生えます。その反面「満足のいくサービスだった」「お値段以上のサービスで大満足だった」というお客さまもいるでしょう。

しかし、お客さまの満足度を満たすことで、インターネットやSNSで良い評価の口コミが広がり、結果としてリピート率の改善や新規顧客の促進に繋がるのです。

飲食店で考えられる顧客満足度は?

美味しい料理を提供することで得られる顧客満足度はもちろん、些細な気遣いや行き届いた清掃やスタッフの身だしなみなどコストをかけずにできることがあります。

飲食店であれば、小さいお子様専用の椅子や食器を用意するなど。顧客満足度を高める上で、些細な気遣いを徹底することはとても重要です。

また、来店客が見た目で判断ができてしまう清掃はしっかり行うことが大切です。料理を提供する飲食店において、最も注意しなければならないのは、衛生管理です。汚れたテーブルや窓ガラスのホコリ、スタッフの制服が汚れなどは、見かけただけで食欲を無くしてしまう人もいます。店内を清潔に保つことで、より料理が美味しく感じられ、些細な気遣いもお客さまに気付いてもらえ、顧客満足度に繋がりやすくなるのではないでしょうか。

POSレジの導入で集客に繋がる顧客情報の管理が簡単に

単に集客といっても、顧客情報を取得してそのデータを集計・分析しなければ、顧客のニーズは掴めず、何を行うべきか見えてきません。また、日々の業務やお客さまの対応をしながら、顧客データを収集するのは非常に困難です。

しかし、POSレジであれば簡単に顧客情報の蓄積・集計ができます。POSレジは、予約時にお客さまの情報を自動取得し、来店後は料理の注文履歴と紐付けしデータを蓄積し、クラウドサーバ上で自動集計され、顧客情報を管理することができます。蓄積したデータは、インターネット環境があれば、どこからでも閲覧・分析することが可能なので、顧客のニーズを容易に把握することができます。手作業で集計し管理する必要はなく、POSレジがあれば業務の効率化が図れることが魅力のひとつです。

例えば、ファミリー層をターゲットにした飲食店の場合、お子様に人気のハンバーグやカレー、ミートスパゲティなどのメニューは必ず取り入れます。しかし、高カロリーな食べ物を親が食べさせないようにしたため、実際には売れていなかったことがあります。

また、ファミリー層の来店を見越していたにも関わらず、実際に顧客分析を行うと、女性客や年齢層の高いお客さまの方が多かったということも考えられます。

こうしたお客さまのニーズや実際に来店する客層の把握が遅れると、利益の損失を生むだけでなく、固定客を獲得するチャンスまで失ってしまいます。

POSレジを導入していれば、顧客情報が自動集計されたデータがグラフ化された状態で分析できるため、柔軟かつ素早い対応が可能となります。そうすることで、集客を目的とした戦略が立てられるようになるでしょう。更にPOSレジは、複数店舗のデータを一括管理し分析することができます。

各店舗に直接赴いて集めていた帳簿や、日報や月報メールなどを通じて集計していたデータが、全てクラウド上で管理されているので複数店舗の集計データをどこからでも確認できるようになります。店舗ごとの経営上の課題を分かりやすく比較分析できるため、複数の店舗を運営しているオーナー様にも活用いただけます。

POSレジの活用方法

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お店の状況を可視化できる

集客に必要な顧客情報だけでなく、POSレジで自動集計されるデータは数多くあります。売上情報はもちろんのこと、日報や月報、前年対比、原価率、人件費率、水道光熱費、人時売上高、人時生産性など、全てクラウド上で管理しています。

更に、分析機能も充実しており、売れ筋商品を把握するABC分析、利益を算出する日時のPL(損益計算書)など、経営状況を把握する上で必要な分析が簡単に行えます。

また、来店時はテーブルごとにお客さまの人数やテーブル単価、オーダーや配膳状況、経過時間がレジ本体から一目で閲覧可能。テーブル単価に届かないテーブルへの積極的なアプローチ、飲み放題などの経過時間の把握やアラートなど、使い方次第で回転率を上げることも可能です。

POSレジの導入で、様々なデータを容易に分析できるほか、店舗状況を可視化できるようになり、お客さまのニーズに迅速に対応できるようになります。

連携するシステムでオペレーション力を強化

POSレジは、セルフオーダーシステムやオーダリングシステムなど、様々なシステムと連携させることでより業務効率を上げることができます。店舗に合わせてカスタマイズできるのも、POSレジの魅力の一つです。

セルフオーダーシステム

セルフオーダーシステムとは、テーブルに設置または、来店時に必要な席のお客さまにだけ手渡し、お客さま自身が端末から注文を行うシステムです。オーダーの内容は厨房に設置されたプリンタから瞬時に印字されるので、フロアスタッフがオーダーを受け、厨房に伝える手間が省け、調理開始までの時間が大幅に短縮できます。また、オーダー内容はPOSレジにも反映されているので、会計時はテーブルを選択するだけで入力の手間はありません。

オーダリングシステム

オーダリングシステムとは、フロアスタッフがお客さまからのオーダーを受け入力を行う端末です。セルフオーダーシステム同様、オーダーの内容は厨房のプリンタから印刷されます。事前に登録されたメニューから選択するので、アルバイトスタッフなどの教育コストの削減に繋がります。また、手書き機能を使えばアレルギーやドリンクの氷なしなど、イレギュラーなオーダーにも対応可能です。

まとめ

集客を考えていく上で、まず現在の顧客を分析し、顧客のニーズを掴むことが大切です。POSレジを導入することによって、顧客分析が容易になり店舗状況をより可視化することができます。今までぼんやりとしか見えなかった改善点を明確にして施策を立て、スタッフや店長と共有することで、一丸となって顧客満足度の高い店舗にしていくことができるでしょう。新規のお客さまをリピーターに、リピーターの顧客に常連客となってもらうためにも、POSレジの導入をぜひご検討ください。

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