POSシステムは自作できる?作り方からメリット・デメリットをわかりやすく解説

POSシステムは自作できる?作り方からメリット・デメリットをわかりやすく解説

2024年09月25日

POSシステムは、店舗の会計や売上分析などに欠かせません。導入方法は、メーカーから購入するか、タブレットにPOSレジアプリをインストールするのが一般的です。

もう1つの方法として、自作があります。自作することで費用を抑え、特定の機能を自由に組み込むことが可能です。POSレジの導入を考えている事業者の中には、自分で作ってみたいと考える人も多いのではないでしょうか。

この記事では、POSシステムの作り方、メリット・デメリットを詳しく解説します。POSシステムの自作を検討する際の参考にして下さい。

目次

  1. 1. POSシステムは自作できるのか
    1. プログラミングのスキルが必要
  2. 2. POSシステムの作り方は大きく2パターン
    1. スクラッチ開発とは
    2. フリーソフトとは
  3. 3. 自作でPOSシステムを作るメリット
    1. 自社に特化したPOSシステムが作れる
    2. 初期・維持費用が抑えられる
  4. 4. 自作でPOSシステムを作るデメリット
    1. プログラミングやPOSシステムの知識が必要
    2. すぐに作れるものではなく時間がかかる
    3. メンテナンスなどにも時間がかかる
    4. 法改正などによる大きなシステム修正が必要になる
  5. 5. 自作でPOSシステムに追加したい機能
    1. レジ・商品登録機能
    2. 売上管理・データ集計機能
    3. バーコード・ラベル作成機能
    4. レポート作成機能
  6. 6. 自作POSシステムをおすすめできる人
  7. 7. 自作POSシステムをおすすめできない人
  8. 8. 自作が難しいと感じたら既製POSシステムがおすすめ
  9. 9. セキュリティ面・実績で選ぶなら「USENレジ」

POSシステムは自作できるのか

POSシステムは自作できるのか

結論として、POSシステムを自作することは可能です。しかし、それには高い技術力と時間が求められます。

自作のPOSシステムは、既製品のPOSシステムとは異なり、独自のニーズとビジネスモデルに特化したシステムの作成が可能です。そのため、専門知識を持つ人にとっては魅力的な選択肢となります。

しかし、開発には時間と労力がかかり、メンテナンスと法改正への対応も自分で行う必要があるため、スキルと専門知識が不可欠なほか、システムを維持管理する保守の観点も必要です。

プログラミングのスキルが必要

POSシステムを自作するためには、プログラミングのスキルが欠かせません。これは、システムの基盤を構築するために、コードを書く必要があるためです。

POSレジ機能を実装するためには、特定のプログラミング言語の理解や開発手法、アプリケーションの構成など、多岐にわたる知識が求められます。また、エラーの修正と機能の追加も自分で行うため、技術的な問題に対応する能力も重要です。

POSシステムの作り方は大きく2パターン

POSシステムの作り方は大きく2パターン

POSシステムを自作する方法は、スクラッチ開発とフリーソフトをベースにした開発の2つがあります。

スクラッチ開発は、ゼロから全てを作り上げる方法です。プログラミングのスキルが必須で、システムの設計、実装、テストまで全て自分で行います。

一方、フリーソフトをベースにした開発は、既存のソフトウエアを活用してカスタマイズする方法です。

それぞれにメリットがあり、自身のスキルとニーズに合わせて選択するようにしましょう。

どちらの方法を選べばよいのか判断するために、その2つの方法について以下で詳しく解説します。

スクラッチ開発とは

スクラッチ開発とは、既存のプログラムとテンプレートを使用せず、ゼロからPOSシステムを構築する手法を指します。システムの設計からコーディング、テスト、導入までの全工程を自分で行うことが必要です。

スクラッチ開発では、商品データベースの構築、売上管理機能の実装、レポート生成機能の開発など、多岐にわたる作業が含まれます。

独自のニーズとビジネスモデルに最適化されたシステムを制作可能ですが、高度なプログラミングスキルと多大な時間が必要です。

スクラッチ開発は、技術力を活かして、細部までこだわりたい場合におすすめです。

スクラッチ開発でPOSレジを作る流れ

スクラッチ開発でPOSシステムを作る流れは以下の通りです。

1.要件定義
POSレジに求める機能や仕様を決めましょう。商品登録、売上管理、レポート作成など、必要な機能を明確にすることが必要です。

2.設計
システムの全体像を設計します。どのハードウエア(パソコン、タブレットなど)とソフトウエアを使用するか、レイアウトを決めましょう。

3.開発
設計に基づいてプログラミングをします。

4.テスト
システムが正常に動作するか、全ての機能が意図通りに動くかテストしましょう。

5.導入
テストが完了したら、業務にシステムを導入します。

フリーソフトとは

フリーソフトを使ったPOSシステムの自作方法は、既存のソフトウエアを基にしてカスタマイズする手法です。

スクラッチ開発とは異なり、既に開発されているレジソフト・アプリを利用するため、比較的簡単にシステム構築ができます。

フリーソフトは基本的なPOS機能を備えており、導入と設定もスクラッチ開発よりはハードルが低いかもしれません。

必要に応じて特定の機能を追加したり、操作性を向上したりできます。これにより、開発コストと時間を大幅に削減できる点が大きなメリットです。

自作のハードルが低いため、技術に自信がない人でも始めやすい方法と言えます。

フリーソフトでPOSレジを作る流れ

フリーソフトを使ってPOSレジを作る流れは以下の通りです。

1.ソフト・アプリを選ぶ
まず、目的に合ったフリーソフトを選定しましょう。多くのフリーソフトは基本的なPOS機能を備えています。

2.インストールと初期設定
選んだソフトをインストールし、フォーマットに沿って初期設定しましょう。商品データと店舗情報を入力します。

3.カスタマイズ
必要に応じてソフトをカスタマイズしましょう。プログラミングスキルがあれば、特定の機能を追加することも可能です。

4.テスト
システムが正しく動作するかテストしましょう。

自作でPOSシステムを作るメリット

自作でPOSシステムを作るメリット

POSレジを自作するメリットは多岐にわたります。自社の特定のニーズに応じた機能を自由に組み込めるため、業務効率を向上させることが可能です。また、メーカーのPOSレジを購入する必要がないため、初期費用と維持費用を抑えられます。

それでは、自作POSレジの具体的なメリットについて詳しく見ていきましょう。

自社に特化したPOSシステムが作れる

POSシステムを自作することで、自社の特定のニーズに合わせたPOSレジを作成できます。必要な機能を自由に組み込むことで、業務の効率最大化が可能です。

例えば、特定の商品管理機能や売上分析ツールなど、既存のPOSシステムにはない機能を追加できます。

また、自作することで不要な機能を排除し、コストパフォーマンスの高いシステムを構築することも可能です。これにより、最適なPOSシステムを実現できます。

初期・維持費用が抑えられる

POSシステムを自作することで、初期費用と維持費用を大幅に抑えることが可能です。既存のパソコン・タブレットを利用すれば、ハードウエアの購入費用を節約できます。

既製のPOSシステムでは、初期費用として数十万円かかることが一般的で、導入設置費・サポート費用も追加で発生してしまいますが、自作すればその費用を抑えることが可能です。そのため、自作POSシステムはコストパフォーマンスに優れているといえるでしょう。

自作でPOSシステムを作るデメリット

自作でPOSシステムを作るデメリット

POSシステムを自作する際には、いくつかのデメリットがあります。開発には専門知識が必要かつ時間がかかり、さらに、システムメンテナンスなどへの対応にも時間と労力が必要です。

これらのデメリットを理解した上で、自作を検討することが重要になります。それでは、自作POSレジの具体的なデメリットについて詳しく見ていきましょう。

プログラミングやPOSシステムの知識が必要

POSシステムを自作するためには、プログラミングやPOSシステムなどに関する専門知識が必要です。まず、プログラミング言語と開発方法、アプリケーションの構成などを理解していきましょう。

また、POSシステムの機能と構造を理解していないと、適切な機能を組み込むことが難しくなります。特にプログラミングに不慣れな人にとっては、自作は大きな挑戦となります。

すぐに作れるものではなく時間がかかる

POSシステムを自作するには、ある程度の知識があっても多くの時間がかかります。実際にプログラミングの知識がある場合でも完成までに約2ヶ月は必要とのことです。

初めてPOSレジを作る人・プログラミング経験が少ない人にとっては、さらに長い時間がかかるでしょう。POSシステムの完成までには、設計、開発、テスト、修正といった多くの工程を経る必要があるため、すぐに使い始めたい場合には、自作よりも既製品のPOSレジまたはアプリを購入する人が適しています。

メンテナンスなどにも時間がかかる

自作のPOSシステムは、メンテナンスにも多くの時間がかかります。例えば、新しい機能を追加したい場合だったり、セキュリティを強化する必要がある時、全て自分で対応しなければなりません。これには、システムのプログラミングやテスト、デバッグなどが含まれます。

この作業は、特にプログラミングの知識が乏しい場合には、大きな負担となるでしょう。自作システムは、運用開始後も継続的に時間と労力を必要とするため、日々の業務に追われる中でのメンテナンスは困難を伴います。十分な時間とスキルがない場合は、既製のPOSシステムを選ぶ方が賢明です。

法改正などによる大きなシステム修正が必要になる

自作のPOSシステムでは、法改正に伴う大きなシステム修正が必要です。消費税率の変更や軽減税率の導入、インボイス制度によるレシート表記の変更など、複雑な計算と表示の修正が求められます。

これらに独力で対応するためには、プログラミングとシステム設計の知識が不可欠です。頻繁に行われる法改正ごとに、システム修正が必要となり、大きな負担となります。特に税率変更は迅速かつ正確な対応が求められ、ミスが許されません。

独自に対応することは時間と労力を要し、他の業務に支障をきたす可能性もあることを把握しておきましょう。

自作でPOSシステムに追加したい機能

自作でPOSシステムに追加したい機能

自作のPOSシステムを成功させるためには、レジ・商品登録機能、売上管理・データ集計機能、バーコード・ラベル作成機能、レポート作成機能を追加すると便利です。

これらの機能は、業務の効率化と売上管理をサポートし、全体的な運用をスムーズにするために欠かせません。

以下に、自作POSシステムに組み込みたい機能を紹介します。

レジ・商品登録機能

レジ・商品登録機能は、POSシステムに欠かせない基本機能です。これにより、商品をスムーズに登録し、会計処理を迅速かつ正確に行えます。

商品のバーコードをスキャンすると、価格と在庫情報が自動的に反映され、売上データとして記録されるため、販売が楽になり、会計ミスを大幅に減らせるでしょう。

さらに、商品登録機能は売上集計と在庫管理にも直結しています。登録された商品データは売上管理システムと連動し、リアルタイムで売上と在庫状況が把握可能です。

これにより、在庫切れ・過剰在庫を防ぎ、効率的な在庫管理ができます。また、売上データを集計し、経営分析にも役立てられるでしょう。

レジ・商品登録機能はPOSシステムの中心となる重要な機能であり、効率的な販売管理と経営戦略の基盤です。

売上管理・データ集計機能

売上管理・データ集計機能は、商品の売上金額や個数、在庫状況などをリアルタイムで把握できます。具体的には、各商品の売上データを自動的に収集し、日次・月次の売上集計と在庫の変動を管理することが可能です。

売上管理機能を使うことで、販売終了後にその日の売上を即座に集計し、どの時間帯にどの商品がよく売れたかを分析できます。売れ筋商品と在庫の過不足を迅速に把握し、適切な在庫管理と販売戦略を立案可能になるでしょう。

またデータ集計機能は、売上データをグラフと表にまとめ、売上傾向を視覚化することが可能です。特定のキャンペーン期間中の売上動向を比較し、将来の販売計画に役立てることもできます。

この機能を組み込むことで、リアルタイムでの売上管理とデータ分析により、経営判断の質が向上し、競争力を高められるでしょう。

バーコード・ラベル作成機能

バーコード・ラベル作成機能は、商品のバーコードとラベルの作成・出力を簡単にすることが可能です。

商品の情報を入力すると、システムがバーコードを生成し、ラベルプリンターで印刷します。これにより、手作業での価格表示と商品情報の記載が不要になり、販売時のミスを大幅に減らし、業務効率を向上させることが可能です。

さらに、バーコードスキャナを使うことで、レジでの会計がスムーズになり、顧客の待ち時間を短縮できます。

また、バーコード・ラベル作成機能は在庫管理にも役立てることが可能です。バーコードを使って商品の入出庫を管理することで、リアルタイムで在庫状況を把握でき、在庫切れと過剰在庫を防げます。

バーコード・ラベル作成機能を自作POSシステムに組み込むことで、販売と在庫管理の効率が大幅に向上し、業務の自動化が進むでしょう。

レポート作成機能

レポート作成機能は、集計したデータを可視化し、重要な情報を一目で分かるようにグラフ・図表としてレポートに出力できます。これにより、売上データを詳細に分析でき、売れ筋商品と不振商品の特定、日別・時間帯別の売上傾向の把握が可能です。

例えば、売上データをもとに商品の発注計画を立てたり、従業員のシフトを最適化したりできます。

また、会計業務の負担を大幅に軽減できる点も大きなメリットです。手作業でのデータ集計は人的ミスが発生しやすく、多くの時間と手間がかかりますが、レポート作成機能を使えば自動化と精度向上が図れます。

これらのメリットがあるため、レポート作成機能を組み込むことで、データを効果的に活用し、業務効率を高められます。

自作POSシステムをおすすめできる人

自作POSシステムをおすすめできる人

自作POSシステムは、プログラミングとシステム開発の知識を持ち、ある程度の時間を確保できる人におすすめです。例えば、小規模店のオーナーで、新規開店に伴い初期費用を抑えたい人やイベント・フリーマーケットに出店する人などが挙げられます。

自作することでコストを大幅に削減できる上、システムを自由にカスタマイズし、自社のニーズにぴったり合った機能を追加できるメリットがあるため最適です。

自作POSシステムをおすすめできない人

自作POSシステムをおすすめできない人

自作POSシステムは、時間に余裕がなくすぐに使いたい人にはおすすめできません。自作には設計、開発、テストに多くの時間がかかります。

また、多機能を求める人にも不向きです。複雑な機能を多数実装するには専門知識と経験が必要で、市販のPOSシステムは多機能で安定しています。

さらに、プログラミング知識が不足している人にも自作は困難です。これらに当てはまる人は市販のPOSシステムを導入する方が安心でしょう。

自作が難しいと感じたら既製POSシステムがおすすめ

自作が難しいと感じたら既製POSシステムがおすすめ

自作が難しいと感じた人は、既製のPOSシステムも検討してみるのがおすすめです。既製POSシステムは、導入してすぐ使えたり、多機能で高度な機能があらかじめ組み込まれていたりするため、専門知識がなくても利用可能です。

さらに、業界・業種に特化した機能を持つPOSシステムも多く、小売店向けの在庫管理機能や美容サロン向けの予約管理機能、飲食店向けのQRオーダーシステムなどがあるため、自社のニーズに合ったシステムを選べます。

サポート体制も整っており、トラブル時にも迅速に対応してもらえる点が安心です。

セキュリティ面・実績で選ぶなら「USENレジ」

セキュリティ面・実績で選ぶなら「USENレジ」

既製POSシステムの導入を考えるなら、「USENレジ」はおすすめです。USENレジは、魚新、バリヤスサカバ、だんまや水産、大阪王将など多くの店舗で導入されており、飲食店、美容室、小売店、治療院など、各業界に特化した便利な機能が充実しています。

飲食店向けの「USENレジ FOOD」を導入すれば、取消・キャンセルの記録を残すことで、不正行為を抑制でき、監査レポートの情報分析画面では、不正操作の有無を管理者が把握可能です。

自作が難しいと感じたら、「USENレジ」の無料資料請求を検討してみてはいかがでしょうか。

業種に特化したPOSレジ
「USENレジ」のお問い合わせ

  • USENレジ FOOD

USENのサービスラインアップ

窓口がUSENひとつで完結します。提案から運用、保守までお任せください。

USEN MUSIC ENTERTAINMENT
映像店舗BGM

BGM✕映像✕エンタメ
店内演出のすべてがこれ1台。

USEN MUSIC
店舗BGM

理想の演出をAIのサポートで彩る 店舗BGM

USEN AIR UNLIMITED
通信

すぐに使えて高速無制限。店舗向けWi-Fi

USEN PHONE
IP電話

電話もFAXもスマホ1台で 業務用IP電話

USEN Camera
防犯カメラ

AIによる来店客分析もできる 防犯・監視カメラ

USENレジ
POSレジ

4つの業種に特化した機能を搭載 USENのPOSレジ

USEN PAY
キャッシュレス決済

対応ブランド数71種。USENのキャッシュレス決済サービス

オーダーシステム
オーダーシステム

注文スタイルに合わせて選べるUSENのオーダーシステム

配膳ロボット
配膳ロボット

「配膳・下げ膳」をロボットが代行。USENの配膳ロボット

デジタルサイネージ
デジタルサイネージ

シーンに最適な情報発信を。USENのデジタルサイネージ

アプリンク
店舗集客

高品質・低コストでお店のアプリを作成。店舗アプリ作成サービス

お店のあんしん保険
保険

様々な業種を補償。USENの事業者向けテナント総合保険

テナント家賃保証
保証

お店と家主様に安心と信頼を。USENの家賃保証サービス

USEN でんき
エネルギー

固定費見直し削減をコンサルティング。USENのでんき

canaeru
開業支援

お店をはじめるなら USENの開業支援サイト