プッシュ回線とは?初心者でもわかる特徴と仕組みを徹底解説!

プッシュ回線とは?初心者でもわかる特徴と仕組みを徹底解説!

2025年07月07日

プッシュ回線という言葉を耳にしたことはあっても、その仕組みや特徴について詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。この記事では、プッシュ回線とは何か、基本的な意味や仕組み・特徴、他の回線方式との違いについて詳しく解説します。初心者の方でも理解しやすいように、わかりやすく説明しますので、ぜひ最後までお読みください。

目次

  1. 1. プッシュ回線とは何か?基本的な意味と概要
    1. プッシュ回線の基本的な仕組み
    2. ダイヤル回線との違い
    3. プッシュ回線は提供終了する?
  2. 2. プッシュ回線・ダイヤル回線以外の電話回線の種類
    1. ISDN回線
    2. デジタル専用線
    3. インターネット電話(IP電話)
  3. 3. まとめ:電話サービス移行の検討はお早めに!
    1. 店舗向けIP電話「USEN PHONE」のご紹介

プッシュ回線とは何か?基本的な意味と概要

プッシュ回線という言葉を聞いたことはあるけれど、具体的に何を指すのかよくわからないという方も多いでしょう。プッシュ回線は、通信技術の一つであり、特に電話通信の分野で重要な役割を果たしています。ここでは、プッシュ回線の基本的な意味とその概要について詳しく解説します。

プッシュ回線の基本的な仕組み

プッシュ回線は、電話をかけるときに、いわゆる「ピポパ」という音(プッシュ音)を使って相手の電話番号を伝えるアナログ方式の電話回線のことです。正式には「トーンダイヤル方式」と呼ばれます。電話機のボタンを押すことで、その数字に対応した複数の異なる周波数の音(トーン信号)を組み合わせた信号が発生します。これを電話回線を通じて電話交換機に送ることで、ダイヤル情報が伝わる、というものです。

例えば「1」のボタンを押すと、ある特定の低い周波数の音と高い周波数の音を同時に発生させます。交換機はこの音の組み合わせを「1」と認識します。各数字(0〜9)や「*」「#」の記号には、それぞれ固有の音の組み合わせが割り当てられています。

現在、固定電話回線の主流は光回線を利用した「光電話」などに移行していますが、電話機から電話交換機へ番号を伝える仕組みとしては、このプッシュ信号の技術が依然として広く使われています。

ダイヤル回線との違い

ダイヤル回線は、電話番号を電気的なON/OFFのパルス信号の数で伝えるアナログ方式の電話回線であり、正式には「パルスダイヤル方式」と呼ばれます。

電話機のダイヤル(回転式ダイヤル、または一部の押しボタン式)を操作すると、設定された数字に応じた回数の電気信号のON/OFF(パルス)が電話回線を通じて送出されます。例えば、「1」をダイヤルすると回線が1回ON/OFFし、「2」なら2回ON/OFFするといった具合です。電話交換機はこのパルス信号の数を数えることで、どの番号がダイヤルされたかを認識し、接続処理を行います。

ダイヤル回線はパルス信号のON/OFFを数えるため、信号伝達に時間がかかります。また、電気的なノイズや回線の状態によっては、パルスの欠落や誤認識が発生し、正確性が劣る場合があります。

一方、プッシュ回線は音の組み合わせを瞬時に伝えるため、ダイヤル情報がより迅速かつ正確に交換機に到達します。これにより、通話の接続時間が短縮され、ユーザーの待ち時間が減り、全体として効率的な通信が実現します。

プッシュ回線は提供終了する?

プッシュ回線やダイヤル回線が使われていた「従来のアナログ電話回線網」を提供するNTT東日本・西日本は、設備の老朽化や固定電話の需要減少などを理由に、2024年1月1日以降、この従来の電話網を順次IP網(インターネットプロトコル網)へと移行しています。サービス自体がなくなるわけではなく、基盤となるネットワークがインターネットと同じIP技術に置き換わります。そのため、現在お使いの固定電話番号は、IP網へ移行後もそのまま利用できます。お使いのプッシュ式の電話機も、通常はそのまま利用できます。IP網への移行に伴い、通話料金が全国一律となるため、アナログ電話回線網と比較して通話料が安くなるケースもあります。

ただし、一部の特定サービス(例えば、古いタイプのEDIサービスや、一部のビル電話、短縮ダイヤルなどのオプションサービス)は、この移行に伴い終了したり、影響を受けたりする場合があります。

プッシュ回線・ダイヤル回線以外の電話回線の種類

プッシュ回線・ダイヤル回線以外の電話回線の種類

電話回線には、プッシュ回線やダイヤル回線以外にもさまざまな種類があります。それぞれの回線は、異なる技術や特徴を持ち、用途に応じて選ばれています。ここでは、各種の電話回線の特徴と仕組みを詳しく解説します。特に、通信の安定性や速度、コスト面での違いを理解することが重要です。あなたのビジネスの将来に向けた通信インフラの選択に役立つ情報を提供します。

ISDN回線

ISDN回線は、Integrated Services Digital Networkの略で、音声とデータを同時に送信できるデジタル回線です。アナログ回線と同じメタル線を利用しますが、音声をデジタル信号に変換して伝送する方式です。ISDN回線はプッシュ回線やダイヤル回線などに比べて通信速度が速く、データの転送効率が高いという特徴があります。このため、ノイズが少なく、クリアな音声通話が可能です。

また、ISDN回線は複数の通信チャネルを持ち、音声通話とデータ通信を同時に行うことができます。これにより、電話をしながらインターネットを利用することが可能です。ビジネス用途での利用が多く、特にFAXやデータ通信が重要な環境で重宝されています。

さらに、デジタル信号であるため、盗聴のリスクもアナログ回線より低いとされています。

ISDN回線は移行が必須!

ISDN回線は、アナログ回線からデジタル回線への橋渡し役として、かつては画期的なサービスでした。しかし、先に述べたIP網への移行に伴い、ISDN回線のインターネットサービスは2024年1月1日以降、地域ごとに段階的にサービスが終了しています。電話サービスは2024年1月以降も引き続き利用は可能ですが、2028年12月31日には完全に終了する予定です。このため、ISDN回線を利用している場合は、電話・インターネットのいずれの利用についても、将来的な利用継続はできないため、計画的な移行が必要です。

デジタル専用線

デジタル専用線は、特定の利用者に専用のデジタル回線を提供するサービスです。一般的に、企業が複数の拠点間(例えば本社と支社、またはデータセンター間)で、高品質かつ安定したデータ通信や音声通信を行う際に利用されます。

デジタル専用線は、契約した企業が回線を占有するため、他の通信に影響されることなく、常に一定の通信品質が保証されます。電話機能として利用する場合、ノイズや途切れ、遅延が非常に少なく、クリアで安定した通話品質が確保されます。そのため、まるで同じフロアにいるかのような内線感覚での通話が可能です。また、回線が物理的または論理的に専有されているため、外部からの不正アクセスや盗聴のリスクが非常に低いという特徴があります。これは、高いセキュリティが求められる金融機関や、大規模なデータセンターを持ち機密性の高い情報を扱う企業にとって、最大のメリットとなります。さらに、デジタル専用線は、自社のデータ量や通信速度の要求に応じて、必要な通信速度や帯域幅(例えば、64kbpsから数Mbps、ギガbpsクラスまで)をカスタマイズし契約できます。このため、無駄なコストを抑えつつ、必要なパフォーマンスを確保できます。

デジタル専用線も移行が必須!

IP網移行に伴い通信事業者のネットワーク再編が進められているため、デジタル専用線も、多くの場合サービス終了に向けて移行が必要な状況です。多くのデジタル専用線サービスは、すでに新規の申し込み受付を終了しています。またNTT東日本・西日本が提供するデジタル専用線サービスは、2029年3月31日をもってサービス提供を終了する予定を発表しています。現在デジタル専用線を利用している企業は、その利用目的や求める要件(セキュリティ、安定性、速度など)に応じて、代替サービスへの移行を検討する必要があります。

インターネット電話(IP電話)

インターネット電話、またはIP電話は、インターネットプロトコル(IP)という技術を使って音声通話を行う「電話サービス」の一種です。従来の電話回線を使用せず、インターネット回線(IP網)を経由して音声を送信するため、通話コストが低く抑えられるのが大きな利点です。また、インターネット接続があればどこでも利用できるため、場所を選ばない柔軟な通信が可能です。ただし、インターネットの品質に依存するため、安定した接続環境が求められます。オフィスだけでなく、飲食店などの店舗型ビジネスなどの幅広い場面で活用されています。

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まとめ:電話サービス移行の検討はお早めに!

プッシュ回線は、電話機のボタンを押すことで信号を送信する回線方式です。ダイヤル回線と比較して素早くダイヤル情報を伝達できます。また、ボタンを押すだけで操作できるという利便性から、電話機の小型化にも貢献しました。

IP網への移行に伴い、一部のサービスは提供終了が発表されているものの、現在お使いのプッシュ式の電話機を買い替える必要は原則ありません。しかし、この機会に契約中の電話サービスの見直しを検討されてみてはいかがでしょうか。

店舗向けIP電話「USEN PHONE」のご紹介

株式会社USENが提供している「USEN PHONE」は、飲食店をはじめとした店舗での使用に特化したIP電話です。通話料は7円/3分、初月利用料無料・初期費用実質0円と安価にはじめられます。24時間年中無休のサポートもあり、はじめての導入でも安心です。

さらに、固定番号ポータビリティを使い、電話番号とFAX番号の2つの番号までであれば、現在お使いの番号をそのままご利用可能です(※)。ぜひこの機会にご検討ください。

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※ 一部エリアではご利用いただけません。対応エリアにつきましてはお気軽にお問合せください。また、市外局番(0AB-J)番号のUSEN PHONEはオフィス・店外への持ち運びができません。

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