図書館に監視・防犯カメラを設置するメリットは?選び方や種類、注意点など解説!

図書館に監視・防犯カメラを設置するメリットは?選び方や種類、注意点など解説!

2024年10月02日

昨今、図書館でも監視・防犯カメラの導入が進んでいます。利用者の犯罪抑止効果やトラブルの早期解決などの理由から、図書館に監視カメラを設置するのは妥当な選択肢となっています。

この記事では、図書館に監視・防犯カメラを設置するメリットや選び方、設置箇所、注意点などを解説します。図書館で監視・防犯カメラの設置を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

  1. 1. 図書館に監視・防犯カメラを設置するメリット
    1. 利用者の盗難を防止できる
    2. 万が一のトラブル発生時にも証拠データとなる
    3. 職員や警備員が働きやすい環境を作れる
  2. 2. 図書館に設置する監視・防犯カメラの選び方
    1. 広角をカバーできる
    2. 高画素
    3. 映像を録画できる機能がある
  3. 3. 図書館に設置する監視・防犯カメラの種類
    1. ドーム型
    2. ボックス型
  4. 4. 図書館の監視・防犯カメラ設置場所
    1. 玄関
    2. 受付カウンター
    3. 図書コーナー
    4. 自習・飲食スペース
  5. 5. 図書館で監視・防犯カメラを設置する際の注意点
    1. 市町村ごとの条例やガイドラインなどに従う必要がある
    2. 館内は威圧感のないカメラを選ぶ
  6. 6. 図書館に監視・防犯カメラは必須!

図書館に監視・防犯カメラを設置するメリット

図書館に監視・防犯カメラを設置するメリット

年々、図書館で監視・防犯カメラを導入する動きが進んでいます。図書館に監視カメラを設置する主なメリットを3つ紹介します。

利用者の盗難を防止できる

図書館に監視カメラを導入する理由の1つに、利用者の盗難の防止が挙げられます。全国の図書館の本が盗まれる事件が発生しており、盗難への防止が欠かせません。

実際に読売新聞によると、香川県の高松市中央図書館では、2022年の春から2023年10月にかけて、40冊にも及ぶ図書のページが破り取られている事件が発生しました。中には100ページ以上破られており、破損した分の被害額は7万円を超えるといいます。

通常、図書館の館内は広く、職員だけで目の届かないところまで利用者を監視することは困難です。特に夜間は人員が少なくなるため、館内に監視カメラを設置しておくことで、利用者の犯罪行為を抑止することにつながります。

参考:読売新聞『「図書館の本」異例の被害相次ぐ、館内利用者が大量にページ破りか...結末読めないミステリー小説も

万が一のトラブル発生時にも証拠データとなる

万が一盗難や利用者とのトラブルが発生した際、監視カメラがあれば、証拠となるデータを確保できます。図書館は老若男女を問わず誰でも利用できる施設であることから、人的トラブルも発生しやすい場所だと言えます。

たとえば、館内で飲食や飲酒などほかの利用者に迷惑をかける人や、利用者同士の口論、盗難など、図書館では職員が頭を悩ませるトラブルもよく発生しています。この際、監視カメラのデータがあれば、それが客観的な事実となるので、迅速なトラブル解決に役立つでしょう。

特に、利用者の盗難については、警察に通報する際に監視カメラのデータがあると確実です。トラブルが発生しないことも大事ですが、万が一発生した場合に迅速にトラブルを解決できるように、図書館に監視カメラを導入することを推奨します。

職員や警備員が働きやすい環境を作れる

監視カメラを設置することで、職員や警備員にとって働きやすい環境を作れる利点もあります。昨今、人手不足により、職員や警備員を十分な人数確保できていない図書館も多い、と聞きます。

そこで、人ではカバーできない範囲を補ってくれるのが監視カメラです。先述の通り、職員や警備員では常に監視できない場所であっても、監視カメラがあれば常時映像として残してくれます。

さらに、監視カメラがあれば職員の安心にもつながります。図書館では利用者のクレームやトラブルに頭を悩ませる職員も多いですが、監視カメラがあれば客観的な事実がわかるので、トラブルの早期解決につながるでしょう。

このように、職員が安心して働ける環境を作るのに監視カメラが役立ちます。

図書館に設置する監視・防犯カメラの選び方

監視カメラは、設置場所や目的に応じて選ぶことが重要です。次から、図書館に設置する監視の選び方を3つ紹介します。

広角をカバーできる

通常、図書館のスペースはかなり広いので、館内には広角をカバーできる監視カメラが求められます。また、図書館は通常そこまで予算が割かれないので、コストの関係上あまり多くの監視カメラを設置できないでしょう。

そこで、図書館には1台で多くの範囲をカバーできる監視カメラが最適です。たとえば、館内には後述するボックス型を設置し、撮影範囲を広角に設定することで、1台でカウンターと出入り口を一度にカバーすることも可能です。

高画素

先述の通り、図書館の監視カメラは、万が一トラブルが発生した際の早期解決に役立ちます。具体的には、利用者の盗難や迷惑行為などを映像として残し、必要に応じて警察にデータを渡すことになるでしょう。

その際、手元もしっかり映るような、高画素な監視カメラであることが理想です。画素数が上がるほど映像はクリアになりますが、上を見ればキリがありません。

設置場所や台数にもよりますが、図書館の利用用途を考えると、標準的なスペックである200万画素は最低でもほしいところです。

映像を録画できる機能がある

トラブル対応を考えると、高画素だけでなく、映像を録画できる機能が求められます。

家電量販店などで売られている監視カメラには録画機能がついていないこともあり、映像データを閲覧できてもそれを録画できなければ、後から映像を確認できません。

業務用の監視カメラを選べば、おおむね録画機能が搭載されています。トラブルが発生して警察と連携する際も、録画データを警察に渡す必要があるので、録画機能は図書館に必須といえます。

図書館に設置する監視・防犯カメラの種類

一口に監視カメラといっても、いくつか種類があり、設置場所や利用用途によって設置するタイプは異なります。

次から、図書館に設置する監視・防犯カメラの種類と、その特徴やメリットなどを解説します。

ドーム型

ドーム型

ドーム型とは、その名の通りドーム状になった監視カメラです。ドーム型は目立ちにくい形状をしており、またカメラがどの方向を向いているのかわかりにくいのが特徴です。

そのため、ドーム型は景観を損ないにくく、監視カメラのプレッシャーを与えたくない場所に向いています。

図書館では図書コーナーや自習室、飲食スペースなど、図書館の静寂な雰囲気を壊したくない場所に設置されることが多くなっています。

一方、見た目に乏しいので、犯罪抑止効果はあまり期待できません。また、ドーム状なので広角をカバーできますが、望遠機能に欠けるので、複数台設置して撮影範囲をカバーすることが求められます。

ボックス型

ボックス型

ボックス型とは、箱形の形状をした監視カメラです。監視カメラと聞くと、この形状を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

ボックス型は存在感のある形状をしているので、高い犯罪抑止効果を期待できます。また、撮影範囲をある程度調整することができ、ズーム機能や広角撮影で撮影範囲を設定できます。

そのため、図書館においては玄関や受付カウンター、駐車場などに設置するのがおすすめです。

一方、ボックス型は存在感があるので、内観を損なってしまう恐れがあります。そのため、図書スペースに設置すると防犯効果を期待できますが、景観を損なってしまう恐れもあるので、設置には十分注意が必要です。

図書館の監視・防犯カメラ設置場所

図書館では、複数箇所に監視・防犯カメラを設置するのが一般的です。一般的に図書館に設置される箇所について、次から詳しく解説します。

玄関

玄関は利用者が必ず出入りする場所のため、本の盗難や利用者同士のトラブルなどがあった際、該当の人物を特定するのに役立ちます。

また、監視カメラを設置することで、利用者の犯罪抑止効果を期待できます。そのため玄関には、存在感のあるボックス型を設置するのが一般的です。

受付カウンター

受付カウンターでは、職員と利用者とのトラブルが発生しやすい場所でもあります。そこで、監視カメラで映像データとして残しておくことで、トラブルの早期解決につながります。

また、利用者の盗難の有無についても、受付カウンターの映像を確認することで判明します。受付カウンターには、ボックス型・ドーム型のどちらを設置しても問題ないでしょう。

図書コーナー

図書コーナーでは、本の盗難やページの破り取り、利用者の迷惑行為などが発生する可能性のある場所です。図書コーナーにも、監視カメラの設置が必要になります。

図書コーナーでは、なるべく死角がないようにカバーするのが理想です。また内観を損なわないように、広角対応のドーム型を設置するのがおすすめです。

自習・飲食スペース

図書館によっては自習や飲食できるスペースがあるのでしょう。このようなスペースでは、利用者の迷惑行為や本の破損などが発生しやすい場所でもあります。

利用者のトラブルを回避するため、また事実を確認できるデータを保存しておくため、自由や飲食スペースでの監視カメラ設置も好ましいでしょう。

図書館で監視・防犯カメラを設置する際の注意点

図書館で監視・防犯カメラを設置する際の注意点

図書館で監視・防犯カメラを設置する際、ショッピングモールや飲食店などと異なり、いくつか注意点があります。

図書館に監視・防犯カメラを設置する際、知っておきたい注意点をいくつか紹介します。

市町村ごとの条例やガイドラインなどに従う必要がある

監視カメラの設置に関しては、各自治体が条例やガイドラインを定めていることがほとんです。特に、自治体の費用で運営している図書館は、条例やガイドラインを順守した監視カメラの設置が求められます。

たとえば、東京都千代田区では「防犯カメラの設置に関する基本方針」を定めており、その中には「防犯カメラの設置場所は、全ての人が認識できるよう標識等を用いて明瞭に表示するものとする」などと定められています。

図書館に監視カメラを設置する際、必ずこのような条例やガイドラインを確認し、必要な対応を取るようにしましょう。

館内は威圧感のないカメラを選ぶ

図書館は、老若男女が集う場所です。極端な例ですが、存在感のあるボックス型ばかりを館内に設置してしまうと、正しく利用している子どもなどが委縮してしまい、市民の憩いの場所ではなくなってしまう恐れがあります。

図書館という場所では、市民の憩いの場となるような、落ち着ける環境を提供することが欠かせません。館内に設置する監視カメラについては、内装とマッチするようなデザインを選ぶようにしましょう。

また、先述の通り、ドーム型を使って監視カメラを設置していくのが一般的です。

図書館に監視・防犯カメラは必須!

盗難や利用者同士のトラブル、職員や警備員の働く環境を整えるため、図書館に監視・防犯カメラは欠かせないものとなっています。

受付カウンターや図書スペース、自習・飲食スペースなど、必要に応じて監視カメラを設置することで、犯罪抑止効果やトラブルの早期解決を期待できます。

USENでは、さまざまな機能を備えた監視・防犯カメラを販売しており、クラウド上で映像データを録画できたり、テレビ並みの高画質な映像を撮影できたりする製品を取り扱っております。

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