お店の雰囲気に合った音楽は集客に良い影響を与えてくれます。そのため、店舗BGMについて興味を抱き、選択肢の一つとして有線放送の意味や利用方法について詳しく知りたいという人も多いのではないでしょうか。そこで、この記事では有線放送とはどのようなものなのかを説明しつつ、さらに店舗BGMの導入を考えているのであれば、ぜひ検討したい「USEN MUSIC」についても紹介していきます。
目次
有線放送(有線ラジオ放送)とは?
有線放送という言葉はよく耳にしていても、具体的な内容については知らない人が多いのではないでしょうか。そのような人のために、まずは有線放送とはどのようなものかについて説明します。
「有線放送」とは
●有線ラジオ放送
有線放送の一つ目が、有線ラジオ放送です。
有線ラジオ放送とは、電話線やCATV(ケーブルテレビ)、インターネット回線のような有線通信設備を用いた音声を届ける放送です。
一般的な放送は無線を使って不特定多数の人に向けて放送を行いますが、有線ラジオ放送は有線でつながれた契約者に直接放送が届きます。有線ケーブルを使っているため、放送局からの電波が届かないような場所でも、クリアな音声を確実に届けられます。
さらに、チャンネル数が豊富にある点が特徴です。無線のラジオ放送は電波の使用方法が厳密に決まっていますが、有線放送は定められていないためさまざまな放送が可能です。
特に音楽配信サービスが充実しており、数百種類の番組の中から店舗に合わせた音楽を選択できます。有線ラジオ事業者が、直接JASRACと著作権などを含めた契約を結んでいるため、有線ラジオ放送のユーザーは著作権の権利処理をする必要がありません。特に店舗経営者にとっては、著作権を気にすることなくBGMとして24時間配信できるという魅力があります。
●有線テレビ放送
有線テレビ放送とは、光ファイバーや同軸ケーブルなどの有線を用いて、テレビ放送などの契約者の受像機に分配する放送です。CATV(ケーブルテレビ)も有線テレビ放送の一つです。
有線放送はどこで使われているの?どんなメリットがあるの?
有線ラジオの配信先は多岐に及びますが、代表的なものとしては飲食店・理容院店などの業務店・市町村役場・学校・工場の告知放送が挙げられます。特に、飲食店やスーパー、美容院といったところでは有線音楽放送がよく使われています。そもそも、なぜそのような店舗が有線放送によるBGMを導入しているかというと、それに見合うだけの多くのメリットがあるからです。まず、有線には数百種類以上のチャンネルがあり、その中から店舗の雰囲気に合ったBGMを自由に選択できます。そして、BGMによって来客者の気分を良くする効果が期待できるのです。
たとえば、アミューズメント施設ではノリの良い曲で来客者の気分を高揚させてより長い時間遊んでもらい、スーパーやドラッグストアでは軽快なリズムの明るい音楽で購買意欲を高めるといった具合です。また、店の雰囲気に合った音楽を流せば、店舗そのもののイメージアップにもつながります。さらに、お客様同士や店員同士の会話の内容をむやみに聞かれないようにするマスキング効果も有用です。
著作権の処理は本当に大丈夫なの?
音楽はCDやDVDとして販売する場合はもちろん、店内で流すだけでも無断で行えば違法行為になってしまいます。なぜなら、各種施設やイベントなどで音楽を利用する際には、作詞者・作曲者・音楽出版者などといった著作者に事前に許諾を得る必要があると法律で定められているからです。この著作者の権利のことを「著作権」といい、許可を得る際には一つひとつの楽曲に対して定められた手順に基づいて申請を行い、必要に応じて使用料を支払う必要があります。しかし、店舗ごとにそれを行うのは手間がかかりすぎるため現実的ではありません。
ちなみに、ピアノやギターによる生演奏の場合でも無断で行えば著作権侵害になりますし、クラッシック音楽などのように作曲者が亡くなって何百年も過ぎている楽曲であっても、演奏したアーティストや録音したレコード会社に権利があるといったケースが少なくないので注意が必要です。一方、有線放送と契約したうえでBGMを流すのであれば、著作権に関する手続きや支払いはすべて有線放送が契約者に代わって行ってくれます。したがって、有線放送で音楽を流すのであれば、著作権侵害で訴えられる心配は一切ないのです。
店舗に有線放送を流したいなら
「USEN MUSIC」
有線放送にもいろいろな種類がありますが、店舗BGMとして有線放送を導入したい場合は「USEN MUSIC」を検討してみてはいかがでしょうか。次は、「USEN MUSIC」とはどのようなものかを説明したうえで、その魅力や導入方法などについて紹介していきます。
「USEN MUSIC」とは
有線放送のチャンネル数は多く、さまざまな音楽を楽しむことができます。しかし、店の雰囲気に合ったBGMを自ら選んで流すとなるととても大変です。一方、「USEN MUSIC」ならそうした手間は一切不要です。そもそも、「USEN MUSIC」とは何かというと「株式会社 USEN」が提供するサービスであり、AI BGM、店内アナウンス、通信がオールインワンになっているパッケージを指します。そして、「USEN MUSIC」を導入すれば、わざわざスタッフがチャンネルを選ばなくても自動的に曲の編成をしてくれるのです。また、店内カメラによる来店客分析機能や決済システムなどとの連携サービスが充実しており、サポートが手厚いという点も「USEN MUSIC」の大きな特徴です。
「USEN MUSIC」でできること
曲の編成を自動的にしてくれるといっても、それが店の雰囲気に合わなければ意味がありません。しかし、「USEN MUSIC」のAI BGMなら、500万以上の楽曲のなかから業種や店の雰囲気に合わせて、時間帯ごとに最適な編成をしたうえで曲を流してくれます。たとえば、ナチュラルな雰囲気のカフェなら、ナチュラルなイメージのサウンドを選んでくれるといった具合です。また、より店舗の好みに近づけるために店舗側で調整することもできますし、しかもAIはそれを随時学習しているので、使えば使うほど進化していきます。つまり、次第に自身でチャンネルを選択する必要はなくなっていくのです。
さらに、編成した曲を機械的に流すだけでなく、店内カメラと連携して来店客の男女比などを分析し、店内の客層に合った編成に切り替えるといった機能も有しています。そのうえ、時間帯ごとの楽曲テンポやヒット曲のリピート頻度を調整することも可能です。ほかにも、プロの編成したコンテンツが多数用意されており、小鳥のさえずりのような環境音と楽曲を同時に流すこともできます。以上のように、雰囲気に合った多彩なBGMを状況に応じて自動的に流してくれるのが「USEN MUSIC」の魅力なのです。
ちなみに、有線放送は同軸ケーブルやインターネット回線を通しての放送が多いために、導入の際には工事が必要なケースもあります。ところが、テナントによっては工事不可の建物もあるため、そうなると有線放送自体が利用できなくなります。その点、「USEN MUSIC」なら、コンセントに挿すだけで音楽が流れるので、さまざまな環境でBGMサービスを利用することが可能です。また、「USEN MUSIC」には有線放送に備わっていた店内アナウンス機能も搭載されており、必要に応じて多様な店内アナウンスを流すことができます。
どうやって導入するの?
「USEN MUSIC」を導入するには、まず株式会社 USENに電話を掛ける、あるいはホームページにアクセスするかして問い合わせ及び申し込みを行う必要があります。その後、担当者と導入希望日を決め、サポート機材の設置が必要であればエンジニアが設置するという流れになります。ちなみに、必要な機材はUSEN MUSIC本体、アンプ、スピーカーの3点です。店舗の広さなどによって設置するアンプとスピーカーの種類や数は異なりますが、既にお使いのアンプ、スピーカーをそのまま使用いただくことも可能です。サポート機材の有無によっても必要なコストが変わってくるので担当者との事前の確認が大切です。
店舗BGMはお客様の居心地に関わる!
お店に最適なものを
店舗BGMはお客様の居心地や店のイメージに関わる重要な要素です。したがって、店の商品やサービスと直接関係ないからといって軽視することなく、十分に気を使う必要があります。とはいえ、選曲をを店内スタッフの手によってすべて行うのは大変です。その点、「USEN MUSIC」であれば、AIが店舗や時間帯、客層に合った曲を自動的に選んでくれるので営業中にBGMの操作を気にしなくても済みます。お店の雰囲気をよりよくするために音楽が必要だという場合は、ぜひ「USEN MUSIC」の利用を検討してみてください。