家具販売店が代理店になる際に成功しやすい商材3選

家具販売店は家具だけ取り扱っている店と思われがちですが、近年は顧客を対象にさまざまな商材を提供しているところが増加中です。
その理由には、家具販売店は個人の顧客だけでなく業者との接点も多いため、商材を販売しやすいということが挙げられます。
家具販売店としての特徴を活かしながら、利益を上乗せするために代理店で成功しやすい商材について紹介しましょう。

家具販売店におすすめの商材3選

家具販売店が代理店として成功する際におすすめの商材は、店舗BGM、フリーWi-Fi、POSアプリの3つです。
限られた資金と従業員で顧客満足度を上げるには効率いい経営を進めなければなりません。コストを抑えながらも快適な空間を作り上げる商材が求められます。

・1.店舗BGM

家具やインテリア同様、店内の雰囲気作りに必要不可欠な店内BGM。BGMを流す場合は、著作権上の問題から一般社団法人日本音楽著作権協会（JASRAC）をはじめとする著作権管理事業者への申請及び支払いが義務となっています。
著作権に関する手続きを経ずにBGMを導入するためには、利用許諾契約を結んでいる企業が提供している音楽配信サービスが最適です。

店舗BGMサービスはさまざまありますが、多様な業種に対応できるように、多くのチャンネルがあるものを商材として扱うことがおすすめです。

例えば、フューチャーファンクやダブステップといったクラブ寄りのチャンネルしかないサービスでは、バーやシックなレストランに合わず、それらの業種に店舗BGMサービスを勧めたとしても難色を示されてしまうこともあります。

どんな業種のお客さんにも対応できるだけのチャンネル数がある店舗BGMサービスを紹介するのが望ましいです。

・2.フリーWi-Fi

スマホやタブレットなどのモバイル端末を持ち歩くことが当たり前になった現代、店舗でも利用者向けに無料のWi-Fiサービスを提供するところが増えてきました。
特にカフェなどの飲食店では休憩または食事をしながらスマホを利用するお客さんが多く、中には店内にWi-Fiサービスがあるかどうかで店を選ぶ人もいらっしゃるようです。

訪日外国人旅行者が増加してインバウンド需要獲得を各企業が目指している現在、Wi-Fiサービスは非常に重要なポイントになります。

総務省 情報セキュリティ対策室が、2015年3月に発表した「電波の有効利用促進のための安全な無線LANの利用に関する普及啓発事業（平成26年度）」によると、「Wi-FIを利用したかった場所」(利用可否に関わらず)として、68.9%もの人がレストラン、喫茶店などの飲食店を挙げています。この数は空港（国際線）の78.5%に次いで第２位。[注1]
それだけWi-FI環境は、日本人のみなら訪日観光客にも求められているといえます。

もし、レストランやカフェをオープンするにあたって家具を選びに来たという業者さんがいたら、このようなデータを参照して紹介すれば、具体性があり契約につながる可能性も高まります。

[注1] 平成27年３月16日 総務省 情報セキュリティ対策室 電波の有効利用促進のための安全な無線LANの利用に
関する普及啓発事業（平成26年度）[pdf]
http://www.soumu.go.jp/main_content/000347144.pdf

・3.店舗向けレジアプリ

接客業や販売業では店舗内にレジを設置しているのが一般的ですが、従来のレジは手動で売上げの確認を行わなければならず、閉店作業に時間と手間がかかるのが難点でした。
そこで近年はレジと連動して集計などを行ってくれる便利なアプリが人気を集めています。

こういったアプリを使えば、自動で売上集計してくれるのはもちろん、どんなものがどのくらい売れたのかといった分析や、顧客管理まで行うことができるので、オーナーやスタッフの負担を大幅に軽減することが可能。
アプリはタブレットなどで直感的に操作できるので、慣れないオープニングスタッフでも扱いやすいところが特徴です。

店舗向けレジアプリのなかには、さまざまな業種に合わせたものもあります。飲食店向けのアプリや、ホテルや宿泊施設向けのアプリ、美容室・サロン向けのアプリなど、各業種に適したアプリを紹介しましょう。

オープンしたての店はお客さんもかなり来店するので経理や顧客管理にはなかなか手が回りませんが、店舗向けレジアプリを導入すれば多忙を極めるオープン初日でもスムーズに閉店作業を行えるでしょう。
店舗にレジを設置しているお店ならジャンルを問わずおすすめできるので、商材として取り扱いやすい点がメリットです。

家具販売店が代理店になるメリット

家具販売店が有線サービスや店舗向けレジアプリなどの商材を扱う代理店になった場合、大きく分けて「顧客との接点の多さ」「オープンする業者の高い利用率」「セット販売可能」「知識が無くても販売可能」という4つのメリットがあります。

・メリット1.ターゲットとなる顧客との接点が多い

テーブルやイス、ソファなどは店舗のジャンルにかかわらず必要となるものなので、家具販売店にはさまざまな業種のオーナーや店長が訪れます。
どの商材が合うかは店のジャンルによって異なりますが、複数の商材を取り扱っていれば多様なニーズに対応できるため、効率よく商材を勧めることが可能です。

・メリット2.新規オープン、リニューアルオープンする業者の利用が多い

老朽化にともなう買い替えというケースもありますが、業者が家具を購入する目的は店を新規オープンするか、またはリニューアルオープンするパターンが大半を占めています。

老朽化にともなう買い替えというケースもありますが、業者が家具を購入する目的は店を新規オープンするか、またはリニューアルオープンするパターンが大半を占めています。
BGMやレジアプリのような商材は家具などの内装が準備できてから検討し始めるのが一般的なので、家具販売店は商材を勧めやすい環境が整っています。

・メリット3.セット販売しやすい

商材を紹介し、顧客が契約した場合、代理店には契約件数に応じた手数料が支払われます。そのため、代理店では手数料の獲得を見越して特典付きのセット販売などを行うことが可能です。
例えば家具と一緒に店舗BGMや店舗用Wi-Fiを契約した場合、家具の値段を割引にするといったセールスを行えるようになります。

顧客からすれば便利なサービスを利用できる上、家具の購入費も節約できるのですから、契約を検討する確率はかなり高いでしょう。

・メリット4.経験のない分野でも紹介できる

家具販売店にとって、店舗用BGMなどの音楽サービスやWi-Fiなどのインターネットサービスは畑が違うため、顧客に紹介しづらいと思われがちです。
しかし実際のところ、代理店が行うのは商材の紹介のみで、具体的な商談や設置、アフターサービスなどはすべて商材を提供しているメーカーが行うという契約形態もあるので、取り扱い経験のない商材でもおすすめしやすい仕組みになっています。

家具販売店が代理店になる際の注意点2つ

家具販売店が代理店を兼ねることにはメリットが多いですが、一方で基本情報の把握と代理店資格が抹消される可能性に注意しなければなりません。

・注意点1.基本的な情報は知っておく必要がある

先ほど商談や設置、アフターサービスはすべてメーカー側が行うので未経験の商材でも扱いやすいと説明しましたが、おおよその仕組みやシステムを知っていないと商材を紹介できません。

もちろん専門的なことまで熟知する必要はありませんが、どんなサービスや機能を利用できる商材なのかなど、基礎知識は知っておいたほうがよいでしょう。疑問点がある場合は代理店契約を結ぶ際に尋ねればきちんと教えてもらえるので、遠慮なく質問しましょう。

・注意点2.資格が抹消されることがある

代理店になっても「毎月○件以上は紹介する」といったノルマはありませんが、一定期間に一件も成約がなかった場合、代理店の資格が抹消されることがあります。

無理に紹介する必要はありませんが、代理店契約を結んだ以上は前向きに商材を勧める努力を怠らないようにしましょう。
もし自分の店と取り扱っている商材の相性が悪いと思ったら、メーカーに相談してみるのもひとつの方法です。

さまざまな業種とお付き合いのある家具販売店は代理店になるメリットが大きい

業務上、さまざまなジャンルの店と接点をもつ家具販売店は、商材をおすすめしやすい業種と言えます。

顧客の店のジャンルによっては一度に2つ以上の商材を勧めることもできます。本業の性質を活かしてプラスαの利益を獲得したいのであれば、ぜひ代理店契約を検討してみることがおすすめです。

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