内装業者が店舗BGMの代理店になる5つのメリット

飲食店やオフィスなど、多くのビジネスで店舗を用意する際に利用するのが内装業者です。サービス業なら居心地の良い空間を、オフィスであれば従業員にとって快適な空間づくりを行う内装業者は、開業支援サービスの代理店に最適な業種のひとつ。売り上げを伸ばす方法は、本業をがんばることだけではありません。内装業者が複業として店舗BGMの代理店業になる5つのメリットと3つの注意点をご紹介します。

店舗BGMの代理店とは

店舗BGMの代理店とは、各店舗に適した店舗BGMサービスを仲介するビジネスのこと。店舗BGMには、購入意欲や気分を高揚させたり、店舗の雰囲気に合った音楽を使うことで店舗のイメージを生み出したりする効果があります。

飲食店でもクリニックでも、無音の状態だとお客さんは中々寄り付いてくれません。昨今では一般的なオフィスでも従業員のストレスを抑え、集中力を高めるために店舗BGMを活用する企業が増えているのです。

・店舗BGMサービスはスピーカーの設置や選曲までをパッケージして提供
ただ、音楽を商業用途で使うのは、決して簡単ではありません。レンタルしたCDや購入したCDでも、店舗BGMとして使う場合は別途商業利用や著作権関連の手続きをする必要があります。詳しくは割愛しますが、これらの手続きには数週間単位で時間もかかり、さらにお金も必要なので、店舗BGMを店舗側が用意するのは大変です。

そこで、スピーカーの設置や各店舗に合った音楽の提供などをひとつのパッケージとして提供している企業があります。店舗BGMの代理店は、こうした店舗BGM提供業者の商品を、かわりに売り込むわけです。

代理店といっても契約金や違約金、ノルマ等がないケースも多く、「見込み客や店舗BGMに興味のある店舗を紹介するだけで良い」というスタンスの企業がほとんど。本格的に複業として別の事業に手を出す場合、それなりの初期投資や勉強が必要になるものですが、店舗BGMの代理店業ならそうしたコストを抑えて手軽に複業をはじめられるのです。

内装業者が店舗BGMの代理店になる5つのメリット

様々な業者がある中で、内装業者は店舗BGMの代理店として成功しやすい条件を持っています。なぜ内装業者に店舗BGMの代理店がおすすめなのか、5つのメリットを通して見ていきましょう。

・内装工事と一緒に店舗BGMの営業をすることができる
内装業者が店舗BGMの代理店になる場合、本業である内装工事の「ついで」に店舗BGMの営業も実施することができます。これは、非常に大きなメリットです。

店舗やオフィスを用意する際、もっともお金を使うのは店舗が完成するまでの期間となります。一度営業を開始すれば、大きな必要性や明確な不利益でもない限り、お金や手間をかけてまで店舗内を弄ることはありません。そのため、店舗BGMの設置は、原則開業前までにすませてしまう場合が多いです。

その点、内装業者なら、オープン前の段階で店舗BGMの提案をすることができます。店舗BGMの代理店には様々な業者がいるものの、オープン前に営業をかけられる業者はそれほど多くはありません。他の業者と比較される心配がないため、安心して店舗BGMを売り込めるでしょう。

また、人間は心理的に大きな買い物をした後は財布のヒモが緩みやすくなります。物件の契約、内装工事というお金のかかる契約をした後に店舗BGMの紹介を行うことで、成約率を伸ばすこともできるのです。

・内装＋店舗BGMという独自のサービスを提供して差別化できる
内装業者にとって、店舗BGMの代理店になればライバル業者と差別化しやすくなるという利点もあります。世の中には無数の内装業者があり、実際に自身のところへ仕事が舞い込んでくるかどうかは運の要素も強いです。

地道にコツコツ丁寧な仕事をすることも大切ですが、本業の業績を伸ばしたいと考えている場合、何らかの形でライバル業者よりも集客する必要があります。

しかし、本業の技術力や営業能力を短期間で一気に伸ばすのは困難です。できたとしても、従業員に負担をかけたり、人を雇ったり外注したりするため、費用面で負担が大きくなるでしょう。

その点、店舗BGMの代理店は初期費用等を考えずにはじめられます。内装工事だけでなく音楽に関しても任せられるという肩書きを持てば、それだけで他業者との差別化ができるのです。「他と違う」ことは本業のPRにもつながります。

・内装業者だからこそスピーカーの配置にこだわった提案も可能
店舗BGMの提供企業は、多くの場合適切なスピーカーの設置場所や音響についても詳しいです。店舗BGMはじっくりと聴き込むようなものではありませんが、それでも音響が良いに越したことはありません。ただ、音響の専門家を連れてきたところで、そもそも内装や店舗の間取り自体が良い音を響かせるのに不向きな設計になっていれば、改善できる場所も限られてしまいます。

しかし、内装業者なら、内装を設計する段階で音響のことまで考えた提案をすることができるでしょう。もちろん音響やスピーカー等に関する最低限の知識は必要になりますが、音響も内装に関連する知識のうちなので本業にも役立てることができます。

音響を考えた提案をすることができるのは、内装業者ならではの強みです。

・営業力も鍛えられる
内装業者が店舗BGMの代理店になるメリットとして、無視できないのが営業力の改善です。現時点の営業力で手が回らないほど仕事を取れているならともかく、そうでないなら売り上げを伸ばすために営業力も改善していく必要があります。ただ、内装というひとつの商材だけを売り込んでいると、優秀な営業マンでもいつの間にか営業のスタイルや説明の内容が決まりきったものになってしまうもの。

あえて不慣れな複業の商品について勉強して売り込めるようにすれば、普段と違った営業をする必要が出てきて、営業力そのものを鍛えられるのです。時代に合わせた変化、ちょっとした変化は、事業を長く続けるために役立つでしょう。

・大手のサービスを紹介すれば知名度を利用した営業もできる
とくに創業から間もない内装業者の場合、技術に自信があっても「知名度がない」という点で仕事を取れないことが少なくありません。手っ取り早く事業としての信頼性を高める方法としておすすめしたいのが、「大手のサービスを紹介する代理店になる」という手段。誰もが知っている大手店舗BGMサービスの代理店をしているという肩書きを本業の信頼性アップに活用すれば、内装工事の依頼も取りやすくなるでしょう。

店舗BGMの代理店になる際の注意点

店舗BGMの代理店になる際には注意すべき点もあります。代理店業を始める前にチェックしておきましょう。

・店舗BGMの営業はあくまでもついでに行う
店舗BGMの代理店がするのは、見込み客を紹介すること。代理店業に集中するあまり、本業である内装業の営業や仕事に手を抜いてしまっては意味がありません。質の高い内装工事を実施し、ついでに良質な店舗BGMを紹介していくことが、紹介や評判による次の依頼につながるからです。

だからこそ、代理店業はあくまでも複業であるという認識で取り組む必要があります。

・最低限の知識はあったほうが良い
店舗BGMの代理店は、自身でサービスについて詳しい説明をする必要はありません。ただ、紹介する商品について詳しく知らない相手から紹介されたものを、喜んで契約したいという人は少ないです。代理店業の売り上げを伸ばしていくために、最低限店舗BGMを導入するメリットや、店舗BGMを利用しないデメリットなどを知っておきましょう。

・代理店になっても成約を取れなければ紹介料は入ってこない
多くの場合、代理店契約は出来高制です。100人紹介したとしても、成約がゼロなら紹介料は入ってきません。だからこそ、成約率を高めるために商品知識に関する勉強が必要になるのです。

また、契約によっては一定期間成約がないと、代理店契約が解消される場合もあります。代理店契約をする場合は、繁忙期の前に申し込むと良いでしょう。

内装業者の複業には手軽に取り組める店舗BGMの代理店業がおすすめ

内装業者としてライバル業者と差別化したい、本業の売り上げを伸ばしていきたいと考えている場合におすすめなのが、店舗BGMの代理店になることです。契約金や初期投資も不要で、原則見込み客を紹介するだけで良いため、本業に負担をかけることなく複業をはじめられます。

ただし、本気で成約数を伸ばす場合は、ある程度の勉強も必要です。本業を盛り上げるために、店舗BGMの代理店を活用してください。

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