家電販売業者はBGM機器の代理店に向いている？

お店を印象付けるためのポイントとなるのが、店内のBGMです。BGMのもつ効果に気づいていないという事業主も多くいることでしょう。また、必要な設備や家電などをそろえたところで、ようやくBGMに気が回るという事業者や、店舗運営が始まって以後もBGM機器の必要性に気づいていない事業主もいるかもしれません。家電販売業者は、そういったニーズに対してアプローチするために最適です。BGM機器を扱う代理店を、家電販売業者がおこなうことでどのようなメリットがあるのでしょうか。実際の事例などを参考に見ていきましょう。

■家電販売業者がBGM機器を紹介するメリット

BGM機器を紹介する代理店は、広く募集されています。代理店の中には、本業として代理店営業のみに注力する代理店もありますが、本業と兼ね合わせることでより効果的に商材を販売できる場合もあるでしょう。家電量販店がBGM機器を副業として紹介することには、大きなメリットがあります。

家電販売業者は、業務用に限らずさまざまな家電を商品として販売しています。飲食店内で使う家電のほか、クリニックやサロンなどでも家電製品は活躍するでしょう。そして、BGMを再生するオーディオ機器についても例外ではありません。施設や店舗で音楽を流すためには、スピーカーやアンプ、そしてプレイヤーが必要です。顧客がこれらの音響機材を購入するタイミングは、BGM機器をおすすめするために絶好のチャンスと言えるでしょう。

販売や営業のタイミングでは、まずどのような用途で使うかという「顧客のニーズ」を確かめましょう。音響機材の導入費用や買い替え費用を考えた時に、まとめて申し込むことができるBGM機器がより優位になることもあります。またBGMを定期的に入れ替えたり、新しいものを選んだりするのにも人的なコストがかかるでしょう。家電販売店だからこそ、これらのコストや活用法などを具体的に説明することができます。

事業者の中にはBGMの必要性についての認識がない人も少なくありません。家電販売店として店舗の設備に関わる立場だからこそ、事業者がまだ気づいていない部分にアドバイスすることができるのです。

家電は新しく必要になるほか、数年ごとに買い替えが必要になります。BGM機器という新しい提案をすることで、これから長く続く信頼関係を築くきっかけになるかもしれません。マニュアルにとどまらず新しい提案を提供するためにも、家電販売店がBGM機器の代理店になることはメリットがあるのです。

■BGM機器の導入・販売事例

BGM機器の活用方法は、その事業によって違います。BGM機器はどのように活用されているのでしょうか。

・産婦人科で導入した事例
妊婦さんやママさんがリラックスして過ごせるようにと、産婦人科のラウンジなどではヒーリングミュージックが選択されることが多いです。ある事例の産婦人科では、音楽は意識を違う方向に向けるなどストレスを緩和する効果があると考え、BGM機器の導入を選択しました。

各フロアと個室でBGM機器を利用しており、フロア全体では、誰にでも好まれるヒーリングミュージックを流し、他のフロアでは胎教に良いとされるクラシック音楽を流しています。こうして、各部屋の環境にあった音楽を選択することも、BGM機器なら可能です。豊富なチャンネル数があることでその時々や場面に合わせて、適した音楽を選択することができます。

・焼き肉店で導入した事例
しっとりとした大人の雰囲気を演出したいという焼き肉店では、モダンジャズのBGMが導入されました。BGMが雰囲気作りに役立ち、他店との差別化にも貢献しています。また活用しているのは営業中だけではありません。開店前の仕込みの時間にスタッフが好きな音楽を流すなど、モチベーションアップや作業効率アップにもBGMが役立っています。

その時に流したい音楽を選択することができるため、次を何にするか考えるという楽しみも生まれました。また音飛びや音量のばらつきがないため、来店客やスタッフに不快感を与えないポイントです。

・デイサービスで導入した事例
デイサービスでは、利用者にくつろいでもらいたいという気持ちからBGM機器の導入を決定しました。そのため、個性的な音楽や趣味性が強い音楽を避け、イージーリスニングステーションを選択しています。どんな人であっても耳障りにならず聞き流せるため、多くの人に喜ばれています。

さらにレジャー施設に遊びに来たように楽しむために、場を盛り上げる演出としての利用も期待されています。クリスマスの音楽や体操の音楽なども、その時々に合わせて活用を検討しているという声が聞かれました。

■BGM機器を紹介・販売するポイント

BGM機器をより効果的に紹介し、販売するためには、その効果や必要性についても知っておくといいでしょう。BGMの効果としてよく挙げられるのがイメージ誘導効果です。これはBGMによって、その音に関連するイメージが呼び起こされる現象のことを言います。例えばクリニックなどでは、患者の気持ちを落ち着かせるような音楽が適しています。優しいオルゴールミュージックや鳥のさえずりなどのBGMによって不安なイメージを和らげることもできるでしょう。

一方で大人っぽいバーなどではおしゃれなジャズが、スポーツバーであればよりカジュアルなBGMが選ばれるでしょう。人は視覚だけでなく、さまざまな情報を使ってイメージを作っています。BGMはイメージを作るためにも重要な要素なのです。

さらに音楽は潜在意識に働きかけるため、感情や行動を誘導する効果もあります。例を挙げると、アップテンポな曲は、聞いていると自然に行動が早くなり、スローテンポにすることで逆の効果があらわれます。飲食店でも回転率を上げて利益を出す店と、ゆっくりと時間を使ってもらう飲食店では適したBGMは違います。さまざまな業種にマッチしたBGMを選択することで、その空間に適した雰囲気作りに役立ちます。

オフィス空間でもBGMの効果が活用されます。会議の最中に意見が出ずに気まずい雰囲気が漂う経験は誰しもあるでしょう。そこで会議中に邪魔にならない程度の音楽を流す試みや、休憩や始業に合わせてBGMを変える試みも導入されています。

オフィスに限らず、私たちの生活の中では雑音があふれています。BGMがあることで雑音が聞こえにくくなり、会話しやすくなったり業務に専念しやすくなったりという効果もあるでしょう。

BGM機器を紹介する際には、BGMがもたらす効果を把握して業種ごとに該当するメリットを挙げてみてください。実際にどのような場面で役に立つか、効果が発揮されるかを話すことでそのメリットがより具体的になるでしょう。

■BGM機器の代理店

BGM機器の代理店になるためには、BGM機器の代理店を募集している企業に問い合わせましょう。企業ごとに契約や扱いが違うため注意してください。また、契約金や解約した時の違約金が生じるケースもあるため、契約する前には確認するようにしましょう。

代理店として業務に当たる範囲も、企業によって違いがあります。見込み客を紹介することで手数料になる紹介代理店のほか、営業や手続きまでおこなう代理店もあります。紹介代理店であれば、申し込みの手続きや工事のスケジュール調整なども一任できるため、本業に差し障ることなく代理店として営業しやすいでしょう。

また代理店としてBGM機器を扱うと、顧客から内容について質問を受けることもあります。そのような場合に、すぐ対応してくれる担当営業やヘルプデスクがあれば、自信をもって案内することができるでしょう。代理店としてBGM機器を扱う場合には、代理店をサポートする体制についても確認しておくことがおすすめです。

BGM機器の代理店となることで扱う商品、サービスの幅は格段に広がります。顧客は多種多様な事業を営むとともに、幅広いニーズを抱えているはずです。家電に加えて、その顧客に合わせてBGM機器を紹介してみましょう。

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