ビジネスシーンでもさまざまな機器がIoT化を進める中、店舗にもWifiを導入して業務効率化を実現したいと考える店舗経営者の方も多いのではないでしょうか。Wifiはお客様サービスの一環にもなるため、ぜひ導入したいところです。今回はそんなWifiについて、店舗に導入する場合のメリットや、お客様に無料提供する場合のメリット・デメリットについて紹介していきます。
目次
店舗にネット回線は必要
「店舗にWifiが必要なのか」と感じる人も多いでしょうが、店舗にWifiを導入するとさまざまなことが可能になるのです。まずは、オーナーやスタッフがWifiを利用することで期待できる主なメリットについて知っておきましょう。
さまざまな機器が使えるようになる
店舗にWifiを導入すると、インターネット回線を通じて便利なビジネス用機器を使用できるようになります。たとえば、従来は電話でのみ予約を受け付けていた飲食店があるとしましょう。この場合、内容を聞き間違えて正しく予約できずトラブルになったり、電話を受けている間にほかの予約電話を受けられず商機を逃したりする可能性があります。この点、ネット回線につながったパソコンがあれば、予約システムを利用して正確に予約を受け付けることができますし、電話のように1つの予約で回線が埋まることもないため商機を逃しません。受発注も同様にパソコンを通して行えば、ミスや手間が発生しにくいでしょう。
また、Wifiを導入すれば「POSレジ」も使えるようになります。POSレジは会計と同時に売上管理や在庫管理などが行えるレジのことで、レジ締めの作業を簡素化できるだけでなく売上データなどを自店舗のマーケティングに役立てることも可能です。ほかにもタブレット端末やオーダー端末など、ネット回線につながることで店舗運営の正確さとスピード感、利便性をアップできる機器は数多くあります。これらを活用できれば店舗運営が楽になるのはもちろん、顧客満足度の向上にもつながるでしょう。
業務効率化ができる
ネット回線が整ってパソコンやPOSレジなどを使えるようになると、売り上げや在庫、予約状況、スタッフの給与・勤怠などさまざまな情報をシステム上で管理できるようになります。電卓を使いながら手作業で記録や集計を行うより、システムで管理したほうがずっと正確かつ効率的です。事務仕事が早く片付くと、その時間をサービスの質向上やお客様対応などに回せるようになるでしょう。その結果、顧客満足度が向上すれば店舗の評判が上がり、売上アップを実現できる可能性もあります。
集客・宣伝がしやすくなる
店舗が従来行っていた集客方法といえば、折り込みチラシやポスティング、DMメールなどが一般的でした。しかし、インターネットの普及とともに集客方法にも変化が訪れ、今やターゲット層に直接アプローチできるホームページやブログ、SNSやバナー広告などが欠かせない存在になっています。店舗にWifiを導入すれば、こういったオンラインを活用した集客も可能になるのです。もちろん、オンラインでの集客は個人のスマートフォンからも行えますが、店舗専用のパソコンから行った方がよいでしょう。集客に悩みを抱えている場合は、Wifi導入で新たな手法を試してみてはいかがでしょうか。
お客様が利用できるFree Wifiとは
店舗やスタッフ用としてだけではなく、お客様が自分のスマホやパソコンで接続できるFree Wifiを提供する店舗も珍しくありません。Free Wifiとは、不特定多数に向けて公開された無線回線のアクセスポイントのことであり、電波が届く範囲にいればインターネットを利用できるサービスです。Free Wifiを設置する店舗がその費用を負担しており、利用する側は基本的に無料なので人気があります。接続すれば誰でも利用できるものもあれば、会員登録やパスワード入力をした人のみ利用できるもの、利用できる時間が決まっているものなど、形態はさまざまです。
Free Wifi導入のメリット
店舗が費用を負担してまで、なぜFree Wifiを設置するのか疑問に感じる人もいるでしょう。次は、お客様にFree Wifiを提供する場合のメリットを2つ紹介します。
顧客満足度アップ
たとえば飲食店の場合、料理をオーダーすると、実際に運ばれてくるまでしばらく待たなければなりません。ヘアサロンなども、込み具合によっては長時間待つことになるでしょう。この「待ち」の時間、ただボーっとしているのは退屈です。このときFree Wifiがあれば、お客様は空いた時間でネットサーフィンをしたり動画を視聴したりしながら、有意義な時間を過ごせるでしょう。いくら使っても無料で通信量の制限もないため、普段は見ない高画質の動画を楽しむ人もいるかもしれません。待ち時間が長かったとしても、インターネットで動画や音楽などを楽しんでいればストレスも溜まりにくいでしょう。
このように、生活の一部にもなっているインターネットをデータ容量を気にせず満喫できるという点は、老若男女問わずお客様の満足度向上に大きな役割を果たしているのです。
集客力アップ・リピーター獲得
スマホで通信量の多いゲームや高画質動画を楽しみたい人、テレワークで作業を行いたいビジネスマン、すでにスマホに通信制限を課されている人などにとって店舗で使えるFree Wifiが店舗にあるかどうかは重要です。このような人にとって、費用や通信量を気にせず快適な速度でインターネットを利用できるFree Wifiは非常にニーズが高く、Free Wifiの有無が来店の判断基準になるケースも珍しくありません。ニーズが高いということは、それだけ集客が期待できるということ。ネット環境にストレスのない店舗というイメージが広がれば、リピーターの増加や口コミなどで、さらなる集客力アップにもつながるでしょう。
Free Wifi導入のデメリット
メリットが期待できるFree Wifiの導入ですが、その一方で注意したいデメリットもあります。代表的なデメリットを2つ紹介するので、導入するかどうかを判断する参考にしてください。
費用がかかる
Free Wifiの導入には、基本的に初期費用と月額費用がかかります。初期費用は最初の導入時にだけ支払いますが、月額費用はランニングコストであり、利用し続ける限りずっと支払わなければなりません。初期費用には、回線の工事費用やルーターの費用、事務手数料などが含まれます。ルーターは、買取かレンタルかによって月額費用が変わることもあるので注意しましょう。具体的な費用の額はサービス運営会社や契約プランにより異なりますが、初期費用は0~5万円、月額料金は500~5000円ほどかかることが多いです。月額料金が安くても初期費用が高い、またはその逆のケースもあるため、導入の際には諸費用を含めて総合的に判断するようにしましょう。
セキュリティが不安
店舗が提供しているから安心だと誤解されやすいですが、実はFree Wifiはセキュリティ上の不安が常につきまといます。特にパスワードの入力なしで利用できるオープンネットワークの場合、不正ハッキングによる端末内の情報の盗み見やウィルス感染などの危険性があるため注意が必要です。パスワードで暗号化されたFree Wifiでも、暗号の強度によっては通信内容を簡単に知られてしまう恐れがあります。かといって、セキュリティを強固にすれば、手軽に接続できなくなりFree Wifiの良さが損なわれてしまいます。このため、店舗はあくまでも通信できる「場」を提供しているだけであり、セキュリティまでは保証できないことをポスターなどでお客様に周知徹底することが大切です。
Free Wifiのセキュリティが心配な場合は、株式会社 USENが提供するWifiサービス「USEN Wi-Fi」を検討しましょう。USEN Wi-Fiはお客様の通信が業務機器に影響を与えないようブロックする機能があり、Free Wifiと業務機器のネットワークを切り離しています。このため、Free Wifiにより店舗運営が危険にさらされる心配はありません。お客様用と業務用でWifiを分ける必要がなく、1台で快適かつ安全な通信が可能なので、コストパフォーマンスの面でも最適です。
まずは店舗にネット回線を!「USEN AIR」なら簡単
将来的にはお客様へFree Wifiを提供したいが、まずは店舗やスタッフが利用できるWifiの導入から始めたいという場合は、「USEN AIR」がおすすめです。手軽に導入できる「USEN AIR」について、特徴を詳しく見ていきましょう。
「USEN AIR」とは
「USEN AIR」は、ルーターの電源コードをコンセントに挿し込むだけですぐに使える、業務機器用のWifiサービスです。無線回線を利用しており、工事は必要ありません。高性能の業務用Wifiを内蔵しており、設置すればパソコンはもちろんキャッシュレス決済端末やレジ端末など、あらゆる業務機器が利用できるようになります。シックな外観でコンパクトなサイズなので、店舗内で存在感を主張し過ぎる心配もありません。IoT管理システムで運営会社による24時間365日遠隔サポートも受けられるため、ルーターにトラブルが発生した場合も迅速に対応が可能です。申込から最短3営業日で店舗へ設置できるので、手軽にWifiを導入したいときは試してみると良いでしょう。
ただし、「USEN AIR」はあくまでも店舗向けのサービスであり、お客様が利用できるFree Wifiではありません。お客様のためにFree Wifiを導入したい場合は、業務機器とFree Wifiどちらにも対応可能な「USEN Wi-Fi」を選びましょう。なお、「USEN Wi-Fi」は固定回線を利用したwifiであり、「USEN光」またはNTT東西の「フレッツ光回線」の契約が必要です。コンセントに挿すだけで導入できる「USEN AIR」とは違い工事が必要になるので、計画的に導入を進めましょう。
「USEN AIR」で電話・FAXも
「USEN AIR」を契約すると、オプションで専用スマホ端末によるIP電話も利用できます。地域によりますがIP電話でありながら市外局番を取得することも可能です。店舗用の電話回線があると、お客様や取引先からの信頼性もアップしやすいでしょう。また、専用スマホ端末にはFAX機能があり、文書や画像をFAXとして送信できます。スマホ端末をプリンターに接続すれば印刷も可能なので、店舗にFAXがなくても問題ありません。固定電話やFAXでやり取りが必要な場合もあるので、備えていると役立つでしょう。
店舗の通信環境を向上してもっと便利に!
IoT化が進む現代において、店舗の通信環境の向上は業務効率化や売上アップにもつながる重要な要素です。ただ、どの程度の通信環境があれば十分なのか、本当にWifiが必要なのかなど、不安を感じる店舗経営者の方も多いでしょう。このような場合は、まずコンセントに挿すだけで利用できる手軽な「USEN AIR」から試してみてはいかがでしょうか。最短3営業日で簡単に始められることに加え、手厚いサポートも受けられるため、最初のWifiとしても最適です。