AIカメラとは? 機能や活用事例などを詳しく紹介

AIカメラとは? 機能や活用事例などを詳しく紹介

2023年12月22日

AIカメラとは、AI(人工知能) を搭載したカメラです。
顔認証機能などによって、従来の防犯対策だけではなく来店客分析にも役立ち、工場や小売店などさまざまな企業や店舗で活用されるようになっています。この記事では、AIカメラのメリットや選び方のポイントを実際の事例を交えて詳しく紹介します。

目次

  1. 1. AIカメラとは
    1. AIカメラと防犯カメラとの違い
  2. 2. AIカメラの主な3つの機能
    1. 分析
    2. 情報管理
    3. 防犯
  3. 3. AIカメラのメリット
    1. 人件費が削減できる
    2. 細かな分析や記録ができる
    3. セキュリティを強化できる
  4. 4. AIカメラのデメリット
    1. 用途に合うAIカメラを選ばなければならない
    2. 導入コストがかかる
    3. 運用・活用の方法について学ぶ必要がある
  5. 5. AIカメラの選び方のポイント
    1. スペック
    2. 機能
    3. コスト
  6. 6. AIカメラ導入の流れ
    1. ①用途を明確にする
    2. ②用途や店舗の規模に応じて適正台数やプランを相談・契約する
    3. ③設置工事を行う
  7. 7. AIカメラの活用事例
    1. AIカメラで業務効率化やサービスの向上に
    2. AIカメラとBGMの連動で最適な雰囲気づくりに
  8. 8. AIカメラでリスク管理から分析まで便利に活用

AIカメラとは

AIカメラは、工場や飲食店、医療や介護の現場などを中心に、現在では広く普及してきています。ここでは、AIカメラとは何なのか、従来の防犯カメラと何が違うのか解説します。

AIカメラとは、AI(人工知能)を搭載したカメラのことです

AIカメラは、映像を記録するだけでなく、映像から特定の対象物(人・顔・車など)を認識し、情報を解析できます。従来のネットワークカメラでは、記録した映像・画像の確認や、情報の整理・抽出などの作業は人が行う必要がありました。

しかしAIカメラでは、一連の作業を自動化できます。対象物を検知・検出したり、一定のパターンを学習させたりできるため、業務効率化や顧客分析などさまざまなシーンで活用されています。

AIカメラと防犯カメラとの違い

AIカメラと従来の防犯カメラの大きな違いは、人手を必要とするかどうかという点です。
これまでの防犯カメラは、映像の記録が主な目的でした。映像を確認・分析するためには、録画されたものを見るか、映像を常時監視する人が必要です。調べたいことがある場合、日時にあたりをつけて、人の手で確認したい対象を見つけ出さなければいけません。

一方AIカメラは、顧客の属性や行動を自動で分析できます。さらに、商品配置の最適化やマーケティング戦略の策定に役立つ情報をデータ化するため、店舗運営の効率化が見込めるでしょう。顧客の満足度を向上させるサービス改善に役立つ点も、従来の防犯カメラとの違いです。

AIカメラの主な3つの機能

AIカメラの主な3つの機能を見ていきましょう。

分析

AIカメラは、人・物の検知が可能です。顔認識や単純な動きだけでなく、姿勢や細かい動作など行動のパターンを認識・学習させられるものもあります。たとえば、飲食店など店舗で利用する場合は、客数を検知して混雑状況の把握・分析が可能です。

レジ前に列ができやすい状況などを分析できれば、スタッフを増やすなど、効率的に人員配置できます。また、街中でもAIカメラを導入する取り組みが見られるようになりました。
たとえば人の流れをリアルタイムで分析し、混雑時の警備員の配置などに役立てられています。

情報管理

AIカメラは、リピート客の認識から男女比率や年代別の集客状況の記録まで、さまざまな情報管理機能を持っています。特定の顧客が店舗を訪れた回数や頻度を把握したり、詳細な顧客分析を行ったりすることが可能です。

さらに、一部のAIカメラでは、録画記録や分析した情報をクラウド上に保存できます。これにより、どんな天気の日に、どんな男女比率でどれくらいの年代の来客が多かったかなど、過去の記録にまたがって確認することが可能です。

防犯

AIカメラは異常行動を検知できるため、防犯機能としても重要な役割を果たします。たとえば、店内で通常と異なる行動パターンを検知した際に店員に知らせるAIカメラもあります。万引き防止や、顧客満足度の向上につながるでしょう。

また、異常行動が見られた対象を絞って自動で監視・録画も可能です。映像データを解析し、特定の行動や物体を識別することで、トラブルが起こった時間の録画データをすぐに見つけられます。

AIカメラのメリット

AIカメラのメリット

AIカメラは、セキュリティ対策のほかにも、オペレーションの効率化やマーケティングに活用できるなど多くのメリットがあります。代表的なものを詳しく見ていきましょう。

人件費が削減できる

人が常に監視しておく必要がないので、人件費削減になります。店内の混雑状況を把握し、解消方法を考えるには、ある程度経験が必要です。AIカメラで情報分析すれば、これまで人手と時間をかけて確認していたことが一目で分かるようになります。人員削減と同時に、一人ひとりの負担を軽減できる場面も増えるでしょう。

細かな分析や記録ができる

データに基づいた細かな分析と記録により、これまで人の手で行っていた作業を効率化し、より精度の高い管理が可能です。たとえば、これまで肌感覚で判断してきた天気による集客予想なども、過去の記録から数字を根拠に傾向分析できるでしょう。 さらに飲食店では、分析したデータから、客層や時間帯に合わせたメニュー対応や適正な人員配置が可能です。正確性の高い分析を自動化し、労力を削減できます。

セキュリティを強化できる

AIカメラは従来の防犯カメラが未然に防げなかったトラブルを検知できるため、セキュリティを強化させることが可能です。たとえば、レジ周りでの不正行為や盗難の恐れがある場合にリアルタイムでアラートをして、トラブルの抑止につなげます。AIカメラは、人間の洞察力では見逃しがちな異常行動を認識するので、通常の防犯カメラよりも強固なセキュリティが構築できるでしょう。

AIカメラのデメリット

AIカメラのデメリット

AIカメラはメリットも多いですが、場合によってはネックとなる点もあります。AIカメラのデメリットも合わせて検討できるようにしておきましょう。

用途に合うAIカメラを選ばなければならない

強みとなる部分や使える機能は製品・サービスによって異なるため、自社に合ったものを探す手間はどうしても必要です。来店客分析をしたいのか、セキュリティを強化したいのかなど用途をはっきりさせ、どのような機能が必要か情報を整理することで失敗を防げます。

必ずしも買い切るという選択をする必要はありません。月額利用料を支払うサービスから導入してみて、必要に応じて利用したい機能を追加していくことも可能です。

導入コストがかかる

機械自体の導入費用や、機能を利用するための維持コストがかかります。また、導入してからしばらくは、効果の検証や機器の調整などで人的コストも必要になってくるかもしれません。しかし、その点は通常の防犯カメラであっても同じです。製品によっては端末料金がかからず、月額の利用料だけで手軽に導入できるものもあります。

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運用・活用の方法について学ぶ必要がある

さまざまな機能を使いこなすためには、それなりの知識が必要です。導入したものの、分析方法や記録した情報の活用方法などが分からなければ意味がありません。運用・活用方法を新たに学んだ上で操作する必要があります。

しかし、最近では専門的な警備用カメラや端末だけではなく、直感的に操作できて誰でも扱えるような製品も多く存在します。各サービスをよく比較して選べば、難しすぎて使えないというケースは少ないでしょう。

AIカメラの選び方のポイント

AIカメラは目的にあった製品・サービスを選ぶことが重要です。AIカメラを選ぶ際の3つのポイントを見ていきましょう。

スペック

AIカメラとひと口にいっても、実装されているスペックはさまざまです。画質や画角、認証できる距離や速度などは製品によって大きく異なります。撮影する場所や対象に対応できるスペックでなければなりません。たとえば、防犯対策強化のため屋外に設置する場合、防水性能や夜間の赤外線機能に優れたものを選ぶ必要があります。

【スペックの項目例】
  • 画素数
  • 赤外線機能
  • 耐衝撃性脳
  • 認証可能な距離・速度
  • 防水性能

機能

スペックと同様、製品・サービスごとに搭載されている機能は異なります。どのような解析ができるのか、導入によって何ができるようになるのかをよく確認し、期待している内容が実現できるものを選ぶことが必要です。まずは、何を求めているのか、どんな機能があったら助かるのかをピックアップし、製品の仕様と比較して選びましょう。

コスト

スペックや機能と同じく価格帯にも各社で幅があるため、コストの試算も重要なポイントです。AIカメラの導入には、初期費用だけでなく月額利用料などのランニングコストもかかります。月々の支払いが経営を圧迫してこないか、効果が出るまで継続利用していけるかなどを考える必要があります。そのために、メーカーや製品、プランなどの慎重な見極めが重要です。

AIカメラ導入の流れ

AIカメラを導入する際は、営業への支障は出ないか、各業者との煩雑なやり取りがあるのかなどの心配があるかもしれません。AIカメラ導入の流れを見ていきましょう。

①用途を明確にする

まず、導入用途をあらためて明確にしましょう。カメラの台数や必要な機能は用途によって変わってきます。プランによって価格も変わるため、どんな機能を求めているのかしっかり洗い出しておくことが必要です。また、普段どんなことに負担を感じているのかスタッフにヒアリングし、解消できそうかどうかを判断基準にするのもよいでしょう。

②用途や店舗の規模に応じて適正台数やプランを相談・契約する

用途が固まったら、まずサービス運営会社に相談してみましょう。用途や店舗規模などを伝えて、端末の台数やプランなど具体的な内容を詰めていきます。詳しいヒアリングを受けることで、もしかしたら用途や目的など求めることが変わってくるかもしれません。サービスの提供先とよく相談し、納得した上で契約しましょう。

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③設置工事を行う

契約後、設置工事日を調整します。導入相談から工事までワンストップで提供しているサービスであれば、手間もかからず安心です。場合によっては工事前の下見があるので、必要に応じてスケジュールを調整します。工事当日は、カメラの角度調整などをしてもらうのに立ち会いが必要です。設置してもらう際には、画角などをエンジニアとしっかり確認しましょう。

AIカメラの活用事例

AIカメラは、さまざまな業種やシーンで広く活用されています。ここではUSEN Cameraの具体的な活用事例、現場の声を見ていきましょう。

AIカメラで業務効率化やサービスの向上に

飲食店での声

カメラはAIカメラと一般的な防犯カメラを1台ずつ、入口の通路のところと、ダイニングの全体が見渡せるところに設置してあります。とても役に立っています。

入口に設置したAIカメラで来店客の分析をおこない、ダイニングに設置した防犯カメラでは、料理の進行具合やお客様の離席状況の確認などが行えるので、サービスの向上に役立っています。来店客分析と防犯・サービス向上を同時におこなえるシステムに満足しています。

アパレルショップでの声

USEN CameraではUSEN MUSICとの連携によるAI BGMの他にも、入店数のカウントに使用していて、現在はそこから算出した入店率や購入率を元に、スタッフの配置やシフトの面で主に活用しています。何の商品がどういったお客様に購入いただけたか、などの細かいデータはもちろん取得していますが、今後はUSEN Cameraを活用してこれまで取得できていなかったような有益なデータを経営に活かしていければと考えています。

AIカメラとBGMの連動で最適な雰囲気づくりに

飲食店での声

最初、ジャンルを広げすぎて、選曲がばらついたのですが、この頃はけっこう馴染んできたのか、こちらの意図するような感じの選曲ができるようになっています。評判いいですよ。
うちは昼は女性、夜は男性のお客様が多いのですが、AIの学習がそういった客層にちゃんと寄り添えてきていて時間ごとに最適なBGMが流れていると思います。

小売店での声

USEN Cameraの機能を使うと、入店されるお客様の年齢をAIが分析し、リアルタイムでその年代層にあった選曲をしてくれます。その時は90年代の歌などが流れ始めたのですが、それはそれでまたお祭り気分を盛り上げるのに大いに役立ってくれたと思います。ちょっとしたサプライズですが、そういうのにも対応してくれるのがいいですね。

その他USEN Cameraや他サービスを合わせてご活用の声はこちら

AIカメラでリスク管理から分析まで便利に活用

これまでセキュリティ対策がメインだった防犯カメラも、AIを搭載することによってさまざまなことが実現できるようになりました。従来の監視カメラとしての機能はもちろん、業務の効率化やマーケティングへの活用など可能性は大きく広がっています。

AIカメラ選びのポイントは目的・用途を明確にすることです。うまく活用すればさまざまなメリットを得られ、店舗運営をする上で大きな効果が期待できます。製品・サービスによって特長やかかるコストが異なるので、まず気軽に問い合わせてみるとよいでしょう。

USEN Cameraなら防犯・監視カメラから来店客分析まで行えます。提案・設置・運用保守まで窓口はUSEN一つだけ。
AIによる来店客分析もできるUSEN Cameraについてはこちらからお問い合わせください。

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