店舗に防犯カメラの設置や増設を検討するとき、次のようなことが気になるのではないでしょうか。
「防犯カメラにはどのような種類があるのだろう?」
「どの位置に設置に、どのようなカメラをすれば良いの?」
防犯カメラには、ドーム型カメラ、バレット型カメラ、PTZ型、ネットワークカメラなどの種類があり、設置場所に応じて適切なカメラを選ぶことで、設置の効果を最大限に発揮させることができます。
この記事では、防犯カメラの種類とそれぞれの特徴、店舗の中のカメラの設置箇所と役割、防犯カメラの便利な機能、設置時の注意点などを解説します。
店舗に防犯カメラを新設または増設することを考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
防犯カメラの種類
防犯カメラは形状や機能によって次のようないくつかの種類に分類されます。
- ドーム型カメラ
- バレット型カメラ
- PTZ型カメラ
- ネットワークカメラ
屋内と屋外のどちらに設置するのか、広範囲を映すのか、特定の箇所をズームしやすいようにするのかなど、設置場所や目的によって選ぶべきカメラが異なります。
ドーム型カメラ
ドーム型カメラは、その名のとおりドームの形をした防犯カメラで、天井や壁への取り付けが容易です。丸みを帯びた形状であるためカメラの向きがわかりづらく、監視範囲も広いため、防犯効果が高いことが特徴です。
天井や壁に設置しても比較的目立ちにくいデザインなので、顧客に与える威圧感を最小限に抑えられます。また、360度を映せる製品もあり、広いエリアを効率的にカバーできるため、店舗全体を一つのカメラで監視することも可能です。
取り付けが簡単で、設置コストが抑えられる点も魅力の一つです。
バレット型カメラ
バレット型カメラは、細長い筒状のデザインが特徴で、特に屋外設置に適した防犯カメラです。防水・防塵性能が高く悪天候にも耐えられるため、店舗の出入口や駐車場などの監視に適しています。
防犯カメラが設置されていることが目立つデザインなので、犯罪などの抑止効果が高いことも特徴です。夜間でも鮮明な映像を撮影できるナイトビジョン機能を搭載しているものもあり、24時間体制での監視が可能です。
ただし、バレット型カメラは一方向のみを撮影するので、広範囲を監視する場合には複数台の設置が必要となります。
PTZ型カメラ
PTZ型カメラは、遠隔操作機能を備えた防犯カメラで、リアルタイムでカメラのレンズを左右・上下に動かせるほか、ズームイン・ズームアウトも可能です。
一つのカメラで広範囲のエリアを監視できるため、大規模な店舗や、複数のエリアを監視する必要がある場合に最適です。
店内全体の動きや特定の人物を簡単に追跡できるので、万引き犯や不審者の動きを効率的に監視できます。
例えばイベント時などに、混雑するエリアの監視も可能です。
ネットワークカメラ
ネットワークカメラは、インターネットを通じて映像を送信するタイプの防犯カメラで、遠隔地からでもリアルタイムに映像を確認できることが最大の特徴です。
出張先や自宅でも店舗の状況を把握でき、迅速な対応が可能です。また、クラウドに大量の録画データを保存することができ、万が一のときに証拠として活用することも可能です。
ネットワークカメラにはAI技術を活用した映像分析機能を持つ製品もあります。来店客の動向や行動パターンを分析することで、マーケティングに役立てることができます。
店舗用防犯カメラの設置場所
防犯カメラを設置して防犯効果を最大限に発揮させるには、適切な場所にカメラを設置することが重要です。何を防止したいのか、店舗内のどのエリアを重点的に監視したいのかによって、カメラの設置場所は変わってきます。
次の各場所にカメラを設置する目的を解説します。
- レジの周辺
- 店舗の出入口
- 店内全体
- 搬入口
レジの周辺
レジの周辺は店舗内でも特に、釣銭トラブルやクレームなどトラブルが発生しやすいエリアです。
防犯カメラを設置することでレジでのやり取りを記録し、不正やミスを防止できます。
また、顧客とのトラブルが発生した場合でも、映像が残っていれば対応を見返すことが可能です。さらに、接客の質向上や業務改善のために映像を活用することもできます。
トラブルの際の証拠を残せるよう、現金や商品のやり取りが映せる場所に防犯カメラを設置すると良いでしょう。
店舗の出入口
店舗の出入口は、防犯カメラを設置する上で最も重要な場所の一つです。
出入口にカメラを設置することで、不審者や万引き犯の侵入を抑止できます。また、何かトラブルが発生した際にも、関与した人物の確認や発生原因を特定するのに非常に有効です。
さらに、カメラによって客数をカウントし、混雑状況を把握することも可能です。客数の把握は、適正人数でシフトを組んだり、品出し数を管理したりするのに役立ちます。
防犯だけでなく来店客の動向を確認するためにも、出入口へのカメラ設置は重要です。
店内全体
店内全体を監視することは、万引きやその他の事件・事故を防ぐために重要です。特に、スタッフの目が行き届きにくい死角になる場所には、カメラの設置を検討すべきでしょう。
防犯カメラを適切に配置することで、店内の隅々まで監視が行き届き、不審な行動を早期に察知できます。
また、クレームが発生した場合でも、映像記録を確認することで事実関係を迅速に把握し、適切な対応が可能になります。
さらに、店内の滞留客数や客層を把握することもでき、マーケティング施策にも活用できます。
搬入口
搬入口は、搬入業者のトラックなどが出入りするため事故が発生しやすい場所です。一般的に人目が少ないため、トラブルが発生しやすい場所でもあります。
防犯カメラを設置することで、搬入車による事故を記録するとともに、不審な人物の侵入を抑止することができます。また、搬入業者による不正行為を未然に防止する効果も期待できます。
搬入トラックの出入りや車両ナンバーが映るように防犯カメラを設置することをおすすめします。
防犯カメラの便利な機能
単に映像を記録するだけでなく、多様な機能を搭載した防犯カメラもあります。以下のような機能を活用することで、店舗をより安全に管理できるようになるだけでなく、店舗運営全体の質を向上させることも可能です。
- 録画データをクラウド保存、遠隔監視できる機能
- 来店客分析ができる機能
録画データをクラウド保存、遠隔監視できる機能
クラウド保存は、保存デバイスが盗難や災害の被害にあう恐れがないため、データを安全に保管することが可能です。SDカード保存は手軽で初期コストが低い反面、容量が限られていますが、クラウドであれば容量を気にせず、長期間のデータを保存できます。
録画された映像から顧客の行動パターンなどをAIで分析し、売場の改善や商品配置の見直しなど、店舗運営に役立つ情報を抽出することも可能です。
また、クラウドを介して、スマートフォンやパソコンから遠隔監視ができる便利な機能もあります。
遠隔監視機能があれば、店舗管理者は店舗にいなくても、いつでもどこでもリアルタイムで映像を確認できます。例えば、店舗が複数ある場合や出張中でも各店舗の状況を把握し、迅速な対応が可能です。
遠隔監視機能は、スマホアプリや専用ソフトウェアを利用して簡単に操作でき、特定のエリアに異常が発生した際には、アラートを受け取る機能を搭載した製品もあります。
万が一のトラブル発生時にも迅速に対応し店舗の安全性を高めるために、遠隔監視機能は重要です。
来店客分析ができる機能
防犯カメラのなかには、来店客の分析ができる製品も存在します。
来店客の性別や年齢層を推定し、店内の動線を把握することで、どの売り場が人気か、どの商品が注目されているかなどを分析できます。防犯カメラによる客数分析データは、マーケティング戦略の改善や、店舗レイアウトの最適化に役立ちます。
ある時間帯にどのような顧客層が多いのかを分析し、プロモーションのタイミングやスタッフ配置の最適化を図ることも可能です。
来店客分析機能は、店舗運営の質を向上させる強力なツールとして活用できます。
防犯カメラの選び方
防犯カメラを導入する際には、店舗の規模や予算、必要な機能を考慮したうえで最適な製品を選ぶことが重要です。下記のとおり、店舗規模や予算に応じたカメラの選び方についてご紹介します。
- 店舗規模別の選び方
- 費用別の選び方
店舗規模別の選び方
防犯カメラを設置する際には、店舗の規模に応じて、適切な製品や設置箇所を選定しましょう。
小規模店舗の場合、レジ周辺や入口に重点を置いてカメラを設置することが基本です。監視箇所を絞ることで、最小限のコストで最大の効果を得ることができます。
中規模店舗では、複数の出入口や店内全体をカバーするように設置計画を立てる必要があります。来店客の全体の動きを把握することで、万引きやトラブルのリスクを低減できます。
大規模店舗の場合は、複数のフロアや駐車場も含めた広範囲な監視システムの導入が推奨されます。特に、駐車場では夜間の安全も重要となるため、夜間撮影に優れたカメラの設置が望ましいでしょう。
費用別の選び方
防犯カメラの選定においては、費用と機能のバランスを考慮することが重要です。
例えば、アナログカメラは画質が低いものの最低限の機能のみを備えているため、コストを抑えたい店舗に適しています。
一方、ネットワークカメラやPTZカメラは、遠隔監視やズーム機能などの高度な機能を持つため、価格が高くなる傾向にあります。
また初期費用だけでなく、長期的なメンテナンス費用も考慮し、総合的なコストパフォーマンスを見極めることが重要です。
店舗に防犯カメラを設置する際の注意点
防犯カメラの設置には、設置場所を考慮するだけでなく、法律やガイドラインの遵守も必要です。プライバシー侵害や個人情報保護法違反のリスクを避けるために、以下の点に注意しましょう。
- 個人情報保護法の遵守
- 各種ガイドラインの確認、遵守
- 設置場所に留意し、設置していることの明記
- 録画データの漏洩への注意
個人情報保護法の遵守
防犯カメラを設置する際に最も重要なことは、個人情報保護法の遵守です。
個人情報保護法における個人情報は、「生存する個人に関する情報であって、(中略)特定の個人を識別できるもの」と定義されています。そのため、「特定の個人を識別できるもの」である、防犯カメラの映像も個人情報に該当します。
また個人情報保護法では、「個人情報取扱事業者は、個人情報を取り扱うに当たっては、その利用の目的(以下「利用目的」という。)をできる限り特定しなければならない」とも定められています。個人情報保護法の内容を確認し、確実に守るようにしましょう。
各種ガイドラインの確認、遵守する
防犯カメラの設置に際しては、個人情報保護法以外にも、各自治体が定めるガイドラインなどを確認、遵守しましょう。
地方自治体のガイドラインには、防犯カメラの設置場所や映像の保存期間、利用方法に関する具体的な指針が示されています。このガイドラインに従うことで、法的なリスクを回避することができます。
ガイドラインは定期的に更新されるため、常に最新の情報を確認し、適切に対応してください。
設置場所に留意し、設置していることを明記する
防犯カメラを設置する際には、周囲の環境に配慮しつつ、撮影対象を明確にすることが求められます。
まず、敷地外や私有地を撮影しないように、カメラの角度を調整する必要があります。また、「防犯カメラ設置中」のような掲示を行い、防犯カメラの存在を周囲に知らせましょう。
設置場所に関しては、事前に専門家のアドバイスを受けることも有効です。
録画データの漏洩に注意する
防犯カメラの映像データには、店舗やお客様の重要な情報が多く含まれます。そのため、データが外部に漏洩しないよう適切な管理が必要です。
データの保存場所を限定し、アクセス権限を厳格に管理しましょう。またクラウド保存を利用する場合は、セキュリティ対策が万全なサービスを選ぶことが重要です。
店舗の防犯カメラはUSEN Cameraがおすすめ
店舗に防犯カメラを導入する際は、防犯、店舗運営、および個人情報保護の観点から、適切な場所に適切なカメラを設置することが重要です。また、店舗規模や設置目的に応じた製品を選ぶことで、防犯カメラの効果を最大化できます。
USEN Cameraであれば、以下の3点が揃っているため、安心して防犯カメラを導入できます。
- 多彩な製品ラインアップから店舗に合うものを選べる
- サポートが手厚い
- 店舗に合わせて設置場所を提案してもらえる
多彩な製品ラインアップから店舗に合うものを選べる
USEN Cameraは、各店舗のニーズに応じた多彩な製品ラインアップを揃えています。
例えば、録画データの保存方法をローカル録画とクラウド録画の両方から選べるため、店舗の規模や予算に合わせた選択が可能です。
また、来店客の分析機能が搭載されたカメラもあり、単なる防犯だけでなく、マーケティング戦略にも役立てられます。
サポートが手厚い
USEN Cameraのもう一つの大きな特徴は、手厚いサポート体制です。
24時間・365日の電話サポートが用意されており、万が一のトラブル時にも速やかに対応してもらえます。
また、日本全国をカバーするサービス体制が整っており、どこに店舗があってもサポートを受けられます。
さらに、設置から運用まで専門の技術スタッフがサポートするため、初めて防犯カメラを導入する店舗でも安心して利用できます。
店舗に合わせて設置場所を提案してもらえる
USEN Cameraではテクニカルスタッフが店舗を訪問し、店舗の規模や用途に応じてカメラの設置場所や画角を提案します。
テクニカルスタッフの提案により、カメラの設置場所や台数を適切に選ぶことができ、効率的な防犯対策を実現可能です。カメラの用途を現地で詳しく確認し、防犯、現金管理、置き引き防止など、各目的に合わせて設置場所や画角を提案します。
設置後のアフターサポートも充実しているため、長期的な運用も安心できることがUSEN Cameraの特徴です。
店舗の安全・安心のため防犯カメラを設置しよう
防犯カメラには、ドーム型カメラ、バレット型カメラ、PTZ型カメラ、ネットワークカメラなどの種類があり、それぞれ目立たないデザイン、防水・防塵性の高さ、リアルタイムでレンズを動かせる機能、遠隔確認可能などの特徴があります。
店舗の防犯カメラはその目的に合わせて、主にレジ周辺や店舗の出入口、店内全体、搬入口に設置すると効果的です。
防犯カメラは映像を録画するだけでなく、データを保存できる、遠隔監視ができる、来店客分析ができるなどの便利な機能があるため、防犯目的以外にも活用することができます。
防犯カメラの効果を最大化するためには、適切な場所に適切な製品を設置することが重要です。また、個人情報保護などにも注意を払う必要があります。
USEN Cameraであれば、多彩な製品ラインアップから自店にあったカメラを選べます。さらに、テクニカルスタッフによる最適な設置台数の提案、導入から設置後の手厚いサポートもあり、安心して利用できます。防犯カメラの設置を検討中の方はぜひお問い合わせください。