近年は、店舗の防犯対策として防犯カメラの設置が一般的になっています。防犯カメラは、犯罪の抑止だけでなく、トラブル発生時の証拠確保や従業員管理の面でも重要な役割を果たします。しかし、適切な防犯カメラを選び、効果的な場所に設置しなければ、十分な効果を得ることができません。
この記事では、店舗に防犯カメラを設置する目的や選び方、適切な設置場所、取り付け方法などについて解説します。また、DIYでの取り付けと業者依頼のメリット・デメリットを比較し、どちらが適しているかを判断するポイントも紹介します。防犯カメラの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
目次
店舗に防犯カメラを設置する主な目的

防犯カメラを店舗に設置することには、「犯罪の抑止」「証拠の確保」「従業員の管理」という大きく3つの目的があります。それぞれの目的について、詳しく解説します。
犯罪の抑止
防犯カメラを設置する最も重要な目的の一つは、犯罪の抑止です。カメラが設置されていることで、万引きや強盗、不審者の侵入を防ぐ効果があります。犯罪者は「録画されている」「証拠が残る」と認識すると、犯罪を思いとどまることが多いため、カメラの存在自体が強力な抑止力になるでしょう。
特に、店舗の出入り口やレジ付近にカメラを設置することで、万引き犯や不審者に対するプレッシャーを与えられます。また、従業員が見えにくい場所(店内の奥や棚の間など)にもカメラを設置することで、店内の隅々まで監視し、犯罪リスクを低減できます。なお、ダミーの防犯カメラを設置するという方法もありますが、見抜かれてしまった場合は逆に隙を作ることになるため、リスクも大きいことを理解しておきましょう。
証拠の確保
万が一、店舗で犯罪やトラブルが発生した場合、防犯カメラの映像は重要な証拠となります。例えば、万引き、強盗、暴力事件、クレーム対応、従業員間のトラブルなど、様々なケースで映像が決定的な証拠となり、迅速かつ適切な対応が可能になります。
特に、レジ周辺に防犯カメラを設置することで、金銭のやり取りを記録し、釣り銭ミスや不正行為の証拠として活用できます。また、顧客からのクレーム対応時に、録画映像を確認することで、事実関係を正確に把握でき、適切な対応を取ることが可能になります。さらに、駐車場や屋外スペースに設置することで、当て逃げや不審者の行動を記録し、警察への証拠提供がスムーズになります。証拠映像を適切に保存し、必要なときに活用できるように管理することが大切です。
従業員の管理
防犯カメラは、店舗の安全対策だけでなく、従業員の業務管理にも役立ちます。防犯カメラを設置することで、スタッフの勤務態度や接客対応を確認でき、サービス品質の向上につなげることができます。また、業務の効率化や、不正行為の防止にも貢献します。
例えば、レジ周辺やバックヤードにカメラを設置することで、スタッフが適切に業務を行っているかを確認できます。特に、レジ操作の記録は、不正行為の防止や金銭管理の透明性を確保する上で重要です。
防犯カメラ選びで知っておきたいポイント

防犯カメラには、有線タイプと無線タイプ、屋外用と屋内用、さらには録画方法の違いなど、様々な選択肢があります。防犯カメラを選ぶ際は、設置場所や用途に応じて適切な種類を選ぶことが重要です。ここでは、防犯カメラの主な種類と選び方について解説します。
有線と無線のタイプがある
防犯カメラには、大きく分けて「有線タイプ」と「無線タイプ」の2種類があります。有線カメラは、電源供給と映像データの伝送をケーブルで行うタイプで、通信の安定性が高く、長時間の録画にも適しています。
一方、無線カメラはWi-Fiなどを利用してデータを送信するため、配線が不要で設置が簡単というメリットがあります。しかし、無線カメラは電波干渉の影響を受けやすく、通信環境によっては映像が途切れるリスクもあります。
有線カメラは安定性が高いものの、配線工事が必要となり、特に屋外に設置する場合は専門知識が求められることもあります。店舗の規模やレイアウト、設置場所の環境を考慮し、適切なタイプを選びましょう。
屋外用・屋内用がある
防犯カメラには「屋外用」と「屋内用」があります。
屋外用カメラは、雨風や気温の変化に耐えられるよう、防水・防塵性能を備えたものが多く、耐久性にも優れています。特に、駐車場や店舗の出入口など、屋外に設置する場合は、IP65以上の防水・防塵性能を持つカメラを選ぶことが推奨されます。
一方、屋内用カメラは、視野角の広さや高解像度が求められ、店内のフロアやレジ周辺などの監視に適しています。
録画方法の違いがある
防犯カメラの録画方法には、大きく分けて「ローカル録画」と「クラウド録画」の2種類があります。
ローカル録画は、HDDやSDカードなどの物理的なストレージにデータを保存する方式で、インターネット環境がなくても使用できます。データが手元にあるため、外部からのアクセスリスクが少なく、通信費もかかりません。ただし、録画容量に限りがあるため、定期的なデータ管理が必要です。
一方、クラウド録画は、インターネット経由でデータを保存する方式で、遠隔地からでも映像を確認できる利便性があります。特に、複数の店舗を管理する場合や、リアルタイムでの監視が必要な場合にはクラウド録画が適しています。また、一般的にクラウド録画は指定した録画日数単位での契約になるため、データの管理が非常に容易になります。
クラウド録画に対応した製品の中には、USENの防犯カメラのように、データの管理や映像の確認がスムーズに行えるものもあります。特に利便性を重視する店舗や、複数拠点の遠隔管理を行いたい場合に適しています。
店舗における防犯カメラの主な設置場所

防犯カメラは、以下の場所に設置すると効果的です。
店の出入り口
店の出入り口は、防犯カメラを設置する上で最も重要な場所の一つです。ここにカメラを設置することで、来店客や従業員の入退店の記録が可能になり、不審者の侵入やトラブルの発生を抑止する効果が期待できます。また、万引きや強盗などの犯罪が発生した際には、犯人の顔や特徴を記録することで、警察への捜査協力がスムーズに行えます。
レジ・会計スペース
レジや会計スペースは、お金のやり取りが発生するため、トラブルが発生しやすい場所です。防犯カメラを設置することで、万引きや強盗への対策に加え、釣り銭の受け渡しミスや従業員による不正行為の抑止にもつながります。レジ金の管理強化にも効果的です。設置の際は、カメラが会計スペース全体を捉えられるよう、適切な角度で設置することが重要です。特に、手元の動きを明確に記録するために、高解像度のカメラを選ぶと良いでしょう。
店内フロア
店内フロアは、顧客が商品を手に取る場所であり、万引きのリスクが高いため、防犯カメラの設置が有効です。特に、高価な商品や小型で盗みやすい商品を扱うエリアでは、防犯カメラを適切に配置することで、犯罪の抑止力を高めることができます。
また、防犯カメラは万引き防止だけでなく、店内の混雑状況の把握や、従業員の接客態度のチェックにも活用できます。映像を分析することで、顧客の動線を把握し、売り場のレイアウト改善に役立てることも可能です。ただし、顧客のプライバシーを尊重し、試着室やトイレなどへの設置は行わないようにしましょう。
倉庫・バックヤード
倉庫やバックヤードは、一般の来店客が立ち入らないスペースですが、従業員の不正や内部犯行を防ぐために防犯カメラの設置が推奨されます。例えば、在庫の盗難や、商品管理ミスの防止にも役立ちます。また、納品作業や商品の搬出入の状況を記録することで、物流の透明性を確保することが可能です。設置の際は、倉庫全体を広範囲に録画できる防犯カメラを選び、死角を作らないように取り付けることが重要です。
特に、出入り口付近や荷物の受け渡しが行われるエリアには、鮮明な映像を記録できる防犯カメラを設置するとよいでしょう。
駐車場・屋外スペース

駐車場や屋外スペースは、不審者の侵入や車上荒らし、当て逃げ事故などのトラブルが発生しやすい場所です。最近はドライブレコーダーを搭載する車も増えていますが、店側も防犯カメラを設置することで、犯罪の抑止や万が一の際の証拠映像の確保につながります。また、駐車場内の事故やトラブルの記録にも役立ち、顧客や従業員の安全を確保できます。
ゴミ捨て場・裏口
ゴミ捨て場や裏口は、店舗の正面とは異なり、人目につきにくいエリアです。防犯カメラを設置することで、内部不正やゴミの不適切な処理を防ぐことができます。また、裏口は従業員の出入り口としても利用されることが多いため、防犯カメラにより不審者の侵入を抑制し、安全性を高めることにも役立ちます。
防犯カメラは自分でも取り付けできる?業者に頼むべき?

防犯カメラの設置方法には、大きく分けて「自分で取り付ける(DIY)」方法と「専門業者に依頼する」方法の2つがあります。それぞれにメリットとデメリットがあり、店舗の環境や予算、設置の難易度に応じて適切な方法を選ぶことが重要です。ここでは、それぞれの方法について解説し、どちらが適しているか判断するポイントを紹介します。
自分で防犯カメラを取り付けるメリット
まずは、防犯カメラを自分でDIYして取り付けることのメリットについて説明します。
工事費用を抑えられる
防犯カメラの設置を業者に依頼すると、施工費用が発生します。一般的に、1台あたりの設置費用は数万円かかることが多く、複数台のカメラを導入する場合、費用はさらに高額になります。しかし、自分で取り付ける場合は、この工事費用を大幅に削減できます。
最近では、初心者でも取り付けやすい無線タイプの家庭用防犯カメラが増えており、配線作業が不要なため、DIYでも比較的簡単に設置できます。また、オンラインショップなどで安価に購入できるキットもあり、必要な機器をまとめて揃えることでコストを最小限に抑えることが可能です。
ただし、有線タイプの防犯カメラを選ぶ場合は、配線の長さや固定方法などに注意が必要で、設置場所によっては追加の工具が必要になることもあります。
好きなタイミングで設置できる
業者に依頼する場合、スケジュール調整が必要であり、予約が埋まっていると設置まで時間がかかることがあります。しかし、自分で設置すれば、店舗の営業状況や自分の都合に合わせて、好きなタイミングで作業できます。例えば、営業時間外の深夜や、定休日を利用して設置することで、業務に支障を与えずに済みます。
また、万が一、設置後にカメラの角度や位置を変更したくなった場合でも、業者に再依頼することなく、自分で調整できるというメリットもあります。特に、試験的に防犯カメラを導入し、効果を確認しながら設置位置を最適化したい場合には、自由に調整できるDIY設置が向いています。
ただし、取り付け作業にもある程度の時間がかかるため、作業時間を確保してから設置に取り掛かることが重要です。また、DIYが得意でない人は想定より時間がかかる可能性もあります。
ホームセンターなどでも簡単に器具を揃えられる
防犯カメラの設置に必要な機材は、ホームセンターやオンラインショップで簡単に揃えることができます。特に、無線タイプの防犯カメラなら、電源を確保するだけで設置できるため、初心者でも簡単に導入可能です。
また、有線タイプのカメラでも、配線用のクリップや結束バンドなどの補助アイテムが豊富に販売されており、適切に固定することで配線の整理もしやすくなります。さらに、ドリルやネジ止め金具などの基本的な工具も、ホームセンターで手軽に購入できるため、特別な設備を持っていなくても設置作業が行えます。
ただし、防水処理が必要な屋外設置の場合は、防水用の配線カバーやシリコンシーラントなど、追加の道具が必要になる場合があるため、事前に必要なものをリストアップしておくことが重要です。
自分で防犯カメラを取り付けるデメリット
DIYで防犯カメラを取り付ける場合、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。特に初心者にとっては注意すべき点が多くあるため、よく確認しましょう。ここでは、自分で防犯カメラを取り付けるデメリットについて説明します。
設置や配線に手間がかかる
防犯カメラを設置する際、特に有線タイプのカメラは、電源と録画機器をつなぐための配線作業が必要になります。天井や壁に配線を這わせる際には、壁に穴を開けたり、配線カバーを取り付けたりする作業が発生するため、手間がかかります。
また、長い配線を適切に整理しないと、見た目が悪くなるだけでなく、断線や故障のリスクも高まります。特に屋外設置の場合、配線を雨風から守るための防水処理を施さなければならず、DIYでは難易度が高くなります。
無線タイプのカメラを選べば配線作業は軽減されますが、Wi-Fi環境の影響を受けやすく、安定した通信を確保するための工夫も追加で必要になることがあります。
適切に設置するのが難しい
防犯カメラを効果的に機能させるには、死角を作らないよう適切な角度と高さに設置する必要があります。しかし、初心者がこれを判断するのは難しく、不適切な設置をしてしまうと、肝心な映像を記録できない可能性があります。
例えば、顔がはっきり映る位置に設置しなかったために、犯人の特定ができないといったケースも考えられます。また、逆光や夜間の照明など、光の影響を考慮しないと、映像が見えにくくなることもあります。
トラブル発生時の対応が自己責任になる
自分で防犯カメラを設置した場合、設置後のトラブル対応も全て自己責任となります。例えば、カメラの映像が映らなくなった、録画が正常に保存されていない、無線接続が不安定になるといった問題が発生した場合、原因を自分で特定し、適切な対策を講じなければなりません。有線カメラの場合は配線の断線や接触不良、無線カメラの場合はWi-Fiの電波干渉や通信障害など、専門知識がないと解決が難しいトラブルもあります。
また、故障時の修理や交換対応も自己負担となるため、カメラの保証内容を事前に確認することが重要です。さらに、屋外設置の場合は、風雨や経年劣化による故障リスクも考慮し、定期的な点検やメンテナンスを行う必要があります。これらの手間やリスクを考えると、特に技術に自信がない場合は、業者に依頼する方が安心できるでしょう。
業者に依頼するメリット

防犯カメラの設置を専門業者に依頼することのメリットも紹介しましょう。プロに任せることは、DIYに比べて高額にはなりやすいですが、長期的に見れば得に感じることも多いです。以下で、具体的なメリットについて詳しく解説します。
設置の手間がかからない
防犯カメラを自分で設置しようとすると、設置場所の選定、配線作業、固定、動作確認など、多くの工程を自分で行う必要があり、時間と労力がかかります。特に、有線タイプのカメラを取り付ける場合は、天井や壁に穴を開ける必要があることもあり、DIYでは手間がかかる作業となります。しかし、業者に依頼すれば、こうした面倒な作業を全て任せることができるため、自分の時間を割くことなくスムーズに設置が完了します。
また、店舗の営業時間に影響を与えずに設置作業を進めるため、営業時間外や休業日などを利用して、業者が短時間で施工してくれるケースもあります。特に、忙しくて時間が取れない経営者や、設置の手間を省きたい人にとって、業者に依頼するメリットは大きいといえます。
専門家の手で正確に設置してもらえるため安心
防犯カメラを効果的に活用するためには、適切な監視範囲を確保し、死角を作らないように設置することが重要です。しかし、素人が適切な角度や高さを判断するのは難しく、誤った設置をしてしまうと、肝心の映像が記録できない可能性があります。業者に依頼すれば、専門的な知識を持つスタッフがカメラの種類や設置場所に応じた最適な設定を行ってくれるため、安心して導入できます。
また、照明の影響や逆光の問題を考慮しながら、クリアな映像が撮影できるように設置するため、トラブル発生時にも証拠映像として有効に活用できます。特に、防犯対策を強化したい場合や、店舗のレイアウトに応じた最適なカメラ配置を求める場合には、業者の知識と技術を活用するのが得策です。
設置後もアフターサポートを受けられる
防犯カメラを設置した後も、定期的なメンテナンスや故障時の対応が必要になることがあります。DIYで設置した場合、トラブルが発生すると自分で原因を特定し、修理や交換を行わなければなりませんが、業者に依頼すれば、設置後のアフターサポートを受けることができます。例えば、カメラの映像が映らなくなった場合や、録画機能が正常に動作しない場合でも、専門のスタッフが対応してくれるため、迅速な問題解決が可能です。
さらに、定期的な点検やメンテナンス契約を結ぶことで、防犯カメラの劣化や故障を未然に防ぐこともできます。特に、クラウド録画機能を備えた防犯カメラの場合、設定変更やトラブル対応が複雑になることもあるため、サポートが受けられる環境を整えておくと安心です。
業者に依頼するデメリット
業者に防犯カメラの設置を依頼することには多くのメリットがありますが、費用面やスケジュール面においてのデメリットも考慮する必要があります。以下で、詳しく説明していきます。
料金が高額になりやすい
業者に依頼する場合、設置費用が発生するため、DIYに比べてコストがかかる点がデメリットとなります。防犯カメラ1台の設置費用は、カメラ本体の価格とは別に、工事費として数万円以上かかるケースが一般的です。特に、配線作業が必要な有線タイプのカメラを設置する場合や、高所への取り付けが必要な場合には、追加費用が発生することもあります。
ただし、一部の防犯カメラには、設置費込みのパッケージプランや、長期契約で工事費が割引されるサービスもあるため、導入前に業者の料金体系をしっかり確認しましょう。また、サポート付きの防犯カメラを選ぶことで、長期的なコストパフォーマンスを向上させることができる場合もあります。
設置までに時間がかかることがある
業者に依頼する場合、即日対応が難しいことがあり、設置までに時間がかかることがデメリットとなります。特に、繁忙期や予約が集中する時期には、希望の日程での設置が難しくなることがあり、数週間待たされるケースも珍しくありません。また、複数台のカメラを設置する場合は、施工に時間がかかることもあり、店舗の営業に影響が出る可能性があります。
そのため、業者に依頼する場合は、余裕をもって早めにスケジュールを調整することが重要です。また、短期間で設置を完了させたい場合は、即日対応可能な業者を探すか、事前に施工可能なスケジュールを確認しておくとスムーズに導入できます。
自分でDIY取り付けと業者へ依頼、どちらが向いている?

防犯カメラの取り付けを検討する際に、DIYで設置するか業者に依頼するかは重要な判断ポイントです。どちらの方法が適しているかは、重視するポイントによって異なります。。
まず、予算を重視する場合はDIYが向いています。DIYなら工事費用がかからず、防犯カメラ本体の購入費用のみで済むため、コストを抑えたい店舗に適しています。一方、設置の確実性や運用の安心感を重視する場合は、業者への依頼が向いています。施工費はかかりますが、専門的な知識に基づいて最適な方法で設置してもらえるため、長期的に安定した運用が可能です。
設置環境も選択のポイントです。屋内で簡単に設置できる無線カメラならDIYでも十分ですが、屋外や広範囲を監視する場合は業者の設置が適しています。特に、有線カメラは配線作業が必要で、設置の難易度が高くなるため、業者に依頼するほうが確実です。また、カメラの適切な角度調整や死角を作らない配置を考える必要があり、初心者には難しい場合があります。そのため、防犯効果を最大限発揮したい場合は、プロへの依頼を検討するのもよいでしょう。さらに、天井が高い店舗や、複数台のカメラを設置する場合は、業者に任せたほうが効率的で安全です。
USENの防犯カメラなら設置サポートありで初心者も安心!
DIYでの設置に不安がある方や、プロによる設置を求める方には、USENの防犯カメラがおすすめです。USENの防犯カメラは、専門スタッフによる設置サポートが付いているため、初心者でも安心して導入できます。特に、「適切な設置位置がわからない」「配線作業が苦手」「クラウド録画などの設定が難しい」といった悩みを抱えている場合でも、プロの技術スタッフが設置から設定まで対応してくれるため、スムーズに運用を開始できます。また、全国どこでも対応可能なため、店舗の立地に関係なくサービスを利用できる点も大きな魅力です。
また、USENの防犯カメラはクラウド録画にも対応しており、店舗の状況を遠隔で確認できるのもメリットです。クラウド録画ならデータの消失リスクを軽減し、外出先からでもスマートフォンやPCを使ってリアルタイムで映像を確認できます。これにより、トラブル発生時にすぐに映像をチェックし、迅速に対応することが可能になります。
USENの防犯カメラについて詳しくは、こちらをご確認ください。
自分でDIYする場合の防犯カメラの取り付け方

防犯カメラを自分で取り付ける場合、適切な手順を踏まないと十分な防犯効果を得られません。ここでは、DIY設置に必要な道具や手順について説明します。
防犯カメラ取り付けに必要な道具
防犯カメラをDIYで設置する際には、適切な道具を準備することが重要です。
まず、電動ドリルは壁や天井にネジを固定する際に使用します。特に屋外設置の場合は、コンクリートや木材に穴を開ける必要があるため、パワーのあるドリルが必要です。次に、カメラをしっかり固定するためのネジ・アンカーも必須です。これに加え、配線工具(結束バンド・配線モール)を使用することで美観を損なわずに設置できます
また、防水テープ・シリコンシーラントを使用することで、屋外のカメラ設置時の防水対策が可能になります。特に電源ケーブルの接続部分は水が侵入しやすいため、防水処理が欠かせません。
防犯カメラの取り付け手順
防犯カメラのDIY設置は、「設置場所の決定」から「動作確認」までの5ステップで進めます。特に、設置場所の選定や配線作業を慎重に行うことが重要です。ここでは、防犯カメラ取り付けの基本的な流れを解説します。
設置場所を決める
防犯カメラの設置場所は、防犯効果を左右する重要な要素です。まず、監視すべきエリアを明確化します。例えば、出入り口では、不審者の侵入を防ぐために顔がはっきり映る高さにカメラを設置するのが理想的です。レジ周辺では、金銭のやり取りを明確に記録できる角度でカメラを配置することが重要になります。
また、店内フロアでは、広範囲をカバーできるように、天井の高い位置に広角レンズのカメラを設置するのが効果的です。さらに、駐車場や屋外に設置する場合は、暗視機能やナンバープレート認識機能を持つカメラを選ぶと、夜間の監視も強化できます。このように適切な設置場所を選ぶことで、より効果的な防犯対策ができます。
必要な配線・電源を確認する
防犯カメラの種類によって、配線方法や電源供給方法が異なります。有線カメラの場合、カメラ本体から録画機器(DVR/NVR)までの配線を考える必要があります。特に、壁や天井を通して配線する場合は、ケーブルの長さや経路を事前に確認し、必要に応じて配線モールやクリップを使って整理すると良いでしょう。
一方、無線カメラの場合は、Wi-Fiの電波が安定して届くかを事前にチェックします。また、電源が遠い場合は、延長コードやバッテリータイプのカメラを選ぶことで対応可能です。屋外設置時には、防水処理を施して配線が雨や風で劣化しないように注意しましょう。
壁面・天井に防犯カメラを固定する
防犯カメラを適切な位置に固定することで、長期間安定して監視が可能になります。まず、カメラの取り付け位置を決め、電動ドリルで壁や天井にネジ穴を開けます。次に、ネジとアンカーを使ってしっかりとカメラを固定し、振動や衝撃で動かないように設置します。屋外の場合は、強風や雨に耐えられるようにしっかりと固定し、防水処理を施します。
また、カメラの向きを微調整できるブラケットを使用すると、後から細かい角度の調整がしやすくなります。
防犯カメラと録画機器を接続する
カメラの設置が完了したら、録画機器と接続して映像を記録できるようにします。有線カメラの場合は、LANケーブルまたは同軸ケーブルを録画機器(DVR/NVR)に接続し、電源を確保します。無線カメラの場合は、Wi-Fi設定を行い、スマートフォンやPCを使ってネットワーク接続を確認します。クラウド録画を利用する場合は、インターネット接続の設定を行い、遠隔監視機能を有効にします。
設置後の動作チェックを行う
最後に、防犯カメラが正常に動作しているかを確認します。映像の鮮明さ、録画の保存状況、暗視機能の動作、遠隔監視機能の確認などをチェックし、不具合がないことを確認したら設置作業は完了です。定期的にメンテナンスを行い、カメラが常に正常に機能するようにしましょう。
自分で防犯カメラを取り付けする注意点
防犯カメラをDIYで設置する際には、正しく取り付けないと十分な防犯効果を得られないだけでなく、トラブルや故障の原因になることがあります。ここでは、DIY設置時に気をつけるべきポイントを詳しく解説します。
設置位置に気を付ける
防犯カメラを設置する際に最も重要なのが、設置位置の選定です。適切な場所に設置しないと、十分な監視効果を得ることができません。まず、監視すべきエリアを明確にし、死角を作らないように配置しましょう。例えば、出入り口のカメラが高すぎると、来店者の顔が十分に映らない可能性があります。
また、店内フロアのカメラが低すぎると、商品棚の陰になって死角ができることがあります。監視したい範囲をしっかりカバーするために、広角レンズのカメラを活用したり、複数台を適切に配置することが効果的です。
また、夜間の撮影を考慮した設置も重要です。屋外に設置する場合は、街灯や防犯灯の近くにカメラを配置し、十分な明るさを確保すると映像が鮮明になります。ナイトビジョン機能があるカメラでも、光源が全くない環境では映像が見づらくなるため、最低限の明かりを確保することをおすすめします。
配線・電源確保のトラブルに注意する
防犯カメラの設置には、配線と電源の確保が非常に重要です。有線カメラの場合、電源や録画機器までの配線が必要ですが、配線が露出していると劣化や断線のリスクが高まり、最悪の場合カメラが動作しなくなることがあります。そのため、配線は壁や天井に沿わせて固定し、できるだけ目立たないように設置することが大切です。屋外に設置する場合は、防水処理を施したケーブルを使用し、防水テープや配線カバーを活用することで、雨や湿気による劣化を防ぐことができます。
無線カメラの場合は、Wi-Fiの通信環境に注意する必要があります。カメラとルーターの距離が遠すぎると、映像が途切れたり、接続が不安定になることがあります。特に、壁や金属製の障害物が多い環境では、Wi-Fiの電波が弱まることがあるため、中継器を設置するなどして通信を安定させる工夫が必要です。さらに、無線カメラでも電源は必要なため、近くにコンセントがあるか、バッテリー式カメラを選ぶかを事前に確認しておくことが重要です。
プライバシーを侵害しない
防犯カメラを設置する際は、プライバシーの侵害に十分注意する必要があります。特に、カメラの視野に、隣接する建物や道路が映り込まないように注意しましょう。日本では、個人情報保護法やプライバシーの権利があるため、無許可で他人の敷地や住宅内部を映すことは法律違反となる可能性があります。そのため、カメラの角度を調整し、監視対象が店舗の敷地内に限定されるようにすることが必要です。
また、店内にカメラを設置する場合でも、従業員や顧客のプライバシーの保護が求められます。例えば、更衣室やトイレなどのプライバシーが確保されるべき場所にはカメラを設置しないことが原則です。顧客がカメラの存在を認識できるように、「防犯カメラ作動中」のステッカーや表示を設置することで、安心感を与えつつ防犯効果を高めることもできます。トラブルを防ぐためにも、事前に法的な規制を確認し、適切に運用しましょう。
設置後のメンテナンス・点検を怠らない
防犯カメラは、設置したら終わりではなく、定期的なメンテナンスと点検が必要です。長期間使用していると、レンズの汚れやカメラの向きのズレが発生し、映像が見えにくくなることがあります。そのため、少なくとも月に1回はカメラの映像を確認し、必要に応じて清掃や調整を行うことをおすすめします。特に、屋外カメラは雨風の影響を受けやすいため、レンズの汚れを拭き取り、カメラ本体の防水機能が正常に働いているかチェックしましょう。
また、録画データの管理も重要です。HDDやSDカードに録画する場合は、データ容量が一杯になっていないか確認し、必要に応じてバックアップを取ることが大切です。クラウド録画を利用している場合でも、定期的に映像が正常に保存されているかチェックすることで、万が一のトラブルに備えることができます。
さらに、定期的にカメラのソフトウェアを更新し、セキュリティ対策を強化することも忘れずに行いましょう。定期的なメンテナンスを実施することで、防犯カメラの寿命を延ばし、防犯効果を発揮できる環境を維持できます。
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店舗に防犯カメラを正しく取り付けしよう

店舗に防犯カメラを設置することで、犯罪の抑止、証拠の確保、従業員管理などのメリットが得られます。ただし、適切に設置できないと、最大限にメリットを得られなくなることもあるため注意が必要です。防犯カメラは自分でDIY取り付けすることも可能ですが、防犯機能を正しく機能させたい、自分での設置に自信が無いという方は、プロに設置してもらうことをおすすめします。

