防犯カメラのフレームレートとは|防犯に適した数値や注意点を解説

防犯カメラのフレームレートとは|防犯に適した数値や注意点を解説

2024年10月22日

「防犯カメラのフレームレートの選択で迷っている」といった課題を抱える事業者やセキュリティ担当者もいることでしょう。

本記事では、フレームレートが映像の品質に与える影響や、防犯目的に応じた最適なフレームレートの選び方について詳しく解説します。自社に最適な防犯カメラシステムを構築するためのヒントを得られるはずですので、ぜひ最後までお読みください。

目次

  1. 1. 防犯・監視カメラのフレームレート(fps)とは
    1. 解像度との関係性
    2. リフレッシュレートとの違い
  2. 2. フレームレートの種類と適したシーン
    1. 2fps
    2. 5fps
    3. 10fps
    4. 30fps
    5. 60fps
    6. 120fps以上
  3. 3. 防犯カメラに適したフレームレート・解像度
    1. 防犯カメラのフレームレートは3fps~30fpsがおすすめ
    2. 防犯カメラの解像度は720pまたは1080pがおすすめ(4k~8kは特殊なケースのみ)
  4. 4. 防犯カメラのフレームレートに関する注意点
  5. 5. 防犯カメラを選定する際のポイント:利用用途・目的にあったものを選ぶ
  6. 6. 防犯カメラの選定に迷ったら、USENへの相談がおすすめ!

防犯・監視カメラのフレームレート(fps)とは

防犯・監視カメラのフレームレート(fps)とは

防犯・監視カメラのフレームレートは、1秒間に撮影・表示される静止画像の数を表す指標です。フレームレートの単位は「fps(frames per second)」で、数値が高いほどより滑らかで自然な動きの映像であることを示します。

低フレームレートの場合、ストレージの使用量を抑えられますが、急な動きや詳細な動作の把握が難しくなるのが特徴です。中程度のフレームレートは、防犯における一般的なレートで、低フレームレートよりも動きを滑らかに捉えられます。高フレームレートは、非常に滑らかで鮮明な映像が映りますが、より多くのストレージ容量を必要とするのが特徴です。

以下では、フレームレートと関連性の高い、「解像度」「リフレッシュレート」とは何かを解説します。

解像度との関係性

防犯カメラの画質は、解像度とフレームレートの組み合わせによって決定されます。解像度は動画の「鮮明さ」を表し、フレームレートは「動きの滑らかさ」を示します。高解像度は細部までクリアに捉えられる一方、高フレームレートはスムーズな動きを再現できるのが特徴です。

しかし、両者を同時に高く設定すると、データ量が増大し、ストレージへの負荷が高まる点には注意が必要です。そのため、防犯カメラ設置の目的や設置環境に応じて、解像度とフレームレートのバランスを適切に調整することが重要です。

リフレッシュレートとの違い

フレームレートは「映像ソースが1秒間に生成する画像の数」を表す概念で、略称は「fps」です。一方、リフレッシュレートは「ディスプレイが1秒間に画面を更新する回数」を示し、「Hz」で表されます。

例えば、30fpsの映像を60Hzのモニターで表示する場合、映像は1秒間に30回更新されますが、ディスプレイは60回更新します。ただし、実際の表示には、フレームレートとリフレッシュレートの低い方が適用されるため、この例では30fpsが実際の表示頻度となります。

フレームレートの種類と適したシーン

フレームレートの種類と適したシーン

フレームレートにはさまざまな値がありますが、各値と適したシーンは以下の通りです。

  • 2fps:対象物の大まかな状態や状況を確認したい場合

  • 5fps:人の大まかな動きを撮影したい場合

  • 10fps:工場や駐車場の監視をしたい場合

  • 30fps:スポーツ施設や交通量の多い場所を監視したい場合

  • 60fps:繁華街や小売店など人の通行が多い場所で詳細な分析をしたい場合

  • 120fps以上:スポーツシーンや3D映像で利用したい場合

それぞれのフレームレートの具体的な特徴について解説します。なお、fpsの値が高まるほど、ストレージにより大きな負荷がかかる点には注意が必要です。

2fps

2fpsという低フレームレート設定は、非常に少ないデータ容量で長時間の記録をできるのが特徴です。1秒間にわずか2枚の画像しか撮影しないため、動きはカクカクとして見えますが、ストレージの節約が可能です。

2fpsは、詳細な動作の把握には適していませんが、大まかな様子の監視には効果的です。例えば、子どもや高齢者、ペットの安否確認など、対象の存在や大まかな状況を確認する目的に適しています。

また、長期間の記録が必要な場合や、ネットワーク帯域幅(特定の時間内にネットワークを介して送信できるデータの最大容量)が制限されている環境でも有用です。ただし、重要な動きを見逃す可能性があるため、使用シーンには注意が必要です。

5fps

5fpsは、防犯カメラの必要最低限のフレームレートです。5fpsは人の大まかな動きを確認するのに十分な性能を持ち、データ容量と画質のバランスが良好です。

1秒間に5枚の画像を撮影するため、動きはやや不自然に見えますが、人物の行動や状況の変化を把握するには十分です。一般的な防犯用途、例えば店舗や事務所、駐車場の監視などに適しています。長時間の記録が必要な場合でも、ストレージに負荷がかからない点も利点です。

10fps

10fpsは、人や車両の動きを比較的滑らかに捉えられるフレームレートです。10fpsは、中程度の動きの観察に適しており、工場のライン作業監視や自動車の走行経路確認などの用途に効果的です。1秒間に10枚の画像を撮影するため、動作の連続性がより明確になり、詳細な状況の分析が可能になります。

防犯目的としては十分なフレームレートであり、多くの監視シーンに対応可能です。

30fps

30fpsの高フレームレート設定は、地上デジタル放送テレビと同等の滑らかな映像を映し出します。30fpsでは、被写体の細かい動きまで正確に捉えられ、高速で動く対象の監視に適しています。例えば、スポーツ施設や交通量の多い道路など、素早い動きや詳細な状況の把握が必要な場面で有用です。

60fps

60fpsは、1080pの映画やゲームでの高品質の映像で用いられるレートです。このレートでは、頻繁な行動や急激な変化があるシーンでも、細部まで鮮明に記録できます。銀行、量販店、スーパー、繁華街などの施設や人の往来が多い場所での使用に適しています。

極めて滑らかな映像により、人物の特定や事件の詳細な分析が容易になる点が利点です。ただし、膨大なデータ量を生成するため、高性能な機器と大容量のストレージが必要になる点には注意しましょう。

120fps以上

120fps以上の超高フレームレートでは、肉眼では捉えきれない瞬間的な動きを鮮明に記録できます。このレートは、スポーツシーンやゲームのアクションシーンを詳細に捉えられるため、選手の動作分析などに活用されています。また、目まぐるしく変化する動きを正確に追跡できるため、3D映画などの映像美を追求する作品制作にも用いられます。

ただし、60fps以上に膨大なデータ量と高度な処理能力が必要となるため、一般的な監視用途には適していません。

防犯カメラに適したフレームレート・解像度

防犯カメラに適したフレームレート・解像度

ここまでさまざまな値のフレームレートを紹介してきましたが、以下では防犯カメラに適したフレームレートを解説します。

防犯カメラのフレームレートは3fps~30fpsがおすすめ

防犯カメラのフレームレートは、3fps~30fpsがおすすめです。この範囲内で、用途に応じて適切な値を選択するとよいでしょう。

先述の通り、低フレームレート(3-5fps)は静的な監視に適していますが、動きの詳細は捉えにくくなります。中程度(10-15fps)は一般的な監視用途に適しており、高フレームレート(20-30fps)は動きの多い場面や詳細な分析が必要な場合に有効です。

昨今ではAIによる映像判別機能が搭載された防犯カメラも登場していますが、AIで分析する場合は、20~30fpsが適切です。フレームレートが高いことで、AIの分析精度が向上し、より正確な分析が可能になります。

防犯カメラの解像度は720pまたは1080pがおすすめ(4k~8kは特殊なケースのみ)

防犯カメラの解像度は、一般的に720pまたは1080pがおすすめです。解像度が高いほど画像は鮮明になりますが、同時にデータ容量も増加します。720pは基本的な監視に十分な品質で、ストレージへの負荷も低いです。また、1080pはより詳細な映像を捉えられつつも、それほどストレージに負荷がかかりません。

4Kや8Kなどの超高解像度は、広範囲の詳細な監視が必要となる特殊なケースでのみ活躍するでしょう。多くの防犯シーンでは、1080pで十分に鮮明な映像を撮影できるため、コストとパフォーマンスのバランスを考慮すると、最大でも1080pの解像度が好ましいでしょう。

防犯カメラのフレームレートに関する注意点

防犯カメラのフレームレートに関する注意点

防犯カメラのフレームレートを選択する際は、求める動画のクオリティに適した通信環境や機材を揃えることが重要です。高フレームレートの映像では鮮明な映像での監視ができるようになりますが、ストレージにより大きな負荷がかかるようになります。そのため、長期間の記録が必要な場合は、30fps以下のフレームレートを選択しましょう。

防犯カメラを選定する際のポイント:利用用途・目的にあったものを選ぶ

防犯カメラを選定する際のポイント:利用用途・目的にあったものを選ぶ

これまで解説してきた通り、フレームレートや解像度は防犯カメラの選定において重要な要素です。しかし、防犯カメラを選ぶ際には、フレームレートだけでなく、他の要素も含めて総合的に判断する必要があります。

カメラの種類や設置環境、ネットワーク環境、そして予算など、考慮すべき点は多岐にわたります。さらに、自社がなぜ防犯カメラを必要としているのか、どのような使い方を想定しているのかによって、最適なカメラの選択は変わってきます。

自社でこれらの要素を適切に評価し、最適な選択を行うのは難しいでしょう。そのため、防犯カメラの選定に際しては、ベンダーに相談するのがおすすめです。ベンダーに相談して、プロに提案をしてもらうことで、カメラ単体に限らず、自社のニーズに最も適した防犯カメラシステムを構築しやすくなります。

防犯カメラの選定に迷ったら、USENへの相談がおすすめ!

防犯カメラの選定に迷う場合は、USENの防犯カメラを検討してみてはいかがでしょうか。USENは、多種多様なカメラの取り扱いと支援実績に長けており、保育園や小売店、飲食店、駐車場など、さまざまな業種や利用シーンに最適なカメラを提案可能です。

USENが提供する、代表的な防犯カメラシリーズは以下の通りです。

シリーズ

概要

ローカル/クラウド録画型

ローカルとクラウドの両方で録画可能なIPカメラ2台のセット。防犯カメラ・監視カメラと店内ビューアを兼ねており、カメラ台数は増設可能。

来店客分析機能付きAI型(ローカル録画)

防犯・監視機能に加え、来店者の属性や行動パターンを分析できるAIカメラユニット。顔認証技術を活用して年齢や性別を推定し、来店頻度なども把握できる。スマホやPCから遠隔で監視・操作可能。

クラウド録画型のみ

クラウド録画特化カメラで、防犯カメラで撮影した映像をPCやスマホから、好きなタイミングで好きな場所でカメラの映像を確認できる。店外からも確認でき、⼀括管理も可能のため、複数店舗経営のオーナーさまにもおすすめ。⾼セキュリティで安⼼・安全なのも強み。

またUSENの防犯カメラには、次のような強みもあります。

  • レンタルカメラは、月額1,700円~レンタルできる

  • サポート体制が万全で、24時間365日の電話サポートに対応している

  • プロが最適な設置場所の提案と工事代行を実施できる

防犯カメラでお悩みの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

USENの防犯カメラ「USEN Camera」の
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窓口がUSENひとつで完結します。提案から運用、保守までお任せください。

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