店舗の安全性を強化するなどの目的で、防犯カメラの設置を検討するケースも多くみられます。なかでも、wifiで使える「IPカメラ」は高く注目されています。ただ、導入の際にどれを選べばいいのかわからず悩んでしまう人もいるのではないでしょうか。そこで、この記事では店舗に防犯カメラを設置したいと考えている人に向けて、wifiおよびインターネットで使える防犯カメラの概要や、導入のメリット・デメリットについて紹介します。
目次
防犯カメラの種類・選び方
一口に防犯カメラといっても、その種類は多岐にわたります。種類ごとに特徴があるため、きちんと違いを理解したうえで導入するものを選ぶことが大切です。防犯カメラを「形状」「録画方法」「機能」の3つにジャンルにわけ、種類ごとの特徴をチェックしていきましょう。
まず、「形状」についてです。防犯カメラの形状としては、主に「ボックス型」「ドーム型」「バレット型」などの種類があります。ボックス型はハンディカムカメラのような見た目が特徴です。レンズが飛び出している形状が多く、小ぶりなサイズで屋内での利用に向いています。ドーム型はその名前の通り、ドームのような丸みのある形状が特徴です。シンプルな見た目で、レンズがどの方向を向いているのかわかりにくいという特徴があります。屋内と屋外のどちらでも使用できます。
バレット型は筒状の形をしているのが特徴です。壁から飛び出るような形で設置するため、やや威圧感があります。屋外用の製品が多い傾向です。防犯カメラは形状により、カメラ本体が目立ちやすいか目立ちにくいかが大きく変わってきます。防犯のためにあえてカメラを目立たせたいのか、反対にお客さまの快適な利用を重視して威圧感を少なくしたいのか、希望に合わせて設置することが重要になるでしょう。
次に「録画方法」です。録画方法には大きく分けて「HDDレコーダー録画」「クラウド録画」があります。HDDレコーダー録画は、HDDの容量によって録画時間が変わることが特徴です。HDDが故障した場合は、録画データが消えてしまう可能性があります。クラウド録画はクラウドサーバーに録画データを保存することが特徴です。HDDのように故障するリスクがなく、録画データが消失するリスクは低いといえます。また、両者は映像の確認方法が違ってきます。HDDレコーダー録画は専用モニターを通じて映像を確認することが基本です。一方、クラウド録画はインターネットに接続し、アプリを通じて映像を見るケースが一般的です。映像の保存場所と確認方法がそれぞれ異なるため、注意しましょう。
このように、防犯カメラ選びには注意すべき観点が多く、どれにするか絞り込むことが難しいものです。スムーズに選ぶためにも、あらかじめ利用する目的や設置場所を明らかにしておくことが大切です。なお、通称「IPカメラ」と呼ばれるネットワークカメラはメリットも多く、注目されています。利便性が高いため、導入を検討してみると良いでしょう。
ネットワークカメラ(IPカメラ)とは?
ネットワークカメラ、通称「IPカメラ」は有線または無線(wifi)のLAN機能を備えた防犯カメラのことです。簡単にいうとカメラとパソコンが一体化したようなもので、カメラごとにIPアドレスが割り振られています。IPアドレスとは、インターネット上の識別番号のこと。この固有の番号によって映像の確認・保存・管理を行える仕組みになっています。IPカメラはスマホからリアルタイムに映像を見られるものが多い傾向にあります。離れた場所でも店舗の映像を確認したい、管理したいという人にも向いているでしょう。また、IPカメラは画質が鮮明なことが大きな特徴です。なお、利用にはインターネット回線が必要になります。
IP防犯カメラの注意点・よくある誤解とは
IP防犯カメラを利用する場合は、いくつかの点に注意する必要があります。まず、気を付けたいのが「工事が必要になる」ことです。IPカメラというと、「防犯カメラをただ置くだけで済む」と考える人もいるかもしれません。しかし、実際は工事が不要というわけではなく、電源を供給する必要が生じます。場合によっては、壁に穴を開けるケースもあります。利用には配線工事が必要になることを、頭に入れておきましょう。
IP防犯カメラのメリット
インターネット接続ができるIP防犯カメラは、導入によってさまざまなメリットを得られます。その具体的なメリットについて解説します。
画質がきれい
IPカメラを導入するメリットとして、まず挙げられるのは「きれいな画質で映像を確認できる」ことです。通常、画質を比較する際は画素数の多さが指標になります。アナログカメラの場合、30万画素程度が一般的だとされています。一方、IPカメラは100万画素程度となっており、画質に大きな差があるのです。スタッフや利用者の様子、また店舗の状態を詳しくチェックしたいという場合は、詳細な映像を確保できるIPカメラは非常に便利でしょう。また、IPカメラは光量が少ないシーンでもきれいに撮影しやすい傾向にあります。クリアな映像を求める場合は、IPカメラを設置することがおすすめです。
遠隔地からカメラを確認できる
IPカメラは「遠隔地からカメラを操作できる」ことも大きなメリットとして挙げられます。アナログカメラは直接モニターとつなげて映像の確認を行うことが一般的です。一方、IPカメラはインターネットを通じて映像を確認することが可能です。したがって、留守にしているときも店舗の状況を確認できることができます。店舗の運用に欠かせない、防犯対策やセキュリティの強化につなげられるのです。
IP防犯カメラのデメリット
IPカメラには多くのメリットがある一方、いくつかのデメリットもあります。具体的にどのようなデメリットがあるのか、チェックしていきましょう。
通信が不安定になることも
前提として、IPカメラは映像データを圧縮して転送する仕組みになっています。この圧縮転送はきれいな映像を実現できるというメリットがある一方で、送信に時間がかかるという弱点があります。これにより、場合によってはタイムラグが発生し、映像の遅延が発生してしまうことがあるのです。IPカメラはどうしてもインターネット環境に左右されやすい側面があります。場合によっては途中で映像が止まってしまったり、うまく映らなくなったりする可能性があることを、念頭に置いておきましょう。
また、ネットワークの設計は非常にデリケートです。インターネット環境に依存しやすい性質上、回線に何らかのトラブルや不具合などが生じた際、問題の解決に時間がかかるおそれがあります。こうしたトラブルが起きる可能性を加味し、導入を検討することが大切です。
価格が高い
IPカメラのデメリットには「価格が高い」傾向にあることが挙げられます。IPカメラは高性能な商品が多い反面、高価なものも少なくありません。防犯カメラの導入にあまり費用をかけたくないという場合は、注意が必要といえます。とはいえ、IPカメラとアナログカメラの価格差は徐々に埋まりつつあります。導入コストについてあらかじめしっかりと考えておき、予算に合うIPカメラを選ぶと良いでしょう。
「USEN Camera」なら多機能で安価!
防犯カメラを選ぶ際の観点は、一般家庭と店舗とでは大きく異なります。お店に導入するための防犯カメラを探している場合や、IPカメラを希望している場合は「USEN Camera」がおすすめです。「USEN Camera」は店舗内カメラとして特化したIPカメラで、多機能かつ低コストで導入できます。
「USEN Camera」は遠隔操作が可能で、カメラの向きを上下左右に動かすことが可能。店内の様子を詳細に確認できるため、店内巡回の頻度を減らしたり、人件費のコストを削減したりする効果を見込めます。
また、顧客分析機能が搭載されていることが大きな特徴です。高精度AIセンサーによって、来店日時や性別、年齢や新規顧客・リピーターなどの分析を行うことができます。分析したデータをしっかりとチェックすることで、今後の店舗運用や集客に役立てられるでしょう。なお、microSDカードで約7日間の店内映像を録画できます。ネットワーク環境に依存せず、安定した録画環境を整えられることが強みです。映像のタイムラグが気になる、ネットワーク環境に左右されるのが不安という場合にも安心です。
なお、「USEN Camera」はワイヤレスに対応しておらず、使用には有線LANでの接続が必要になります。配線工事の必要性はありますが、無償交換があったり充実したサポート体制が整っていたりするなど、導入すると多くのメリットを得られます。設置を任せられることはもちろん、遠隔保守によって万が一のトラブルにも柔軟に対応してもらえるため安心です。電話のサポートで解決が難しい場合は、直接店舗に出向いてトラブルに対応してもらえます。防犯カメラに関する知識がなかったり、設置や使用に不安があったりする場合でも心配いりません。
株式会社 USENには店舗の雰囲気に合うBGMを流せる「USEN MUSIC」、インターネットや電話の導入が簡単にできる「USEN AIR」などのサービスがあります。これらのサービスとあわせて利用する場合は、IPカメラの設置工事のみで済ませることが可能です。面倒な回線工事が不要で、スムーズかつ安価にIPカメラを導入できます。
内装との相性や機能性を確認し目的に合わせた防犯カメラを選ぼう
防犯カメラにはさまざまな種類があり、見た目や機能が大きく異なります。特に、店舗に導入する防犯カメラはしっかりと相性を確認したうえで導入を検討することが大切です。防犯カメラの外見と店舗内装との相性はどうか、また防犯カメラを設置する目的に対応できる機能が備わっているかどうか、きちんとチェックしましょう。商品の特徴を把握し、最適な防犯カメラを慎重に選ぶことが重要になります。
なお、すでに「USEN MUSIC」もしくは「USEN AIR」を店舗に導入している場合は、「USEN Camera」を選ぶことがおすすめです。「USEN MUSIC」および「USEN AIR」にはwifi接続機能が搭載されています。そのため、「USEN Camera」とセットで使うと、よりスムーズかつ安価にIPカメラを導入できます。「USEN Camera」に興味がある場合は詳細をチェックし、問い合わせをしてみてはいかがでしょうか。