店舗イベントへの企画・集客方法＆その後も来てもらうためのコツ

店舗でのイベント開催を検討した場合、企画のコツや集客方法、リピーターになってもらう方法などのことが気になりますよね。効果的な店舗イベントを行うと今後の集客につながり、売り上げアップが狙える可能性が高まります。この記事では、店舗イベントを開催するメリットや企画の立て方、集客方法などについて詳しく紹介していきます。

1. イベントを開催するメリット
2. 成功させるイベント開催のコツ
3. 店舗のイベントにはどんなものがあるの？
4. イベントに集客する方法
5. イベントに来てもらうためのコツ
6. イベントにかかる費用とその内訳
7. 店舗アプリでプッシュ通知を活用！
8. プッシュ通知を利用した効率的な告知のコツ
9. まとめ
10. 店舗アプリを活用してイベントから店舗のファンを増やそう！

イベントを開催するメリット

店舗イベントを開催することには、多くのメリットがあります。まず、直接お客様と接する機会を提供することで、お客様との関係を深めることができる点が挙げられます。対面でのコミュニケーションは、オンラインでは得られない信頼感や親近感を生み出します。
さらに、イベントは新規のお客様を獲得する絶好のチャンスでもあります。特に、初めて店舗を訪れる人々に対して、商品やサービスを実際に体験してもらうことができれば、購買意欲を高めることが可能です。また、イベントを通じて店舗のブランドイメージを強化し、競合との差別化を図ることもできます。
イベントの開催は、後の集客にもつながります。一度ポジティブな経験をしたお客様は、リピーターとなる可能性が高まります。さらに、参加者がイベントの楽しさをSNSなどでシェアすることで、口コミ効果を生むことも期待できます。このように、イベントは短期的な集客だけでなく、長期的なビジネスの成長にも寄与するのです。

成功させるイベント開催のコツ

せっかくイベントを企画、開催するのであれば、成功させたいですよね。ここでは、イベントを成功させるコツを3つ紹介します。

ターゲットを明確にする

イベントを開催する場合には、ターゲットを明確にしておくことが欠かせません。ターゲットをはっきりとさせておかなければならない理由には、いくつかあります。まず、ターゲットによって、イベントの内容が変わる可能性があります。ターゲットが絞り切れていない場合、「参加型なのか、SNS映えするような内容のイベントがふさわしいのか」などのように、イベントの内容自体が定まらないケースもあるでしょう。

次に、ターゲットによってイベントの告知方法も変わってきます。イベントを告知する場合、SNSやチラシ、店舗のHPなどの媒体を利用して告知が行われるのが一般的です。たとえば、10代や20代のような、比較的若い世代を対象としたイベントを開催するのであれば、SNSで告知をしたほうがより多くの人に拡散する可能性が高いと予想できます。

次回来店のためのアフターフォロー

イベントに多くの人が来ると、「集客は成功した」と安心してしまう運営者は少なくありません。ただし、一度イベントに足を運んでくれたお客様でも、適切なフォローをしなければ再来店にはつながらない可能性が高いといえます。なかには、「お得なイベント」という認識で1回だけ来店して終わりとなってしまうケースも多いので、続けて来店してもらえるようなきっかけづくりを行うことが重要です。

たとえば、イベントで魅力的な新商品を発表する場を設けて、「また来店したい」と思ってもらえれば、次回の来店につながる可能性があります。ほかにも、参加者に感謝のメッセージを送ったり、クーポンの発券、次回イベントの告知などの方法も効果的です。また、アンケートを実施することで、今後の改善点を把握し、次回のイベントに活かすことができます。

これらを参考にしながら効果的なアフターフォローを行い、顧客に「また来たい」と感じてもらえる工夫をしましょう。

季節や世間のイベントに絡めたものにする

季節や世間のイベントと店舗イベントを絡めると、お客様が参加しやすくなるだけでなく、参加者の反応も得やすくなるというメリットがあります。たとえば、クリスマスに合わせた店舗イベントを企画した場合、クリスマスプレゼントという名目でお得なクーポンを発券したり、試作品に関連したイベントを行ったりしやすくなります。ほかにも、春はお花見や、秋は紅葉などのように四季のイベントと絡めたイベントも企画できるので、さまざまなイベントを検討してみると良いでしょう。

店舗のイベントにはどんなものがあるの？

店舗イベントのコンテンツには、どのようなものを用意すれば良いのか悩みますよね。たとえば、商品の割引や無料キャンペーンが挙げられます。商品の割引などのコンテンツがあれば、「割引があるなら購入してみよう」や「一度店舗に行ってみよう」というような見込み顧客へのアプローチが可能になります。

見込み顧客が来店すると、商品の良さや魅力などを直接話して、アピールすることもできるでしょう。加えて、プレゼントを用意するという方法も効果的です。プレゼントを用意している旨を告知しておけば、「プレゼントがもらえるなら」と、イベントに参加する人も出てくることが予想されます。加えて、もらったプレゼントをSNSに投稿すると自然と拡散され、商品のブランディングがされることにもつながるでしょう。

ここからは、具体的なイベントの種類とその魅力について詳しく解説します。

スタンプラリー

店舗イベントでは、スタンプラリーも行われます。スタンプラリーは、参加者が複数のポイントを巡りながらスタンプを集めるイベントのため、お客様が店舗内を見て回る機会が増え、自然と商品の露出が高まります。集めたスタンプの数に応じてプレゼントなどの特典がもらえるという手法が多く見られます。スタンプを集める楽しさが、リピーターの獲得にもつながります。

コラボ企画

コラボ企画も、集客が見込めるコンテンツです。たとえば、他店舗とコラボする場合は、コラボ先のお客様も集客対象とすることができるため、結果的に集客アップにつながる場合があります。新たなターゲット層にアプローチできるため、互いのブランド価値を高める効果も期待できます。ほかには、コラボ先の店舗でレシートを提示すると割引がきくなどの方法もあります。

体験会

店舗で体験会を行うと、来客者が商品やサービスをより身近に感じることができます。新商品や新メニューを実際に体験、試食したりすることで、購入意欲を高めることができます。体験会の様子がSNSで拡散されると、集客アップも見込めるでしょう。

交流会

お客様同士やスタッフとの交流を目的とした交流会は、店舗の雰囲気を知ってもらう良い機会です。参加者同士のつながりが生まれることで、コミュニティの形成にも役立ちます。

割引キャンペーン

期間限定の割引キャンペーンは、来店のきっかけを作るための強力な手段です。特に新規のお客様の獲得や、リピーターの再来店を促進する効果があります。

食フェス

飲食店に限られますが、食フェスも多くの人々を集めることができるイベントの一つです。季節に合った食材を使った季節限定メニューや、地元の食材や料理を紹介することで、地域とのつながりを深めるとともに、新たな顧客層を開拓するチャンスとなります。

イベントに集客する方法

イベントの集客には、さまざまな方法があります。それぞれの方法のメリット・デメリットを把握したうえで、適切なアプローチを行っていきましょう。

SNS

FacebookやX、Instagram、LINEなどのSNSを使って集客を行うことも可能です。SNS集客は基本的には無料で、リアルタイムな情報を発信することができます。

ただし、SNS集客にもデメリットはあります。発信した情報をターゲットに見てもらうためには、適切な知識を持ったうえで発信する必要があります。投稿内容に魅力的なビジュアルを加えることで、より多くの人の目に留まりやすくなります。加えて、SNSの場合はインターネットを使う層が対象となるため、おのずとターゲットが限定されるというデメリットもあります。

DM

DMとは、「ダイレクトメール」や「ダイレクトメッセージ」のことを指しており、なかには紙を使用したものもあります。しかし、スマートフォンが広まったことにより、近年ではEメールのDMが主流になりつつあるのが特徴です。DM集客のメリットは、コストが安い点にあります。加えて、開封率などを数値化して可視化できるので、運営側がDMの効果を測定しやすい点もメリットといえるでしょう。

一方、DM集客のデメリットは、迷惑メールだと思われやすいという点です。DMでどんなに魅力的な情報を発信しても、迷惑メールと思われてしまっては、開封してもらえない可能性もあります。さらに、DMの場合はインターネットを利用する層が対象となるため、ターゲット範囲も限定されるといえます。

チラシ・ポスター

チラシやポスターは、地域密着型のイベント集客に効果的です。店舗周辺や関連する場所に掲示することで、地域の人々に直接アプローチできます。

チラシを配布する方法としては、配る、自店に置く、他店の協力を得て他店に置くなどが挙げられます。チラシ集客のメリットは、インターネットをあまり使わない層にもアプローチができる点にあります。制作する際は、デザインやキャッチコピーに工夫を凝らし、目を引くようにすることがポイントです。

ただし、チラシ集客には制作や配布にあたって、制作費や人件費などのコストがかかります。ほかに、チラシのサイズによって情報量が限られることや、ターゲットが絞りにくい点はデメリットです。一方、ポスター集客のメリットは費用が安いうえに、一度作っておけば長期間にわたって商品やサービスをアピールできる点にあります。

WEBサイト

WEBサイトとは、店舗ホームページなどのことを指しています。WEBサイト集客ではアクセスツールでのデータの解析ができるので、どんな人がどんなニーズで見ているのかが分かりやすく、予約フォームを設置することで、参加者の管理も容易になる点がメリットです。加えて、インターネット世代に対してアプローチができる点もメリットといえるでしょう。

ただし、WEBサイト集客に関しては、WEBサイト運用のリテラシーがないと難しいといえます。常に情報のブラッシュアップを心がけ、ネットリテラシーを身に着けてサイト運用を行っていきましょう。

店舗アプリ

店舗アプリとは、スマートフォンアプリを使った販促・集客ツールで、主に飲食店や小売店などが集客するためのアプリです。店舗アプリには、店舗の集客・リピーターの獲得を目的としたクーポン発行やスタンプカードなどさまざまな機能があります。

さらに、スマートフォンひとつで作業が完了するため、クーポン発行時も印刷コストがかからないうえに、どこでも操作が可能です。プッシュ機能を利用すれば、リアルタイムな情報を確実に受け取ってもらえる点もメリットといえます。一方、店舗アプリ集客のデメリットは、ユーザーがアプリをダウンロードしなければ機能しない点にあります。加えて、アプリの開発や維持にコストがかかる点はデメリットといえるでしょう。

動画サービス

動画サービスには、YouTubeやInstagram、TikTokなどの種類があります。動画サービス集客のメリットはTVCMとは異なり、偶然接触ではないという点にあります。また、視覚的に訴求力のあるプロモーションが可能です。イベントの見どころや過去の様子を動画で紹介することで、参加者の期待感を高めることができます。動画内で自社サイトや店舗アプリの紹介をすることも効果的です。一方、動画サービス集客のデメリットは、動画作成自体に時間がかかる点や、クオリティが低いとかえって逆効果となる点にあります。

LINEメッセージ

LINEメッセージは、個別にイベント情報を届ける手段として有効です。特に、友だち登録をしているユーザーに対して、直接アプローチできるため、参加意欲を高めることができます。限定クーポンや特典情報を添えることで、さらなる集客効果が期待できます。

イベントに来てもらうためのコツ

DMやSNSなど、さまざまな媒体でイベントの告知を行っても参加者が集まらないケースもあるでしょう。イベントに来てもらうためには工夫が必要です。では、どんなことをすればいいのか、コツを紹介していきます。

見込み客を増やしてから告知する

見込み客とは、あなたのイベントに興味を持つ可能性のある人々のことを指します。イベントの告知を行っても、その内容に興味がない人は参加を検討することはないでしょう。SNSやDMを見てくれても、そのままスルーされてしまいます。

イベントの告知を行う少し前には、イベントに関連のある商品やサービスの情報を発信しましょう。そうすると興味を持ってくれる人が増えます。その後でイベントの告知をすれば、新たに興味を持ってくれた人からの参加も期待できるでしょう。

イベントに参加するメリットを訴求する

イベントに参加することで、自分にとってどんなメリットがあるのか考えたうえで、参加するかどうか決める人は多いです。忙しい人なら、わざわざ時間を作って参加してくれるため当然でしょう。

そのため、イベントに参加することでどんなメリットが得られるのか明確にしておきましょう。そして、告知の際にそのメリットを訴求することが大事です。例えば、新製品の体験、新メニューの試食ができる、専門家から直接アドバイスがもらえる、限定の特典があるなど、参加者にとっての具体的なメリットを強調しましょう。予定を空けてでも参加したいと思えるようなメリットを訴求できれば、多くの人が来てくれるでしょう。

参加のハードルを下げる

イベントへの参加を検討する人のなかでも、興味関心の程度には差があります。参加のハードルが高いと、興味関心を強く抱いている人なら参加してくれますが、少し興味があるくらいの人は諦めてしまうことが多いです。

なるべく参加のハードルを下げて、気軽に参加できるようにしましょう。例えば、参加費を無料にする、オンラインでの事前登録を簡単にする、アクセスしやすい会場を選ぶなどが挙げられます。また、完全予約制だと参加のハードルがやや高く感じられるため、予約なしでの参加も可能であれば気軽に来てくれる人も多いです。当日にたまたま他の予定がなかったということで、来てくれる人もいるでしょう。

イベントにかかる費用とその内訳

店舗イベントを企画する際、費用の見積もりは非常に重要です。予算を適切に管理することで、イベントの成功につながります。ここでは、イベントにかかる具体的な費用の内訳について解説し、予算管理の参考になる情報を提供します。

企画費

企画費は、イベントのコンセプトを立案し、計画を具体化するために必要な費用です。プロの企画者を雇う場合、その報酬が含まれます。また、企画段階での調査や市場分析にかかるコストも考慮する必要があります。これらの費用は、イベントの方向性を決める重要な要素となります。

制作費

制作費は、イベントの実施に必要な物品やサービスの調達費用です。例えば、ポスターやチラシの印刷費、会場設営にかかる費用、装飾品の購入費などが含まれます。これらの費用は、イベントの質を左右する重要な要素です。
また、映像や音響設備のレンタル費用も制作費に含まれます。これらの設備導入により、参加者により良い体験を提供することができます。制作費を適切に計画することで、イベントの成功につながります。

人件費

人件費は、イベントを運営するために必要な人材の報酬です。スタッフの雇用やトレーニングにかかる費用がこれに該当します。イベントのスムーズな運営には、適切な人材配置が欠かせません。
さらに、比較的大規模のイベントを開催する際は、当日の運営スタッフや警備員の人件費も考慮する必要があります。こうした人件費を確保することで、参加者が安全で快適にイベントを楽しむことができる環境を整えることができます。

店舗アプリでプッシュ通知を活用！

プッシュ通知とは、スマートフォンのホーム画面等に表示されるお知らせのことであり、送信先の操作にかかわらず、無条件にユーザーの端末に情報を通知してくれるという機能です。プッシュ通知を活用することで、ターゲットとなるお客様に直接情報を届けることができ、イベントへの参加意欲を高めることができます。

イベントの詳細や告知、リマインドもダイレクトに送ることができます。また、イベントの変更点などがあった際にもとても便利です。加えて、イベントのアンケートなどをお願いしたいときにもプッシュ機能を使うと、回収率を上げることにつながります。

特に、アプリをダウンロードしているユーザーは店舗に興味を持っている可能性が高いため、効果的なアプローチが期待できます。
プッシュ通知の活用においては、通知内容の工夫が重要です。例えば、イベントの日時や特典情報を具体的に伝えることで、ユーザーの関心を引きつけます。また、通知のタイミングも重要で、イベントの直前やユーザーがアプリを利用するであろう時間帯に配信することで、開封率を向上させることができます。このような通知設計により、イベントへの参加者数を増やし、店舗の認知度を高めることが可能です。

プッシュ通知を利用した効率的な告知のコツ

プッシュ機能を取り入れた後、効果的な告知はどのように行えば良いのかが気になりますよね。ここからは、プッシュ通知を利用した告知のコツについて紹介します。

プッシュ通知のタイトル

ユーザーは、タイトルを見て「自分にとって必要な情報か」を瞬時に判断します。そのため、ユーザーが「読んだら良いことがある」と思えるようなタイトルをつけることが大切です。短くてインパクトのある言葉を使い、イベントの魅力を伝えることが重要です。例えば、「限定イベント開催！参加者募集中」など、具体的な情報を含めると効果的です。また、タイトルは画面に収まるように配慮し、18〜20文字以内でまとめるとユーザーの目にとまりやすくなります。

配信時間帯

情報を配信する時間帯にも配慮すると、開封してもらいやすくなります。プッシュ機能の開封率は8～9時、12～14時、18～23時の時間帯が高いとされています。一般的に、朝の通勤時間や昼休み、夕方の帰宅時間など、スマートフォンをチェックしやすい時間帯を狙うと良いでしょう。開封率が低いと感じているのであれば、実際に複数の時間に送ってみて、最も開封率の高かった時間を調査してみるのも良いでしょう。

配信頻度

たとえば、同一の店舗から1日に10件ほどの配信があると、「しつこい」「不要な情報ばかりたくさん送ってくる」と判断され、ユーザーから削除されるリスクが高まります。実店舗で行った調査では、ひと月あたり4回以内の配信頻度が最も開封率が高いという結果が得られています。この調査結果からも分かるように、店舗側は見て欲しい情報を精査したうえで、ユーザーにとって有益な情報に限定して送信すべきといえるでしょう。

配信内容

ユーザーを離脱させないためには、配信内容にも工夫し、マンネリ化させないことも大切です。イベントの詳細情報や特典、参加するメリットなどを具体的に伝えることで、ユーザーの興味を引きます。さらに、行動を促すメッセージを含めると、参加意欲を高める効果が期待できます。

まとめ

店舗イベントを成功させるためには、明確なターゲット設定と魅力的な企画が不可欠です。イベントの種類や集客方法を工夫し、来場者にとって価値のある体験を提供することが大切です。また、イベント終了後のフォローアップやデータ分析も忘れずに行いましょう。イベント後の検証を通じて、次回のイベント企画や集客に役立つ情報を得ることができます。
さらに、店舗アプリを活用したプッシュ通知は、効率的な告知手段として非常に有効です。適切なタイミングと内容で配信することで、お客様とのつながりを深めることができます。これらのポイントを押さえることで、イベントを通じて店舗のファンを増やし、長期的な関係を築くことが可能になります。