- レジャー施設
- うめきた温泉 蓮 Wellbeing Park 様
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グラングリーン大阪 南館に2025年3月にオープンした健康増進施設「うめきた温泉 蓮 Wellbeing Park」。屋外インフィニティプールや、大浴場、岩盤浴、リラクゼーションサロン、フィットネスジム、レストランなどを備えた大型レジャー施設です。
エリアごとにコンセプト分けしたBGMや、広いエリアを掃除する清掃ロボット、濡れたリネンを運ぶ運搬ロボット、レストランエリアで活躍する配膳ロボットをUSENでまとめて導入しました。
施設を経営・運営する、株式会社ラスイート 代表取締役社長 関寛之さんにお話を伺いました。
課題
- 14エリアそれぞれのコンセプトに沿ったBGMを流し分けしたい。
- 営業時間が早朝~深夜までと長いため、スタッフの人員確保が難しい。
導入の決め手
- BGM:
選曲のイメージやMIXの指定など、細かい注文にも柔軟に対応してもらえた。 - 各種ロボット:
業務効率が上がり、少ないスタッフでもオペレーションが組める。
成果
- BGM:
エリアごとに、ブランドコンセプトをより実感してもらえる空間づくりができた。 - 清掃ロボット:
約1800坪の施設を深夜~早朝の間にロボットが自動で掃除。深夜手当を削減。 - 運搬ロボット:
濡れたリネン袋(約17kg/個)の回収を、一度に複数個運搬可能に。 - 配膳ロボット:
17時間もの営業中、飲食店2店舗(約150席)分をホールスタッフ約10人で提供できている。
エリアごとにBGMを流し分け、コンセプトに浸れる空間を演出
エントランスをくぐると、高い天井に明るく陽光が射す、心地の良い空間が広がります。その空間を演出する要素のひとつがBGM。小鳥のさえずりが微かに聞こえる、落ち着いたクラシックが静かに流れています。
エリアごとのコンセプトに沿って、BGMにもこだわっていますよね。
はい。空間というのは、インテリアデザインや、照明、花など、様々なコンテンツが組み合わさってできているんですね。そのなかでも「音楽」は非常に重要な要素だと思っています。
当館は健康をテーマにした施設なので、エントランスは「ウェルビーイング」を意識した白、それから木目調やグリーン。それに合った音楽はというと、やはり小鳥のさえずりなど。
USENさんに、BGMのバックに自然音や小鳥のさえずりをMIXしてもらい、ボリュームや曲調なども調整してもらいました。

また、お客様により深くコンセプトを感じていただけるよう、施設を14のエリアに分け、設備の目的や空間に合わせたBGMを流し分けました。
【エリアごとのBGM】

右)ゆっくりと深くリラックスできるよう、曲の合間は8秒間かけてフェードアウトし、2秒間の無音が流れる

右)夜はライトアップされたナイトプールのイメージに合う「CLUB LOUNGE INST」

右)体を動かしたくなるような洋楽ロックが流れる
特にこだわったのは、どのエリアですか?
エントランスにもこだわりましたし、例えばトイレのような静かな空間は、よりBGMが耳に入ってきやすいので、そこにもこだわりました。
水滴が「ぽったーん」と落ちる音をMIXしてもらい、何度も打ち合わせを重ねて心地良く聞こえるタイミングを探りました。とても落ち着く空間になったので、つくってよかったなぁ...と感じています。

先端技術を駆使し、お客様が快適な環境づくりを
健康状態をデータ計測できる体組成計など、先端設備がそろっていますね。
はい。ここ大阪市は内閣府が指定する「スーパーシティ(=誰もが便利で快適に暮らせる未来社会)」の国家戦略特区です。
当館は、スーパーシティ構想のロールモデルとして、お客様が自身の健康状態をデータ化できる設備を整え、それをスマホで見れるアプリを提供しています。体組成計や、業務ロボットのような最先端のサービスも積極的に活用しています。

USENからも、清掃・運搬・配膳ロボットの、3機種ものロボットを導入いただきましたね。
中でも清掃ロボットはものすごく活躍してくれています。
営業時間外に人が清掃するとなると深夜作業になりますし、当館の敷地は約1800坪と広いので人数も必要です。

ロボットなら夜中のうちに自動で清掃してくれるので、とても助かっています。
ラグジュアリーな雰囲気の施設なので、お客様のいる営業時間内に清掃中の姿は見せたくないですからね。
運搬ロボットは、何を運んでいるのでしょうか?
お客様が使った後の濡れたリネンを詰めた袋を、洗濯場に運んでもらっています。
実はこれがとても重くて、水を吸って一袋17kgほどにもなるんです。それを複数個持って、一日に何十回も往復しなくてはならない。台車を使っても大変だと思います。
運搬ロボットがスタッフの代わりに運んでくれるので、広い施設内をスタッフが移動する必要がありません。浮いた時間を使って、例えば新しいリネンの補充など他の業務ができています。
ロボットでもできる仕事は自動化し、人にしかできない業務に時間を回しているということですね。
そうです。レストランエリアも、料理を座席まで運ぶ「配膳」と空いたお皿の「下膳」は配膳ロボットが行い、テーブルに置いて料理の説明をする「サービス」の部分はスタッフが行っています。

レストランエリアの奥にあるマッサージブースも、料金課金や時間管理などが複雑なのですが、自動精算機を導入して会計を自動化しました。
自動化できること、人にしかできないこと、そのメリハリをつけて運用することで、お客様の居心地の良い空間づくりをしています。
日本の未来を支える健康増進施設へ
今後、どのような施設にしていきたいですか?
当館は「健康長寿社会」の実現を目指しています。それは、単に寿命を延ばすのではなく、「健康」で「長生き」できる社会です。
国の大きな課題でもある、少子高齢化による医療費や介護費などの社会保障費の圧迫。これは、日本の「病気になってから病院に行き、診察をしてもらう」、「薬を処方してもらい、病気を治す」という仕組みにも要因があります。

他の先進国では、日々運動したり、健康というものを自分自身の責任において、「病気になる前からの対策」をしています。病気になってからでは遅いんですよ、本当は。
そこで、「いかに自身の健康状態に気づくか」ということで、PHR(パーソナルヘルスレコード)の計測器、体組成計を設置し、データの推移を見ることができる独自のアプリをつくりました。
温浴、運動、食事、精神、美容など、これまでは個別だった側面をひとつの施設で向上できる、健康増進施設を目指しています。

その大きな目標の一助に、USENのサービスが寄り添えればと思います。お話、ありがとうございました。
当館も運営しながらアップデートしていくので、USENさんのサービスアップデートにも、期待しています。
音楽や、ロボット、精算機もあって、USENグループにはきっとできないことはないのだと思っていますよ。
取材日:2025年6月13日
- 掲載内容は取材当時のものです
- 導入サービス:
うめきた温泉 蓮 Wellbeing Park
株式会社ラスイート 代表取締役社長 関寛之 様
大阪府大阪市北区大深町5-54 グラングリーン大阪 南館3階・4階
