著名人インタビュー
USENで番組を始められてちょうど1年ですね。
「そうですね、僕の番組はリスナーからのメールで構成が決まるんですが、お便りもたくさんいただいています。リクエストにお応えしながら、メジャーなラジオでは言えないようなことも含めて、なんでもありでやっています」
いつもはパーソナリティを担当いただいている谷村さんですが、今回はUSENのユーザーとしてお話をうかがえればと思います。
「はい、だいぶ前から使っています。うちで人が集まっていただく時によく使いますね。一番のおもてなしって、僕は家族みんなで手料理を作ることだと思っているんですけど、そのサイド・フォローとして流すことが多いです。会話がフッと途切れた時に流れているっていうのが、やっぱりUSENの一番ポイントが高いところじゃないですかね」
確かに、音楽があるのとないのでは場の雰囲気が違いますよね。
「全然違いますね。沈黙の瞬間が柔らかくなるというか。シーンとしてるところで会話が途切れると『あ、誰かしゃべらないと』とかって思うじゃないですか。そんな時に、例えば『あれ? 今流れてる曲って、誰の演奏だっけ?』とかって話題を持って行けるし。だから誰かと過ごすっていう時は『この人はどういう音を喜ぶかな』って考える。そういう時に(USENは)すごく助かりますよね。お客様の雰囲気に合わせてちょっとスローなジャズにしたり、クラシックにしたり。その人がどういう人生を送ってきたかとか、ご夫婦でいらっしゃる時と、男だけで来る時とはまた選ぶものも違うし。ちょっと洒落ててほしいな、と思うようなタイプの人には、そういう音を選んだり」
お店が演出でBGMを使う感覚に近いんですね。
「それがホスピタリティだと思うんですよね。自分モードじゃなくて、相手モードで考えるというか」
なるほど。ホスピタリティはUSENを使っていただくのに、とても大事なキーワードですね。
「うん。だから逆に言えば、流してる音楽が『どうしてこのお店でこの音楽なの?』って思うところって、もう行かないですね。思わず通ってしまうお店って、そういうフィーリングが合ってるところだと思います。割りと店主の好みを強烈に出してくるところって、ちょっと居心地悪いというか。そういうセンスが合わないのは致命的だと思う。自分でお金を払って食事しに行くのに、これだったら何もない方がリラックスできるなっていうような音楽のチョイスってちょっとつらい。しかも音量がでかい、とかね。大声で話さなきゃいけないから疲れちゃうでしょ。ジャズ喫茶だったらね、フレーズを聴きたいとかで行ってるからいいんですけど。音量って意外とお店の方は気にされていないことが多いかな。音量って大事ですよって書いといてください(笑)」
谷村さんのおもてなし方法も参考になりそうですね。
「やっぱり、やや小さいくらいがいいんです。聴きたいと思ったら耳を澄ますくらいの音量が。例えばカップルでデートしてる時に、大きな音量のところって皆行きたがらないと思いますよ。言葉が途切れた時に、初めてふっと音楽が流れてると気づくとか、そういうセンスが大事」
なるほど。ではご自身のためには、どんなチャンネルを聴きますか?
「波音だけのチャンネル(C-22 波・浜辺)は結構好きですね。それだけで体がほぐれるというか。でもどんな時か、と訊かれるとあんまり覚えてないんですよね。お客さんをおもてなしする時って意識するけど、自分の時って意識してないんで。だから理由もあまりなく、すごく感覚的に使っていると思います」
ちなみにご自身の番組とか、曲が流れてるチャンネルは……?
「聞かない! 自分の歌ってるのを聴いて『そんなに力まなくっても……』とか、『若かったんだなぁ~、この頃』とかって思ってしまうし」
過去は振り返らないですか?
「振り返ってもしょうがなくない? インタビューとかでもよく『あの時はどうだったですか?』って聞かれるんだけど。まぁ、その前に僕はほとんど覚えてないんですけどね(笑)」
Photo 中川容邦
プロフィール
谷村新司音楽家・上海音楽学院名誉教授・東京音楽大学客員教授。「いい日旅立ち」、「昴」、「サライ」など日本を代表する楽曲を世に送り出し、アジアの若者達の育成にも尽力している。2012年、アーティスト活動40周年を迎え、9月19日、特別記念コラボレーションアルバム『NINE』をリリース。12月19日に発表したDVD『「谷村新司40周年特別記念コンサート~40Vibration~」も好評。またUSENのチャンネル「C-59 あの素晴らしい音楽をもう一度」内の番組「谷村新司の放送して委員会」でのトークと選曲もリスナーからの支持が高い。
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