調査
調査
オフィスのBGM

公開日:2019年9月30日

アンケート調査
~オフィスのBGM~

「居心地の良いBGMの音量に関する研究(オフィス編)」の参加者を対象に、オフィスの環境やBGMに対するアンケート調査を実施しました。

設問 ①
ご自身のオフィスで、音に関する問題や要望はありますか。

グラフ13


周囲の人の話し声が気になると感じている人が最も多く、特にその話し声が業務に関係のない雑談だと気が散る、うるさいと感じるようです。
これはBGMのマスキング効果によって改善が期待できる問題と言えるでしょう。
また、逆に静かすぎることが気になる人もいます。たしかに周囲がシーンとしていると、必要なことであっても人に話しかけづらかったり、物音を立てないように気を使ったり、居心地がいいとは言えないかもしれません。これも、BGMを流すことで、シーンと張り詰めた空気を緩め、コミュニケーションを円滑にすることが期待できます。

設問 ②
ご自身が勤めるオフィスにBGMはあった方が良いですか。それはなぜですか。

■「はい」と答えた理由(複数回答)

  • 集中できる、集中できそう(5人)
  • 仕事が捗る(3人)
  • リラックスできる(3人)
  • 周りの音が気にならなくなる(2人)
  • 癒される(1人)
  • 静かすぎると疲れる(1人)


■「いいえ」と答えた理由(複数回答)

  • 作業の邪魔になる(2人)
  • 必ずしも自分が聴きたい音ではない(2人)
  • (BGMを入れるほど)オフィスがうるさくない(1人)
  • BGMを入れたときの効果がイメージできない(1人)
  • 気が散る(1人)
  • BGMがないのが普通だから(1人)


■「どちらでもない」と答えた理由

  • (BGMを入れるほど)オフィスはうるさくないが、別のオフィスに異動になったとしたらあっても良いかもしれない
グラフ14


オフィスにBGMがあった方が良いと回答した方が半数以上を占めました。その理由として、「集中できる」「集中できそう」と答えた方が最も多く、BGMがあることで周囲の声が気にならなくなり、集中できるという声もありました。これもマスキング効果に期待しての回答でしょう。
また、周囲に人が少なく、シーンとしているときにBGMがあると空気が和らぐという声もあります。
逆にBGMがない方が良いという方は、BGMはないのが普通だから、BGMを流す効果がイメージできない、など、BGMが流れる環境で仕事をしたことがないため、馴染めないのではないかと懸念しているようです。

設問 ③
普段聴く好きなジャンルの音楽は何ですか?(複数回答)

グラフ15


普段聴くジャンルは「J-POP・邦楽ロック」が多く、ついで「ジャズ」、そして「POPS・洋楽ロック」となりました。やはりJ-POPはテレビやラジオ、街中でも耳にする機会が多く、最も親しまれているということでしょう。
では、オフィスでもJ-POPが好まれるのでしょうか。

設問 ④
オフィスにどんなジャンルの音楽が流れていると良いと思いますか。(複数回答)

グラフ16
<その他>
・静かな曲
・当たり障りのない音楽
・しっとりとした感じの音楽
・スクリーンミュージック
・ボサノヴァ
・ヨガミュージック
・インストゥルメンタル
・カフェミュージック
・J-POPや洋楽のオルゴールアレンジやピアノアレンジ
・季節感のある音楽(クリスマスソングなど)


前問では7%だったクラシックが19%と増えています。回答に多く挙げられているジャンルを見ると、インストゥルメンタル(歌なし)が主となるジャンルが多く、当たり障りのない音楽、という意見もあります。普段聴くジャンルとして一番多かった「J-POP・邦楽ロック」や三番目の「POPS・洋楽ロック」とは異なり、オフィスでは仕事の妨げにならないジャンルの音楽が強く求められていると言えるでしょう。

設問 ⑤
オフィスで流すBGMの音量について、気になる点はありますか?(複数回答)

グラフ17


オフィスで流すBGMの音量について気になる点として、最も回答が多かったのは「環境とBGMのバランス」でした。周囲の声や電話の音を妨げないが、雑音が気にならなくなるように、というようにちょうどいいバランスを保ちたいという意見です。周囲の声が全く聞こえなくなるとオフィスの状況がわからなくなって困る、逆に聞こえすぎると気が散る、といった声が多く挙がりました。
また作業の邪魔にならないように、という回答では音楽に耳が取られて集中できなくなるので小さくしたい、などの意見がありました。多くの人が仕事をするオフィスという場では、自分だけでなく、なるべく多くの人が仕事をしやすいように配慮したいですね。





※本アンケートは、「居心地の良いBGMの音量に関する研究(オフィス編)」に参加した、日常的にオフィスでPCを使う業務を行っている男女22名を対象としたものです。

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